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認知症のこと

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科学的な根拠とか医療的なことではなく、我が家のドキュメンタリー作品です。
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注文をまちがえる料理店

注文をまちがえる料理店という記事をみた。

真似したい。それを参考に何かしたい。
めっちゃ一緒に酒飲みたい。
…と思った。

マイナスな印象、ネガティブなイメージ、あれこれ全部、ポイ捨てしたい。

羨ましい。行ってみたいな、トウキョー
#認知度 #認知症

会いたいと思ってもらえる人に。

会いたいと思ってもらえる人に。

今週の不思議なご縁の話。
サ高住で暮らしていたときにお世話になっていた看護師さんと会った。と施設の人から説明を受けた。

…看護師さんは、少し前に退職をして、派遣バイトとして来た勤務先が、、新しく移ったグループホームだったよう。
偶然ってすごいな。

と、思っていたのは、私の狭い考えで、実は、看護師さんの配慮から巡り会えたことだったらしい。

その看護師さんは、配属する勤務先を紙面で見

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歩かせるのは、難しい。

歩かせるのは、難しい。

認知症と診断されてから10年以上が過ぎて、目に見える最大の変化は、歩くこと。

もう、歩くことが…難しいみたいで?下手に歩かせて転んで骨を折ったら…と思うと無理に歩かせてたくなくて、歩く機会を減らしてしまう。悪循環。。

認知症になって、少ししてから骨粗鬆症と言われ、背骨が曲がり、小さい身長はさらに小さくなり、、骨粗鬆症を少しでも予防する?薬を服用させた。結果、意味がなさそうなので、やめた

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忘れていく人がいても、覚えていればいいと思う。

忘れていく人がいても、覚えていればいいと思う。

昨日、親戚がたくさん来て
久しぶりに賑やかなお昼だった。

小さな子どもがいたこともあって
暗い雰囲気にならず、騒がしくお昼ごはんを食べてお花見をして過ごした。

みんなを駅まで見送ったあと、施設まで一緒に帰るときに「来てくれて良かったねー」と言ったら、「誰か来たの?」と言われてしまい、ちょっとびっくり。そして、がっかり。つい10分前にあれだけ笑っていたのに、手を振ったことまでも忘れてしま

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介護とカイロ

介護とカイロ

最近、ずっとカイロを握りしめている。
両方のポケットにカイロが入っている。

今日、カイロを1つ忘れて、
片手しか温められなくて気付いた。

さみしいんだ。

いい歳した大人が「手がさみしい」なんて言えなくて、まさかそんな性格だなんて自分でも思ってなかったけど。
ただ、とにかく手が寂しいみたい。

認知症の進行がひどくなって
家財道具のほとんどを引き払った引っ越しから、1年が過ぎた

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サヨナラを越えていけ。

サヨナラを越えていけ。

車で15分ぐらいの場所にある施設に住みはじめて、1年。

特別困ることはないけど、
認知症が進行したら、ずっといれない。
今でギリギリライン。

ありがたいことに、家の近所にグループホームができて、ずっと入居待ちをしてた。立地や建物に魅力ある施設は、だいたい満床が続く。年末の時点で私の前に6人以上はいると聞いていた。

けど、どんなご縁なのか順番がまわってきて、入居できることになった。

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覚えていない、フリ。

覚えていない、フリ。

番組名は忘れたけど、家に帰ってテレビをつけたら、中学生が認知症のおばぁちゃんのために、奮闘してた。

「思い出してほしい」と
印象的な出来事を切り取って、
3度目のアタックで、おばぁちゃんの記憶に訴えかけれた、という内容だった。

「忘れられる」のは、つらい。
「なかったこと」にされるのも嫌だし
「他人扱い」を受ける、あの疎外感はハンパない。でも、忘れてしまった、おばぁちゃんの辛さも考えてあげない

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生きるぼくら

生きるぼくら

原田マハさんの「生きるぼくら」を読んだ。
大好きな作家さんの本。
大号泣した。
電車で読んでいて、ここでは泣けないと必死に耐えてたら、改札を出た瞬間から…涙が落ちないように早歩き。

自転車に乗って、真っ暗闇の帰り道に変わった途端、涙。泣き出したら止まらなくて、家まで10分ずっと泣いてた。

認知症の話が軸になっていて
少し進行したり、良くなったり
本人の意思があったり、なかったり
「行かないで」

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認知症カフェというネーミング。再び

認知症カフェというネーミング。再び

うちの親は、このネーミングに相当怒っていて、酒を呑んだ荒くれ者みたいに感情むきだしで暴言を吐く。 ということを前も書いたが、まだ怒っている。

私がつけたわけではないし、
私が広めたわけでもないけど。

ほかにも、認知症を広めるマラソンに怒って、認知症サポーターの資格を持っていると自慢する人には軽蔑する。

「認知症をバカにして!」とか
「差別されてる」と怒っているわけではなく、態度に怒

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それ知って、どぉするん?

それ知って、どぉするん?

最近言われた一言。

大学病院とか大きくて有名な病院では、
時折、「がん治療の最前線講座」とか
「臨床データを用いた〇〇」とか一般の人も興味があれば参加できる勉強会がある。

認知症のことを知りたくて、それが有益な方法というか、知っとかなくっちゃ!みたいな気分だったんだと思う。

そんな必死そうな姿を見て、
言われた一言が「それを知ってどぉするん?」

認知症の症状なんて、ホンマに

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トイレがつまる。

トイレがつまる。

認知症が進行してきた。

トイレに何かを流して…つまらせた。
それを、誰かのせいにする。
常識がないとか
私の家なのにとか
昔では考えられないほど、
本当に、キャラ変わりすぎてる。
どんだけ、汚い言葉使うんだろう。。
元、ウグイス嬢さん。。

トイレは、管理人さんがうまく対処してくれて、無事に復旧。そんなことも、今日になれば、忘れてる。本当、まわりの皆さんの辛抱と根性のおかげだ。

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記憶がリセットされること

記憶がリセットされること

「忘却探偵」
という主人公の記憶が1日でリセットされちゃうドラマを見た。

ストーリーとか出演者のことよりも、
「1日で全てを忘れる」
ことにとても興味がある。
認知症がそうだからね。
1日どころか5分前も怪しいときあるし。

ドラマの終盤に、主人公が
「眠ったら全部忘れちゃう…」
「忘れたくない」
と涙ながらに訴える場面があった。

皆同時に記憶がなくなるわけじゃくて
自分だけが、覚

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カレンダーは日めくりがいい。

カレンダーは日めくりがいい。

認知症には、
カレンダー選びって…めっちゃ重要。

へたに文字が書いてあると、
「自分が書いたのかもしれない。」
…なんて言い始める(◎_◎;)

相田みつをも
松岡修造も
驚くぞ…。パクリ先生になっちゃう。

…ということで、日めくりカレンダーがいいのでは。と考え中。
毎日捨てれるから、先月を振り返ることもない。今日が何日か、わかるはず!

本当に過去をバサバサと捨ててしまっているようで

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「認知症カフェ」のネーミング

最近テレビで「認知症カフェ」の取り組みを積極的に特集したり
メディアで取り上げているものを目にする。
…なんなら、自分がそのデザインをしていることもあるわけで。

メディアでは、いい取り組みだと言ってるけど、
実際、自分たちが行くのかといえば、それは別なんだと思う。

母親の第一声は「馬鹿にしているのか」だったし。
仕事に無関心な母親が「ネーミングセンスないね」と言ってきた。
こりゃ、相当怒ったな

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