見出し画像

【Netflix】「ナイトライフキラー」ゲイの連続殺人

<概要>

事件現場から ベルリン: ナイトライフキラー
Crime Scene Berlin: Nightlife Killer

2024 | 年齢制限:16+ | 1シーズン | ドキュメンタリー

2012年、相次いで発生した凄惨な殺人事件が、ベルリンのパーティーシーンを震かんさせる。犯人が特定されないなか、ひとりの被害者が一命をとりとめる。


<評価>

4月に世界公開されたこのドキュメンタリーは、(ドキュメンタリーとして)もうひとつ出来がよくない。

だから、取り上げないでもいいかな、と思ったが、タイトルや紹介文から中身がわからないかもしれないので、いちおう紹介しておきたい。


これは2012年、ベルリンのゲイバーから始まった、ゲイの連続殺人事件です。

犠牲者もゲイ。犯人もゲイ。


ベルリンの「Queer&Friends(同性愛者歓迎)」と看板が出ているバーで、客の死体が発見される。

現場は「ダークルーム」と呼ばれる、店の奥にある一角で、客同士が裸の接触を楽しむ場所だった。


そういうベルリンのゲイ文化の紹介が、まず興味深いですね。


その後、同じゲイが犠牲になった事件がベルリン周辺で4件起きる(1件は未遂)。

手口は、GHBという薬物を飲み物にまぜて過剰摂取させるというもの。GHBは「最も危険なバーティードラッグ」「ノックアウトドラッグ」などと呼ばれる。


生き残った犠牲者の証言から、犯人は比較的早くつかまります。

犯人は、看護師や小学校の代理教師などを務めていたゲイでした。


この事件が不気味なのは、犯人がつかまってすぐ自殺したので、動機がよくわからないこと。

男は、知的なタイプでしたが、自分でもよくわからない殺人衝動にかられたようです。

人が死んでいくのを見ているのが楽しかったのでしょうか。死体を凌辱したりはしておらず、ただ見ているだけなのでした。


そして、わかるのは、ゲイの文化が、やはり危険をはらんでいるということ。

同じゲイだということで、よく知らない人と、容易に、密接に、接触してしまう。だから、無警戒なまま、殺されている。


こういうことがよく起きるわけではないでしょうが、ゲイの人たちは気をつけていただきたい。そういう警告の意味があるドキュメンタリーです。



<参考>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?