君に伝えたいこと

君が歌い手じゃなくて
本当に良かったよ
だって街角で君の歌声が
流れたら僕はもう歩けない

春も夏も秋も
夕焼けも星空も
君無しで僕は何回
数えただろうか

さみしさも悔しさも
自分の力の無さも
一人っきりであと何回
数えるだろうか

君が手品師じゃなくて
少しだけ残念だよ
だって今でも君の種明かしを
待ってるだけの僕だから

君が絵描きじゃなくて
本当に良かったよ
だってポストに君の絵葉書が
入ってたら僕はもう動けない

もう大丈夫だから心配しないでと
君は優しく手を振った
それなのに弱い僕は泣く事の他
なんにも出来やしなかった

君のいないこの世界を
ダラダラ僕は歩いている
いつかもう一度逢える時を
それだけを夢に見ながら

今はただありがとう

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