【Netflix】「アイスコールド」 インドネシアの「O・J・シンプソン事件」
<概要>
アイスコールド: 殺人とコーヒーとジェシカ・ウォンソ
2023 | 年齢制限:13+ | 1時間 26分 | ドキュメンタリー
親友だったミルナ・サリヒンの死から数年。今なお多くの疑問が残るジェシカ・ウォンソの裁判を改めて検証するドキュメンタリー。
(Netflix公式サイトより)
<評価>
最近レビューを書いた「マードック家殺害事件」もO・J・シンプソン事件と比肩されていたが(O・J本人も登場する)、こちらはインドネシアで2016年に起こった「インドネシアのO・J事件」というほど国内で注目された事件。
といって、べつに有名人が登場するわけではない。ジャカルタで、ジェシカ・ウォンソという女性が、友人のミルナ・サリヒンを毒入りコーヒーを飲ませて殺したとされた。
ミルナもジェシカも、20代後半の上流階級の女性であったことから注目を集めたのだろう。ミルナは、インドネシア基準で美人とされる(私にはどちらもふつうの美人に見える)。
裁判の結果、ジェシカは有罪となって刑務所に入るのだが、ドキュメンタリーは、えん罪の可能性を強く示唆している。
インドネシアの腐敗した警察、ゆがんだ司法制度、社会の後進性などが指摘される。
たしかに、検屍も満足におこなわれない、ずさんな捜査や刑事訴訟制度にはあきれる。
しかし、もう少し被害者、容疑者の家庭環境や背景を教えてくれないと、感情移入できないし、インドネシア社会を知ることもできない。
まあ、これを見て、インドネシアを好きにはなれないね。
ドキュメンタリーの評価としては、三ツ星(ふつう)。
<参考>
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