シェア
かなかな
2020年2月17日 23:26
iPadのお絵描きにはまっている。人体を描きたくなり、参考にと思って手に取ったのがこちらの本。『モルフォ人体デッサン』ミシェル・ローリセラ/著 布施英利/監修 グラフィック社本書は人体のデッサンが各部位ごと、全身など豊富に載っている。今までうろ覚えで描いていた部分を、練習として描く参考になった。新装コデックス版ではページを180度に開ける製本になっているので、ありがたい。ページ
2019年11月25日 16:54
二カ月に渡り読了。最高でした。最近忘れていた、読書に夢中になる気持ちを思い出させてくれて、熱くなりました。楽しい。楽しくてたまらない。読書の喜びはこれなんだよーと叫ばずにいられない。読後は放心状態。ああ、読みきった。余韻覚めやらず。もう一度読み返したり。他の巻を読み返したくなったり。十二国記という物語の世界から離れがたい。いい読書をした。感無量。了
2019年10月6日 19:58
読書の楽しみのひとつは、言葉を知る喜びではないか。梨木さんのエッセイを読んでいくなかで、そう思いました。『やがて満ちてくる光の』梨木香歩/著 新潮社やわらかな文章と、固い言葉のバランスが良くて。ときどき難しい漢字が出てくると、ハッとさせられます。ふだん話し言葉で使うこともなければ、書くときにパッと出てくることもない、でも言葉としては、ああ! と思い出す。それらが言葉として文章の中におさま
2019年9月15日 08:24
「でも、どんな宝石より、私は生きている花の方が、ずっと素晴しいとおもうのです。事実、その方が、おしゃれに見えますね。第一、こうやって、二十年も前のバラの花一輪のことを、あなたは、おぼえていて下さるんですもの」『[ポケット版]すてきなあなたに 01』大橋鎭子/著 暮しの手帖社 283頁よりこのエッセイのすてきなところは、日々の細やかな観察と心持ちの清々しさにあります。とくに背伸びする
2019年9月5日 23:59
「みんなが、人の話を聞くより、自分の話を聞いてほしいと思っているわけですから、聞いてくれる人がいるわけがないのです。」 『こころの対話 25のルール』 伊藤守/著 講談社プラスアルファ文庫 40頁より人間は他者に話を聞いてもらうことで、安心を得るとのこと。けれど、聞くよりも話したい、話を聞いてほしい人のほうが多い。考えてみると確かに、話したい、聞いてほしいばかりな自分がいます。人の話を
2019年8月3日 19:35
私が茨木のり子さんの詩を読むのは、彼女の言葉が大好きだからだ。ときどき思い出す、好きな詩のひとつに「汲む」がある。自分の弱さを、それでいいのだと肯定してくれる。そして自分が傲慢になりかけていないか、背筋がすっと伸びる気持ちになる。汲む、という言葉を美しいと感じたのは、この詩からだった。自分の気持ちを、相手の気持ちを、汲むことの優しさ。彼女の言葉は厳しいけれど、慈愛にあふれている。ちくま