カンパまん

エンジニア。 たまに企業分析チックなことを載せてますアカウント。ツッコミお待ちしてます。

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最近の記事

コンピューターシステムの理論と実装を読んで

めちゃくちゃいい本だった。 今までメモリって何?レジスタって何?0/1で動いてることは知っているけど、普段書いてる言語とどうつながりがあるの?などを理解しておらず、結果として「プログラミングはよく分からないけど動く」ものになっていた。 そういう状態であると、常に「意図していないことが起きるのではないか・・」といった不安もあるし、新しい技術ができてもどこまでができてどこまでができないのかの区別もつかない。また、技術の理解もどこか輪郭がないようなふわっとしたものになる。 今回、N

    • イノベーション・オブ・ライフを読んで

      非常に良い本だった。主にキャリアのところを読んだが、一言で言うと「好きな仕事、これだと思う仕事が見つかるまで探索しろ!妥協するな!」と言う本だった。 リーダーシップへの旅とも似たような内容が書かれていて、人は本来自分がやりたいことがあっても、「お金を稼ぐ」ために別のことをして、組織に属するうちにやりたいことを忘れていってしまう。そして、その状態に慣れてしまうと、本当にやりたいことに戻れなくなるリスクがある。 戦略は、意図した計画の深化と意図しない計画から生まれる探索の2つ

      • テクノロジーの世界経済史を読んで

        長期トレンド ・テクノロジーのおかけが、非常に危険な労働や奴隷制のような苦役が姿を消し、労働条件が改善 - 1870年ごろ、例えば鉱業は危険が大きかった。電気もない。死亡事故が毎日のように起きる。工場も火災が多かった→電気によって、明るく・快適に、安全に。 ・新しいモノ・サービスが次々と手の届く値段に。市民は多大な恩恵を受けた。 ・自動車、冷蔵庫、ラジオ、電話といった革新的な技術は、ルネサンスの頃(1300~1600)には、ヨーロッパの王侯族でさえ、手に入らなかった ・資本

        • リーダーシップへの旅を読んで

          野田 智義さん、金井 壽宏さんが書いたリーダーシップへの旅を読んだ。 一言でいうと、「自分の内なる声を聞け!個の論理を優先しろ!組織の論理に埋没するな!」という話で、良い本だった。 以下、要約。 リーダーシップはリーダーのやりたいという思いから生まれる。その姿を見て、フォロワーは感化され、数人がまずついてくる。そして、フォロワーが生まれたことにリーダーは勇気付けられ、チームとして進んでいく。 そのため、リーダーシップが成立するには、リーダーの「やりたい!」という思いが大

        コンピューターシステムの理論と実装を読んで

          「現実を視よ」を読んで

          柳井正さんの、「現実を視よ」を読んでの感想。 結論、とても良い本であった。資本主義に対する柳井さんの理解が書かれており、含蓄のある言葉が各所に散らばっていた。また読み返したい本である。 この本の要旨 私が印象に残ったことは2つ。1つは「資本主義の精神」について。もう1つは、「現実をみる」ことについて。 まず資本主義の精神について。著書は資本主義を以下のように捉えていると解釈した。 ・資本主義とは、「もっと豊かになりたい・豊かにしたい」という願望の元、生産者がしのぎを

          「現実を視よ」を読んで

          ハードウェアシミュレーターのやり方

          LoadChipから選択 ファイル拡張子 Xxxという回路は、Xxx.hdlというファイルで定義される。 loadchipsの挙動 1. IF カレントディレクトリに、Xxx.hdlがカレントディレクトリに存在する→そのファイルを読み込む else 2. builtinChipsディレクトリに存在する、Xxxx,hdlを読み込む https://cloudii.jp/news/blog/%E9%96%8B%E7%99%BA/nand2tetris-01/ 以下が、チュ

          ハードウェアシミュレーターのやり方

          ラッセルの幸福論を読んで

          ラッセルの幸福論を読んだので、感想を。 一言で言うと、素晴らしい本だった。人間について明瞭な指摘と、現実的な方針。「現実を捉えている人」というのは、まさしく彼のような人を指すのだろうと思った。定期的に読み返したいと思わされた1冊。 以下、要約。 一言でまとめると、ラッセルは「自己没頭ではなく、外界への興味が幸福にとって重要である」と説いてる。 自己没頭には3種類あり、罪人、ナルシスト、誇大妄想狂がある。 自己没頭を避け、人・物への関心を抱くことで、合一を達成できる。また

          ラッセルの幸福論を読んで

          USJを劇的に変えたたった1つの考え方を再読して

          USJを劇的に変えたたった1つの考え方を再読したので、感想を。 結論から言うと、やはり本当にいい本。基本的に見えて大事なことが詰まっていると感じた。定期的に読み返したい本。 以下、要約。 戦略とは戦略とは、目的を達成するために、資源を配分する選択のことである。達成すべき目的はあるが、資源は常に限られているため、戦略が必要となる。 「およそ経営資源は、達成したい目的に対して、常に圧倒的に足りない...」ので、選ぶことで足りるようにする。 具体的に、資源を選ぶことで「足

          USJを劇的に変えたたった1つの考え方を再読して

          スマホ脳を読んで

          アンデシュ・ハンセンのスマホ脳を読んでの感想。結論から言うと、面白く、そして役に立つ本だった。この本を読んで、スマホを別の部屋におく、外出するときはスマホを持たずに出るなどを試してみた。結果有効で、以前より集中力などが上がった感覚がある。 そして、本書を読んで、私たちの「自由意志」は意外と幅を利かせていないと言うこともわかった。人類がスマホを好きなのは、「ドーパミンが出る仕組みがあるから」であって、その仕組みにはまってしまうような環境下では、その衝動に抗うことは難しいのだと

          スマホ脳を読んで

          超・箇条書きを読んで

          超・箇条書きを読んだので、感想を。 結論、実践的でいい本だった。我々は、似たような方法で情報を処理しているという前提があり、その情報処理と似せて、情報を伝えることで相手が理解するコストを下げる。そのための手法が書かれていた。 わかりやすい文章って、難しいけど、こういう類の本をもう少し読みたいなと思った。と同時に、文章だけでなく、デザイン、この世の成り立ちなど、いろいろな仕組みがあり、それを学び理解すること自体が好きであると気づいた。 以下、要約 箇条書きのメリットとは

          超・箇条書きを読んで

          プロダクトマネジメント~ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける~を読んで。

          Melissa Perri著のプロダクトマネジメント~ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける~を読んでの感想。 実は読むのは2回目である。1回目の感想を覚えていないのだが、前読んだ時より、いい本に感じた。新しい気づきもあり、忘れていたことを思い出すこともあった。この本に限らず、いい本は何回も読むといいというのは、本当だなぁ。他の本も、いいやつは何回も読みたいと思う。 この本の内容を見ると、PdMの役割は、「不確実性の高いプロダクト開発において、全体方針の理解・情報収集・思

          プロダクトマネジメント~ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける~を読んで。

          愛するということを読んで

          フロムの愛するということを読んでの感想。 結論、とても良い本だった。というか、愛に対する捉え方が変わった。そして、愛だけでなく、自分に対する捉え方も変わった。自分が無思考に「価値がある」と思い込んでいたことは、社会によって思い込まされていたのだと気付いた。自分が無思考であったことに気づいた。 本書は、愛とは何かについて語り、そして社会がもたらす愛とは無縁の現代人のパーソナリティについて語り、最後にどうやって愛を「習得」するのかを語る。目からウロコの発想であったのが、愛は技

          愛するということを読んで

          自己愛性パーソナリティ障害がよくわかる本を読んで

          こんばんは、カンパマンです。今回は、毛色を変えて精神医学の本についてです。 結論から言うと、とてもわかりやすく、いい本でした。また、自分が自己愛性パーソナリティ障害であることも自覚できました。自分は、他人が自分と同じように何かを考えていると言う感覚がなかったです。「モノ」として考えていたというより、他人の感情を推し量るという行為が選択肢の中に存在していなかったという感じです。 彼らの脳でも、悲しみ、喜び、怒り等の感情がちゃんとあります。脳内物質が出ています。それを認識して

          自己愛性パーソナリティ障害がよくわかる本を読んで

          カウンセラーが語るモラルハラスメントを読んで

          カウンセラーが語るモラルハラスメントという本を読んだので、感想を。やや文章が冗長なところもあるが、被害者目線に立って、感情に寄り添って書かれている本だと感じた。また、モラルハラスメントとは何か、具体的にわかりやすく書かれている。 以下、要約 はじめに モラルハラスメントとは、心理的な支配関係に基づいた暴力である。夫があなたをからかう時、彼は快感を得ている。彼はあなたを支配し、自分のためにあなたがいると思っている。日々の操作的で支配的なやりとりの積み重ねで、支配関係が生ま

          カウンセラーが語るモラルハラスメントを読んで

          「最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法」を聞いて

          非常に面白いセッションだったので、言語化。 こちらを聞いた。 要約としては、 ・プロ級になるのは1万時間かかる ・ただ、「めちゃくちゃ下手で素人」から「そこそこできる」は20時間で達成できることが研究でわかった ・20時間といっても、計画的に練習する必要はある 1. スキルを分解する 一つのスキルは、様々な細かいスキルの習得に分解できる。重要なものから順に学ぶこと 2. 必要な分だけを学ぶ トピックに関する本を20冊集めて、読んでから実際に始めるなどは、先延

          「最初の20時間 — あらゆることをサクッと学ぶ方法」を聞いて

          フロー体験 喜びの現象学を読んで

          チクセントミハイさんの「フロー体験 喜びの現象学」を読んでの感想。 一言でいうと、勉強になることが本当に多く、実体験からも納得できることが多い本であった。自らの価値観に問いを立ててくれる、このような本は、人生・生き方の質に対するレバレッジが非常に高い。 もっと、こういった本を読んでいきたいと今は思っている。 以下、要約と感想。 要約幸福かどうかを決めるのは、快楽や外的報酬ではなく、内的報酬である。内的報酬は、フローに入った時に感じるものである。従って、私たちは「いかに

          フロー体験 喜びの現象学を読んで