kakueki0612

昭和をひきずる元フォーク青年。今は要介護4で施設に入居中。歩行器でよちよちと移動する身…

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昭和をひきずる元フォーク青年。今は要介護4で施設に入居中。歩行器でよちよちと移動する身。施設内で暇つぶしにスマホをいじっているうちにnoteにたどり着く。下手な帰国子女より劣る国語力が自慢、にはならないか。

マガジン

  • 恐れ多くも天皇陛下

    ご皇族の方々の日常を切りとって見ました。世が世なら不敬罪でお縄かも。

  • 元自転車小僧の独り言

    昔まだ身体が動いた頃は自転車であちこち無茶をしたもんです。その遠い昭和の頃の思い出話を良かったら聞いて下さい。

  • 天皇陛下

    その昔恐れ多くも天皇陛下がしきりに顔をこすられていました。陛下、どうされましたか!お付きの者がたずねると陛下は一言 目いじってんのー。

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147.言葉と身体の関係について

そんな仰々しい内容ではありません。 先日テレビを見ていたら竹中直人さん(昔大河ドラマで秀吉を演じた人です。尚人さんは別人でギタリストのCharさんです)が「笑いながら怒る人」をやっているのを久しぶりに見ました。 すごい芸ですよね。えっ?嘘だと思うならご自分でやってみて下さい。口角を上げて満面の笑みを浮かべたまま「バカ野郎この野郎、ふざけんじゃねえ!」と言えたなら大したものです。表情と心理状態の不一致というのはかなり難しく脳がブレーキをかけてしまうんだそうです。良く「顔で笑って

    • WONDERER

      今朝も街の放送が 行方不明の情報を撒いている 天気が良いから歩きたくなったのか じっとしてる事に耐えられないのか 長年勤めた会社に行かねばならない 小さい自分の子供が迷子になって 泣いているから助けないと思うのか 自分が今どこにいるのかさえ 理解することに疲れてしまったのか 何も心配することはないさ 明日になればみんな上手く行くさ みんな見ず知らずの人じゃないさ 知らない悩みを抱えているんだ 不安になるのはあなた一人じゃない 今を生きるのに一生懸命なだけ たとえ

      • 不来方橋

        また一つ上りの電車 南へ走り過ぎて行く たった3時間 こんなに離れた心 さんさの夜に初めて二人 交わした小さな約束だけど 不来方橋の上から 落とした私の涙 流れよどうか伝えて あなたの街へ 白い峰から下ろす 風はまだ冷たく 心を引き裂いて 柳を揺らし吹く 今度の休みには 必ず帰るからと 続きの便りを いつまで待てはいいの 不来方橋のたもとで 震える私の叫び 北上よ運んで あなたの元へ テレビのニュースでは あの街は春の中 あなたがいなけりゃ コートも脱げやしない

        • 六郷川

          六郷川原の向こう側に 沈む夕日が 別れの涙を流してるような そんな気がします あなたと初めてこの橋を 渡った頃は 大きな胸と優しい腕があった 夕日に染まって肩寄せて歩いた土手を 見下ろして電車は走る 私は膝を抱えて 野球帰りの子供達とすれ違って歩いた あの日のあなたは もう遠く 別れはいつか来るものと 分かっていたけど あなたの優しさにいつのまにか 忘れてしまった 六郷川を流れて行くのは 私の悲しみ いくら流れても とどまることもない あの日腕の中で私が聞いた言葉

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        147.言葉と身体の関係について

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        記事

          悲しみは私だけに

          眩しい光に誘われて 窓をいっぱい開けると 庭に咲くアジサイは 淡い薄紫の顔で 私におはようとでも 言ってくれているのかしら 夕べの雨は埃だらけの街を すっかり洗い流して行ってくれた 街の埃ならたった一晩で 流してしまうけど どんな土砂降りの雨でも 私の悲しみまで 流して行ってはくれない どんな土砂降りの雨でも 私の悲しみまで 流して行ってはくれない あの人が架けた パネル時計は今朝もいつもと 変わる事もなく 動き続けているわ あの人が私にくれた 時は今も続いてるけれど 幸

          悲しみは私だけに

          旅愁

          朝日の登らない朝を抜けて 記者を降りた街 空は暗く鉛の色 風は激しく海を越え 閉ざした心を開きあい 温め合えるのはいつの日か 街はひっそり春を待つ 私に春はいつ訪れる 夕日の沈まない夕べを超えて 一人訪れた街 岬の道ははや雪混じり 雲は低く重く垂れこめて 凍えた身体を抱きしめて 温め合えるのはいつの日か 風は遥かな沖を渡る 私の旅はいつ終わる 時のはざまに残されたように あてもなくさまよう街 風は強く吹き付けて 防いでくれる人の姿もなく おんなじ痛みを分け合って 温め合え

          淋しい季節にⅡ

          なも知らぬ虫が騒いでる夜 なぜかなぜか眠れずに 一人聴き慣れたビートルズなんか 涙ぐみながら聴いている   コーヒーでも飲もうかと思い立ち 豆をカリカリ挽き出せば 君の好きだったブレンドの 香りがとっても懐かしい あぁ こんな夜はこんな夜は 心ゆくまで泣いてしまおう 引き出しの一番奥に大切に しまってあった君の微笑み 写真の中ならいつになっても 心もさめはしないものを ポコリポコリとサイフォンに この悲しみが沸き上がる 真っ白なこのカップさえ あの日二人でえらんだもの

          淋しい季節にⅡ

          眩しすぎた季節

          街はいつのまにか 色付きはじめ 振り向けばかけ足で 通り過ぎる季節 秋の空は澄んで 悲しいほど天気 気がつけば一人きり 取り残されたようで 忘れようにもあまりにも 眩しすぎた季節 一人一人いくら歩いても 無くしたものの大きさ知るばかり ふと気がつきゃ風吹く街角 信号が変わってもただ立ち尽くす 舗道を肩寄せて歩く恋人達 街を往く赤や青の車たち 壊れた瞳に映る街はモノクローム あんなに輝いて見えたはずの景色さえ 忘れようにもあまりにも 眩しすぎた季節 一人一人いくら呑

          眩しすぎた季節

          お前の名を呼べば

          星も見えない空にお前の名を呼べば この胸に温かく甦る遠い日々 まるでままごとのように ぶつけ合った思い もう二度と帰らないあの頃を思えば 抱きしめたあの日の 温もりが甦る 傷つき傷つけて 流れたあの夏の日 若すぎたなんて今ならば 言えるのかもしれない 階段登る度にこの胸が震えた 小さな部屋でお前は いつも待っていてくれた 夢を語り明かした 懐かしい思い出よ

          お前の名を呼べば

          エピローグ

          窓のカーテンの向こうは 暗い闇が広がり 白い部屋の中には 重い時間が流れる 寝返りを打った あなたのその背中が 何故だか今夜は とても遠く見えるの 気づいていたの分かるわよ 私も女だもの あなたの瞳が私の向こうの 誰かを見ていたくらい 何も何も言わないで 黙ってこのままいさせて 昔のようにあなたの その胸で眠らせて  部屋にはタバコの煙が 音も無く漂い 私の心の中に 今夜はとてもしみてくる あなたのその仕草 あの日から少しも変わらない あの頃よくおどけて 真似をして

          エピローグ

          各駅急行のうた

          昔モーリス使えばスーパースターも夢じゃないの謳い文句にコロッと騙されて髪を伸ばしてギターを鳴らしていた元フォーク青年が当時の山ほどあったボツ曲を思い出してノートに載せてみました。 作詞も作曲も全くの自己流で今見直して見れば全て訳のわからないモノばかりです。 一緒にバンドを組んでた相方も飛び入りで歌ってくれた後の妻もみんな空の上。私は重い病気で心臓も止まったのだけれど気づかずに生き残ってしまいました。 とてもじゃないけど歌詞だなんて言えるモノじゃありませんが挙げておきますのでよ

          各駅急行のうた

          君に伝えたいこと

          君が歌い手じゃなくて 本当に良かったよ だって街角で君の歌声が 流れたら僕はもう歩けない 春も夏も秋も 夕焼けも星空も 君無しで僕は何回 数えただろうか さみしさも悔しさも 自分の力の無さも 一人っきりであと何回 数えるだろうか 君が手品師じゃなくて 少しだけ残念だよ だって今でも君の種明かしを 待ってるだけの僕だから 君が絵描きじゃなくて 本当に良かったよ だってポストに君の絵葉書が 入ってたら僕はもう動けない もう大丈夫だから心配しないでと 君は優しく手を振った

          君に伝えたいこと

          あなたが大好き

          目がステキなんてあの時 言った言葉が 今考えてみると この恋の始まり だったのかしら 人生なんて 不思議なものね 何がおこるかわからない 私の言葉を 真にうけてしまった あなたはとても 純情で可愛かったわ そんなあなたが 大好き 腹減ったな本当にチャリンコ乗りたいよ ふと考えて見れば あなたのセリフはいつもこればかり 人生なんておかしなものね 誰に出会うかわからない ツムジが二つある頭決して長く無いその足 だけどもハートは最高なのよ そんなあなたが大好き

          あなたが大好き

          ゆらゆら

          灯籠が流れていきます ちらちら ちらちら 一つ二つ流れていきます ちらちら ちらちら 暗い川面にいくつも揺れて 静かに静かに音もなく 僕の心も揺れています ゆらゆら ゆらゆら 君の心に届かせようと ゆらゆら ゆらゆら いくつもいくつももつれて揺れて 静かに静かに流れます この世が暗い川ならば 流れに二人身を任せ いつか消えるその時まで 二人で流れて行きたかった 君の目が僕を見つめて ゆらゆら ゆらゆら 何か一言言いたげに ゆらゆら ゆらゆら いいよもう何も言わないで 君

          竹岡ラーメンのうた

          竹岡に行こう 竹岡に行こう 竹岡に行って ラーメン食べて来よう   竹岡のラーメンは それはそれは美味くて 一度食べたなら もう忘れられない 竹岡の海は 思い出の海 あの日のことは 忘れちゃいないけど 竹岡に行こう 竹岡に行こう 竹岡に行って ラーメン食べて来よう 内房線に乗って 竹岡で降りて 国道に出たら 右に歩いて行こう 小さ過ぎるほど 小さな店は 道の右側 ポツンと建ってます あの日この店を 知っていたならば 君とチャーシューメンでも 食べられたのに 竹岡に

          竹岡ラーメンのうた

          万代橋

          何気なく見れば海鳥が凍えてる 二人きりで歩く牡丹雪の橋の上 白い空から絶え間なく雪は落ちて 物言わぬ二人の心に積もってく あぁ二人こうして万代橋を 渡るのもこれが最後と 腕と腕の隙間吹き抜ける風 二人につげる 北へ向かう船が凍えて時を待つ 船出のドラが響く頃 二人は他人と他人 街にはいつもと同じに車が流れ だけど僕達の時間は今止まる いくつもの雪が川面に消えていく 信濃川は流れる二人の影写して あぁ二人こうして万代橋を 渡ったね笑いながら 初めて二人歩いた あの日と同