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【短編】語源が同じ??                 「学ぶ=真似ぶ=教える」

日本では、諸説あるものの、学ぶの語源は真似ぶであるということが言われている。では、そのほかの言語では、どのような成り立ちなのかを調べてみた。

「学問」に関わる西欧諸国の語源

西欧では学ぶについてどのように捉えられているのだろうか。
行為としての「学問」に近い言葉に
learningの動詞はlearnでありその意味は「学ぶ、習得する」にあたる。

元を正すとドイツ語の「lernen」学ぶ、「lehren」教える、対比される。

相対的なこの二つの意味の言葉の語源は不思議なことに、どちらも古高地ドイツ語のleis「車の轍」に辿りつく。

すなわち、「学問」とは「轍、跡、道をたどる」という意味が原義であり、
学ぶこと、教えること、が同じ学問の道である深い認識があったようだ。

もしかすると、教えるという行為が学びになることが言葉が生まれる前から存在し、言語形成の時点で、その意図が反映されたのかもしれない。

参考文献

file:///Users/kaito/Downloads/seisen-kiyo_10-06%20(1).pdf

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