感動しないカンボジア旅

カンボジアをめぐる、あるYouTube動画が、物議をかもしている。

カンボジアでシェムリアップまで自転車で行く某動画を見たら飯クソまずい、5%くらい美人がいる（あとはブス、的）、裸足で泥水すすって生活してると思ってたら発展してた等々あけすけに語っててクソ気分が悪くなって見るのやめたんだけどあんなの面白いと思う人いるんだろうか。 失礼だよ。
（reosorakoo2 2024/6/29）

カンボジアでシェムリアップまで自転車で行く某動画を見たら飯クソまずい、5%くらい美人がいる（あとはブス、的）、裸足で泥水すすって生活してると思ってたら発展してた等々あけすけに語っててクソ気分が悪くなって見るのやめたんだけどあんなの面白いと思う人いるんだろうか。
失礼だよ。

— reosorakoo2 (@reosorakoo22) June 29, 2024

問題の動画はこれ↓

カンボジア、ママチャリ放浪記【法律相談所の学校の今】（ノージョブフドウch.　2024/6/28）

なに？　日本の若い奴が、動画でカンボジアを馬鹿にしている？　それはけしからん！

このジジイが叱ってやろう、と思って動画を見たら・・・

これがすごく面白かった。傑作と言っていい。

実際、１日で２０万を超える視聴回数で、１万の高評価が付いていた。

たしかに、

（カンボジアは）ビミョー

興味ない

行かなくていい

面白くない

感動しない

と、disりまくりで、そこだけ取り出せば暴言だろうけど、失礼という感じはなかったな。

ただの貧乏旅行人の感想だし。

「カンボジアはここで感動すべし」みたいなお約束を、すべて外してくるところは、意図的だろうけど。

でも、あえて悪く言っているのではなく、正直な感想を言っていると思った。

カンボジアは、旅行先としては、そんなもんでしょう。

それでも好きな人はいるということで、その人たちにとっては、不快かもしれないけどね。

たまーに、褒めるところもあります。

この動画は、少し前、２０２３年の年末から２４年新年の間に、アンコールワットがあるシェムリアップを訪れた記録。

タイトルにあるとおり、首都プノンペンからシェムリアップまで、現地で８０００円で買った日本製の「ママチャリ」を漕いで行く。

東京から仙台くらいの距離で、普通は国内便の飛行機かバスで行く。わたしは、昔の話だけど、飛行機で行った。

チャリでも行けるんだあ、と、これは驚きでしたね。３日かかったそうだけど。

シェムリアップでも、免許不要のバイク（１２５cc以下）で移動したりとか、これまであまり聞いたことがないカンボジア観光を見せてくれている。

最終日、このスクーターで、日テレが１５年前に番組企画で建てた学校が、まだあるのか見に行く、というのがクライマックスになります。

このノージョブさんの動画は、以前、南アジアや中東の旅行記を見たことがある。

とにかく、群がる物乞いや詐欺師たちに一切動じず、冷たくあしらう態度が圧巻でした。

本人、自称ADHDで、つまり「無関心病」を自称しているわけだけど、これは、ああいう国では圧倒的に有利ですよね。

わたしなんか、物乞いに弱くて、つい「おカネをあげなくてよかったのか」「もっとあげればよかったか」とか、クヨクヨ悩んで、それが旅のストレスだったからね。

もっとも、それは円高時代の、こっちもカネを持ってた時代の話で、いまはこっちも貧乏だから、そんな悩まないけど。

シャムリアップの光景は、わたしが行った１０年以上前と、それほど変わってなかった。

屋台の「ドクターフィッシュ」が相変わらずあったりとか。懐かしかった。

でも、少し、国が豊かになっていることが、建物や、人びとの表情でわかって、うれしかったね。

まあ、こっちが貧しくなってるのと同時だけど。

＜参考＞