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全国紙の信頼性首位は「日経」、最下位は「朝日・毎日」(ロイター研調査)

羽生結弦の離婚をめぐり、メディア側の過剰報道を擁護した江川紹子が炎上していた。

まあ、そのことは今、どうでもいい。

その炎上中に、面白いポストを見た。新聞の信頼性に関するものだ。


江川氏への非難を読んでて感じたのは、従来型のジャーナリズム(市民の知る権利や権力の監視を名目に、一方的・恣意的に曝き立てる)を、有害・不要と感じる人が増えてるんだろうなぁと。この手の「従来型のジャーナリズム」を標榜する全国紙は、朝日と毎日なんだけど。


この2紙はオックスフォード大ロイター研の調査では毎年、全国紙の中で信頼性において最下位と準最下位なんだわ。逆に信頼性首位(経営状態も割と良好)なのは、「大企業・官庁の広報掲示板」と言われた日本経済新聞で(因みに第2位は、「政府の代弁者」と言われた読売)。


全国紙の信頼性首位が「日経」で、最下位と準最下位が「朝日、毎日」という調査があるのか。

知らなかったので、その「オックスフォード大ロイター研」の調査を探したら、たしかにあった。日本語版もNHKが公表している。


Reuters Institute Digital News Report 2023

https://reutersinstitute.politics.ox.ac.uk/sites/default/files/2023-06/Digital_News_Report_2023.pdf

日本語版
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/oversea/pdf/20230614_1.pdf


それによると、最新(2023版)の全国紙信頼度ランキングは、以下のとおりだ。(カッコ内は、「信頼できる、どちらでもない、信頼できない」のスコア)


1 日経 (55 35 11)

2 読売 (51 35 13)

3 産経 (48 39 14)

4 毎日 (48 37 16)

5 朝日 (46 34 20)


これは、私には拍子抜けするような調査結果だった。

私は、このnoteでさんざん朝日・毎日の悪口を書いてきたが、それは、この左翼色の強い二紙が、実態よりも信頼されすぎていると感じていたからだ。

しかし、みなさん、朝日・毎日の信頼度を、とっくに見抜いてしまっている。

経済紙である日経を別格とすれば、部数と信頼度の順位はほぼ比例している。ただ、朝日だけは、信頼度のわりに部数が多すぎる。もっと減らなければおかしい。

いずれにせよ、みなが朝日・毎日を信頼していないなら、もう私などが何も言うことはない。

朝日、毎日には、この信頼度の低さを受け止めて、つぶれてもらうか、変わってもらうか、しかない。



上の調査は、テレビのニュースや、一部週刊誌についても信頼度を出している。参考までそれも紹介しよう。(ただし、こちらは網羅的でないので、ランキングとしてはあつかえない)


1 NHK (61 27 12)

2 日本テレビ (55 33 12)

3 TBS (54 32 13)

4 テレビ東京 (53 36 11)

5 フジテレビ (53 33 14)

6 テレビ朝日 (51 33 16)


週刊新潮 (29 45 26)

週刊文春 (28 42 31)



日本におけるメディアの全般的信頼度は、42%(信頼できると答えた人の割合)で、調査した46国(地域)のうち、17位。アジアの中ではいいほうだ(たとえば韓国での信頼度は29%)。

全体の中でメディアの信頼度が高い国は、ヨーロッパ、とくに北欧に多い(たとえば首位のフィンランドは69%)。

新聞の軽減税率は、北欧の物まねだが、北欧の新聞は、たしかに軽減税率に値する高い信頼度を得ている。日本の新聞がそれに値するかは疑問だ。

そして、全般的信頼度の足を引っ張っているのも、たぶん「朝日・毎日」だ。むかしは朝日を日本の「主導的新聞 a leading (liberal) paper」と呼ぶことがあったが、いまは「足手まとい新聞  a troublesome paper」と呼ぶべきだろう。

日本の新聞は、こういう調査では、「報道の自由度」の低さばかりを紹介し、「政治権力が報道の自由を抑圧している。だからボクたち、仕事ができにゃーい」的な被害者意識を訴えるばかりで、こちらの「信頼度」調査の結果は報道しない。

そういうとこだぞ、信頼度が低い理由は。



<参考>


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