リーダーシップへの旅を読んで

野田 智義さん、金井 壽宏さんが書いたリーダーシップへの旅を読んだ。
一言でいうと、「自分の内なる声を聞け!個の論理を優先しろ!組織の論理に埋没するな!」という話で、良い本だった。

以下、要約。

リーダーシップはリーダーのやりたいという思いから生まれる。その姿を見て、フォロワーは感化され、数人がまずついてくる。そして、フォロワーが生まれたことにリーダーは勇気付けられ、チームとして進んでいく。

そのため、リーダーシップが成立するには、リーダーの「やりたい!」という思いが大切である。このやりたい気持ちを個の論理という。

これとは、真逆の概念が組織の論理である。
組織に居続けると、評価やポジションといったことに価値を見出し、いつの間にか自分がやりたかったことを忘れていく。信用蓄積は、リーダーシップへの旅に必要なこともあるが、手段である。にも関わらず、組織に居続けると、いつの間にか信用蓄積が目的になる。

組織の論理で動く人をマネージャーと呼ぶ。マネージャーは、組織の目的に沿って、漸進的に安定的に物事を改善する役割を持つ。
個の論理で動く人をリーダーと呼ぶ。リーダーは、個人のやりたいという想いを起点に、創造と変革を行う。そのため、リーダーがやることには不確実性とリスクに満ちている。
なお、社会には両方必要で、どちらが優れているといった話ではない。

リーダーの力は修羅場で鍛えられる。人と達成を喜び合えると、スケールの大きな仕事できる。つまり、強くて優しいが必要。

最後にジョブズのスピーチでこの本は締めくくられている。
・君達はすでに素っ裸だ。自分の心のままに行動しない理由など、どこにもない
・自分以外の誰かの人生を生きて、無駄にするな。他人の意見に、自分の内なる声をかき消されるな。最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。


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