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ノルヒト

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クルマに熱意がない方へ。とりあえず乗ってみたヒト。
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#自動車

【短評】ホンダ ステップワゴン e:HEV SPADA

【短評】ホンダ ステップワゴン e:HEV SPADA

外観

チマチマと余計なボディラインを足さなくなったホンダのデザイン、好感が持てる。
デザインディレクターをクビにしたんだろうな。よかったよかった。
堂々としたハコ具合、わかりやすくシンプルで良い。先代のワクワクゲート、あれ、結構いいアイデアだと思ったのにな。予想通り引き継がれなかったのは残念。
このテのクルマを選ぶヒトに飛び道具はいらないということか。
にしても長大なボディサイズは圧巻。ノア・ヴ

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シトロエンC4 SHINE BlueHDi

シトロエンC4 SHINE BlueHDi

新しいシトロエンC4。
この3連休に展示されるということで行ってまいりました代官山。先代の万年課長みたいな地味で冴えないアピアランスから大きく舵を切ってクーペSUVに大変身。立体駐車場に入る高さもうれしい。

プレス発表の写真を見たときはだいぶ戸惑いを感じたものだけれど、実物は昨今の基準からすればコンパクトで腰高な印象は皆無。いかにもシトロエン流の存在感でどのクルマにも似ていないカタチはさすがとし

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スバルBRZ S(6MT)

スバルBRZ S(6MT)

しっくりこない2,400という排気量

クルマの排気量にはマジックナンバーの一種とでもいうのだろうか、その数字の並びを見ているだけでグッとくるパターンがある気がするのだ。

スターレットの1,300、テンロクの呼称が眩しい1,600、アルファロメオの1,750、数え切れないほどの名車が揃う2,000……。魂がグラグラと熱くなる気がするじゃないか。

それに比べてニセンヨンヒャクの貧弱な響きはどうだ

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Honda e Advance

Honda e Advance

垣間見たホンダの本気度待ちに待ったホンダ肝煎りの電気自動車発売。
思えば数年前の東京モーターショーのプレスデー。まだモックアップ状態だったコイツのシートに座り「ああ、やけに硬いなぁ」などと呟いて写真を撮影していたら、広報の人に「世界に一台しかないモックアップなので座らないでくださいッ」とやんわりたしなめられて以来の付き合いだ。

自動車デザインのなか、というより全ての工業デザインの中でも個人的ラン

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三度目の正直:ホンダ INSIGHT EX(ディーラー試乗)

三度目の正直:ホンダ INSIGHT EX(ディーラー試乗)

在りし日の徳大寺先生がこんなことを書いていた。
「クルマの名前が変わらないのにボディスタイルがコロコロ変わるのはコンセプトがない証拠」と。
インサイトを見るたび、いつもこの言葉がフラッシュバックする。
初代は思い切り燃費スペシャル然とした小ぶりな2シーター。
そして2代目はプリウスの増殖を食いとめるべく登場したそっくりなカタチのセダン。
ホンダにありがちな販売の休止期間を経て再登場。こんどは堂々と

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BMW740i

BMW740i

個人的な話で恐縮だけれど、5シリーズ以上の「でっかいビーエム」にはまったくグッとこない体質で、街で見かけるたび「3シリーズ以下の凝縮感こそがビーエムでしょう!」 とひとり息巻いて、ハナにもひっかけなかったのである。

クリス・バングルに端を発する現代BMWのプロダクトデザインの中で妙に間延びして見え、凝縮感がいまひとつ足りていないと感じていたのがその理由なのだけれど、今回の7シリーズはちょっと様子

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VolvoS60 Polestar

VolvoS60 Polestar

「AWD×輸入車×高性能=?」 この公式が試験に出たらたいていの受験生は「アウディS4」と回答するだろう。しかしデキる受験生(誰だ)になりたいならばここはぜひ「ボルボS60ポールスター」と答えて欲しい。採点する先生は「ううむ……」などと虚空を見つめながら二重丸をつけるであろう。

どっしりとホールドするヌバック仕上げの特別なシートに身を預け、キイをスロットに差し込み、エンジンスタートボタンを押すと

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RENAULTルーテシア R.S. トロフィー

RENAULTルーテシア R.S. トロフィー

やっとこの機会が巡ってきたと思った。どういうわけか縁が遠く、なかなか乗ることができなかったルーテシア。しかもルノースポールだ。ありがたい。

古くはクリオ・ウィリアムズから憧れ続けてきた武闘派のルノー。さぞかし刺激的な時間を送れるに違いない、とワクワクして試乗に臨んだわけである。

キイを受け取りエンジンをかける。スポーツモデルでもおとなしいのは最近のクルマの定石だ。早速走り出してみる。18インチ

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スズキ ソリオBANDIT HYBRID MV

スズキ ソリオBANDIT HYBRID MV

くるまの状態:ディーラー試乗車

それにしてもこの面相はどうだろう。
とてもじゃないがあんなにスマートなハスラーや、プレーンな造形が魅力のラパンを同時に発売しているメーカーの作品だとは思えない。
どのメーカーもどうして揃いも揃ってワル顏のグレードを出すのだろう。まあこういう顔つきの方が人気があるというのだから、その辺は承知でデザインしているのはわかっているのだけれども、街中の雰囲気がいかめしくダー

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マツダ ロードスター Sスペシャルパッケージ(MT)

マツダ ロードスター Sスペシャルパッケージ(MT)

ウダウダ申し述べるのが無意味なくらい筆舌に尽くしがたい仕上がり。危うく手付け金を置いてくるところだった。
どの評価軸でも想定を超えている。国宝指定。何も言うまい。

一生のうち一度でいいから 何かを犠牲にしてでもいっしょに暮らさないと後悔しそう。個人的には911を超えてると思った。

スズキ・スイフトスポーツ(6MT)

スズキ・スイフトスポーツ(6MT)

くるまの状態:ディーラー試乗車・走行100km前後の個体

外観
色がシルバーだったこともあり、ふつーのスイフトと一瞬見分けがつかないほど控え目。羊の皮をかぶった狼(死語)感がありあり。
ひそかにクルマ好きを誘うフェロモンがでまくっている。

内装と居住性
オーソドックスで華はないけれど質感は高い。ステアリングスイッチがたくさんあってちょっと戸惑う。国産のスポーティ車=黒一色の公式をいい加減崩そう

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フォルクスワーゲンhigh up!

フォルクスワーゲンhigh up!

くるまの状態:ディーラー試乗車・走行50km前後の個体

外観
思った通りのコンパクトさ。
しかし凡庸になっていないのはさすが。田舎のおばあさんは「軽でしょ?」と言いそう。小さいクルマなんてこんなもんでしょ、という妥協が一切感じられない完成度。
コストを言い訳にしてない。エンジンルームは驚くほど小さいもののアレやアレを入れるスペースがまだありそうな気がする。

内装
フィアット500の垢抜けたセ

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スバルBRZ S(6AT)

スバルBRZ S(6AT)

試乗形態:ディーラーサクッと試乗/乗った距離:約7km

感想:
結論から言うと「いじる余地が無限にある近年稀なイイ素材車」だなあと思った。たしかにハチロクもそんな車だったからある意味正解なのかもしれない。

それにしても期待過剰だったのか、短い距離だったからなのか、正直「ん?」というのが第一印象。
静止状態でブリッピングした感じは水平対抗エンジンらしく、左右に揺すられたあと車軸に向かって力が集ま

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トヨタ エスクァイア 1.8ハイブリッドGi

トヨタ エスクァイア 1.8ハイブリッドGi

くるまの状態:ディーラー試乗車
※同じ日に乗ったので、ステップワゴンと比較したカタチとなってます。

一方「高級ミニバン(←なにそれ?)」と宣言して自信満々のエスクァイアだが、1個目の段差を超えてステアリングを切った時点で「勝負あった」と思った。

トヨタいにしえから続く奥歯にモノが挟まったかのようなフィーリングが曖昧なステアリングと、ガーガーうるさいロードノイズはとてもじゃないけれど高級とは言

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