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第58段「感謝という想像力」

相手に何かした時の一番無駄は「感謝しろ!」って思い。
してあげた相手は(仮に感謝しても)した自分より絶対感謝感が低い。
お互い相手の感謝の度合を想像より低く見るから、
自分が「あんだけやったのになぜ感謝しない?」って思っても、
相手は「あんだけしかやってくれなかった」って多分思ってる。

「なんで自分にはやってくれないんだよ」って相手に感じた時は、その相手も同様に思ってると思う。

そして、そのお互い感謝しない同士の相手とは会社とか社会とか政治とか経済とかも該当する。
不満があると「自分はあんなにやったのに」って思いがちだし「相手はそんなにやってくれなかった」とも思いがち。
つまり感謝ってのはそもそもインタラクティブなもの。
自分が感謝しないと相手も感謝しない。
感謝って求めるものじゃない。

そしてその感謝のインタラクティブな押し引きは複合的に繋がっていて、
「あんだけやったんだから少しくらい感謝しろよ」
って相手に対して自分が思った時は、多分どっかの違う相手に自分もそう思われてる。
損得は結局プラマイゼロ。
誰かに得させて誰かに損させられて、誰かに損させて誰かに得させられてる。

日々、なんかラッキーことがあった時や、なんかアンラッキーなことがあった時、僕はよくそう思う。
ラッキーな時は、相手に感謝できるけど、
アンラッキーな時は、相手に不満を感じたりする。

結局、その感謝の気持ちも不満な思いも、相手云々より、自分の心持ち次第ってことなのだ。

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