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スズキ・スイフトスポーツ(6MT)

くるまの状態:ディーラー試乗車・走行100km前後の個体

外観
色がシルバーだったこともあり、ふつーのスイフトと一瞬見分けがつかないほど控え目。羊の皮をかぶった狼(死語)感がありあり。
ひそかにクルマ好きを誘うフェロモンがでまくっている。

内装と居住性
オーソドックスで華はないけれど質感は高い。ステアリングスイッチがたくさんあってちょっと戸惑う。国産のスポーティ車=黒一色の公式をいい加減崩そうよ。ステッチやマテリアルの工夫で粋な部分を見せてくれー!
シートの形状がヤル気仕様なっている以外は平穏なスイフトの風景。実用性高し。

走行性能
20mほど動かしてみて「乗ってしまったかぁ…」と正直後悔した。それほどに良くできている。国産車でこんなに総合レベルが高いクルマはそうそうない。雑誌で硬い硬いと言われている足廻りもよく動くものだし、それを支えるボディの剛性もマジで高い。

横にセールスの女性が乗っていなかったらホンットに絶叫してたかもしれない。鳥肌が立ちましたね、あたしゃ。
エンジンフィールもNAらしいスムースなものだし、BRZの水平対抗ユニットより低回転はトルクフルかもしれない。
多摩川べりのワインディング路では「ごめんなさい、記憶を消してください」と営業さんにお断りをいれてから、ガチで回して走ってみたら本気で乗り逃げしたくなった。
3速ですでにスピードメーターのてっぺん付近を越しそうになってたにもかかわらず、狙い通りに曲がってくれる。これは…スゲえ。

総合評価
正直な話「ジュリエッタ、早まったかなぁ」と一瞬アタマをかすめました(あとでもう一回同じ道を走ったほど)。200万円以内でこんなオールラウンドプレイヤーが存在する日本は幸せ。
元クルマ好きのダンナを持つ世の中のカミさんよ。クルマくらいダンナに選ばせてやってくれ。実用的かつ走りがスゲえ。そのくせ非常にジェントル。世界広といえどもこんなモデルはありません。
ヴォクシー?セレナ?プリウス?忘れちゃいなさい。
ダンナも簡単に魂売るなよ。
ヨメさんがAT限定免許?解除させればいいのだ。そのくらいの魅力が宿っていることを忘れないで欲しい。
ちなみに「素」のグレードのスイフトも超絶的にイイのでお忘れなく。
総合点150点