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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と… もっと読む
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2018年10月の記事一覧

第65段「歴史はすごい」

第65段「歴史はすごい」

何かの作品に触れて「すごい!」って自分が思った最初の気持ちは誰かに「すごい!」って言われてから触れるのより確実にすごさが上だ。

残念なのは「すごい!」って言われて触れてみたらあまりすごく無い場合。
なのにテレビやネットの情報には「すごい!」って言葉が溢れてて、残念を増やしてる気がする。

今日、社会のプロ講師の伊藤賀一さんと話してて「なぜ歴史を学ぶか?」
それは「歴史は(良くも悪くも)すごい人や

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第64段「薔薇が無くちゃ生きていけない」

第64段「薔薇が無くちゃ生きていけない」

今日話して感じたこと。
会議ってビジネス側面で話すと、回数と長さが効率悪いとかいつも否定的な意見になるが、実はクリエイティブ側面で捉えると、朝までずーっと会議したからこそ奇跡の番組企画が産まれたこと等(からくりTVの時とか)たくさんある。
なんでも効率で捉えるの、本質でない気がする。

実は会議って、何かを決めたり報告したりという結果ありきじゃないんだよね。
スタッフ皆で問題を共有して、解決策をひ

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第62段「まんぷくとマメヒコに教わる」

第62段「まんぷくとマメヒコに教わる」

今日カフエマメヒコで開催したトークイベントでコルクの佐渡島庸平さんから「最近嫌なことあったんですか?」と開口一番聞かれた。
なんでもツイッター見てると僕が誰かを怒ってるようだと。マメヒコの井川啓央さんも激しく同意しながら「誰か特定の人に向けて書いてるようだ」と。

そんなつもりは無いんだけど、
そういえば周りの人の何人かにも言われた。
気をつけなければ。

強いて分析すれば、誰か特定の人に向けてと

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第61段「ツイッターは自意識の塊」

第61段「ツイッターは自意識の塊」

ツイッターって不思議で、楽しいことだけ呟いてたらハッピーなんだけど、むしろ不快な思いをした時の方が呟きたいって思いがち。

その気持ちを他人にぶつけて呟くのは嫌なんで呟かないけど、他人が呟いた不快なことほど、当事者じゃなくても自分のことかもってつい勘ぐってしまう。

人間はみな、自意識の塊なんだろう。

てことで、きっと僕がこんなこと呟いてるってことは、今日あった不快なことのせいだろう。

今日い

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第60段「機会と時間の配分」

第60段「機会と時間の配分」

若い頃は企画が通らないって日々悶々としてた。やりたいことはたくさんあっても機会が無かった。
今は企画がスルスル通るようになった。むしろ通り過ぎてなかなか実現するのに時間と身体のキャパが追いつかない。
やりたいことがたくさんあっても時間が無い。機会と時間の配分は人生の課題。

何かを生み出すには自分の奥底に潜る時間が必要だ。
潜って作って浮上するのにはそれだけに費やす時間がいる。
その間に違う思考を

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第59段「恒例第一回」

第59段「恒例第一回」

例えば僕は、
知ってる人の店でも知らない人の店でも美味しい店や居心地がいい店で食べたい!
知ってる人の作品でも知らない人の作品でもおもしろい作品やいい作品を見たい!
で、あえてどちらが好みかと言えば、知ってる人より知らない人の店とか作品とかと新しく出会ってみたい。
同じはなんか退屈。

そう考えると、出会いや経験は毎回が初回でいいような気がしてきた。
毎回が一期一会。
なんか成功したりするとパート

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第58段「感謝という想像力」

第58段「感謝という想像力」

相手に何かした時の一番無駄は「感謝しろ!」って思い。
してあげた相手は(仮に感謝しても)した自分より絶対感謝感が低い。
お互い相手の感謝の度合を想像より低く見るから、
自分が「あんだけやったのになぜ感謝しない?」って思っても、
相手は「あんだけしかやってくれなかった」って多分思ってる。

「なんで自分にはやってくれないんだよ」って相手に感じた時は、その相手も同様に思ってると思う。

そして、その

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