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VolvoS60 Polestar

「AWD×輸入車×高性能=?」 この公式が試験に出たらたいていの受験生は「アウディS4」と回答するだろう。しかしデキる受験生(誰だ)になりたいならばここはぜひ「ボルボS60ポールスター」と答えて欲しい。採点する先生は「ううむ……」などと虚空を見つめながら二重丸をつけるであろう。

どっしりとホールドするヌバック仕上げの特別なシートに身を預け、キイをスロットに差し込み、エンジンスタートボタンを押すとフツーのV60からは発せられない素敵な音が聞こえてくる。直列6気筒特有の回せば回すほどズシーンとしたバランスを保ちながら吹き抜ける感じは今や貴重。固められた足回りもゴツゴツしたものではなく、ぎっちりとショックを和らげ、強固なボディがしなやかに受け止める安心感ある仕上がりも好感が持てる。

それにしても全長がそこそこ長い直列6気筒をわざわざ横置きで配置し、複雑なAWDシステムを収め、さらに高いパフォーマンスを追求するボルボの意地には心底頭が下がる。しかしこのモデル、特別限定40台(※レポート時)とは! ぜひとも追加で販売していただきたい。