147.言葉と身体の関係について

そんな仰々しい内容ではありません。
先日テレビを見ていたら竹中直人さん(昔大河ドラマで秀吉を演じた人です。尚人さんは別人でギタリストのCharさんです)が「笑いながら怒る人」をやっているのを久しぶりに見ました。
すごい芸ですよね。えっ?嘘だと思うならご自分でやってみて下さい。口角を上げて満面の笑みを浮かべたまま「バカ野郎この野郎、ふざけんじゃねえ!」と言えたなら大したものです。表情と心理状態の不一致というのはかなり難しく脳がブレーキをかけてしまうんだそうです。良く「顔で笑って心で泣いて」などと聞きますが並大抵の事じゃないみたいですね。
言葉の一致と言えば物事をする時に「よっこいしょ」なんて口にすることも多いと思います。これなんか言葉と行動の一致と言えるでしょう。
話は変わりますが皆さんは空手のご経験はおありでしょうか?正拳突きと言う技があります。両足を肩幅より少し広めに立ち軽く腰を落とし背筋は伸ばしたまま両腰に構えた拳を前に一気に突き出します。拳が当たる直前に初めて拳を握ります。その際「えーいっ!」とか「とおっ」とか気合いをかけて下さい。
そうそう。なかなか上手ですね。旦那さんも大変そう‥いや何でもありません。
それでは今のスピードのまま今度は掛け声を「えいっ」から力を抜いて「ふにゃ〜」に変えてみて下さい。ほらどうですか?力が入らないはずです。
ごくまれに天才的な素質を持たれた方は何にも変化ないなんて凄い人もいるらしいですが。
皆さんの中に身体のどこかが痛くてソロソロしか歩けない時に実際口に出して「ソロソロ」なんて言った経験はございませんか?
不思議なモノで「ソローリソローリ」と口に出すと実際に痛くないように歩けるものです。
これが「ズッシーン、ズッシーン」なんて声を出したらゴジラか大魔神みたいに大地を踏み締めて歩くなんてことになっちゃいます。
昔の人は言霊というものを信じていたらしく忌み言葉なんてモノもあるそうです。こんな話をしてると私もどちらかと言うと昔の人間なんだなあと痛感します。
このように言葉と表情と感情には密接な関係が見受けられます。
また昔の人に話を戻すと良く「笑う門には福来たる」なんて事を言っていたそうです。
昔私の同僚に広瀬来(ひろせきたる)さんと言う人がいました。その人からの年賀状にはいつもその言葉が書いてあった事を思い出します。
笑顔の人の回りには自然と人が集まって来ます。逆にいつも苦虫を噛み潰したような顔をしてる人は敬遠されがちです。口を開けば不平不満ばかりで人の悪口しか言わない人とは仲良くしたくなくなるのもお分かりでしょう。
まぁ中には感情を表に表すのが苦手な人もいるでしょう。それはまた別の話です。
にっこり微笑みながら人の悪口を言うことはできません。人間って本当に上手くできてるものですね。
昔明石家さんまさんは「辛い時でも笑って見せる そんなアンタはホンマにアホや」と歌いましたがどうせ人生を送るなら楽しく生きていきたいですね。
おっとすみません。大分話が脱線してしまいました。早い話が人生は言葉と表情だけで違いが出てくると言うことです。それもかなり大きくね。
それではこの辺で終わりとさせていただきます。
ありがとうございました。

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