ニュージーランドは「白い花」が多い?その理由とは?固有種あふれる"地球の箱庭"のナゾ|マウントクックリリー・サウスアイランドエーデルワイス・ラージマウンテンデイジー|自慢できる豆知識
"植物の宝庫" として知られる「ニュージーランド」。地球の箱庭とも呼ばれます。
南半球が夏シーズンを迎える11月~2月には、「花」を目的にニュージーランドを訪れる人が多くいます。
そんなニュージーランドの花には共通の特徴があります…!
それは、「白い花が多い」こと。
今回はその秘密を謎解いてみましょう。
◆ニュージーランドの花|共通する特徴は?
島国であるニュージーランドは、北島と南島の大きく2つに分かれています。
観光パンフレットなどで印象的な「緑あふれる大自然」があるのは「南島」です。
▼南島の魅力はココにあり!
ニュージーランド南島|おすすめ観光地5選!定番に加えて訪れたい「フランツジョセフ氷河」とは?
南島には、世界的にも魅力的なトレッキングルートが多くあります。マウントクック・ミルフォードトラック・ルートバーントラック・トンガリロなどなど…
そんなトレイルで楽しみのひとつが、夏シーズンの花です。
早速、ニュージーランドで多く見られる花々を見てみましょう!
▼マウントクックリリー
▼ラージマウンテンデイジー
▼サウスアイランドエーデルワイス
▼プラティア
ニュージーランドを代表する花々。マウントクックリリー、ラージマウンテンデイジー、サウスアイランドエーデルワイス…
これらの花に共通することは何でしょう?
それは「白い花」が多いこと!
ピンクや紫やが美しいルピナスの花もあるのでは?と思う方も多いかもしれません。でもルピナスは外来種なんです…
▼(参考)ルピナス
ではなぜ、ニュージーランドには白い花が多いのでしょうか?
◆ニュージーランドの花|白い花が多い?
なぜ白い花が多いのでしょうか?
その理由は、ニュージーランド特有の環境が影響しています。
そもそも、花はどうやってその数を増やしていくのでしょう?
タンポポのように綿毛を飛ばしたり、実を動物に食べさせて移動したりと、様々な方法があります。
その中でも主流なものが「蝶に運んでもらう」ことです。
しかし、ここニュージーランドにはひとつの問題がありました…
島国であるニュージーランドは、独自の進化を歩んできました。動物や昆虫もそのひとつです。
そして日本や大陸とちがう点として「蝶がとても少ない」ことが挙げられるのです。
ニュージーランドの蝶は約20~30種類。日本の約10分の1とも言われています。
蝶に花粉を運んでもらいづらいニュージーランド。
哺乳類もいない。それゆえに飛べる鳥も少ない。
そんなニュージーランドで、花粉を運ぶ役割を果たしてくれるのは…?
それは、「蛾(ガ)」なんです!
ニュージーランドの蛾の数は、なんと約2000種類といわれます。蝶の20種類ほどと比べるとケタ違いです。
そんな蛾の特性の一つが「夜行性であること」。
主に夜活動する蛾は、色覚が蝶よりも劣ります。
そんな蛾に、花の存在を伝えるためには?
目立つ色「白い花」が有利になります。
よって、突然ながら結論として、ニュージーランドには白い花が多く存在するのです。
それではここまでの流れをまとめてみましょう。
◆まとめ◆
なぜニュージーランドには白い花が多いのか?
・ニュージーランドは島国。独自の進化を遂げてきた。
↓
・蝶が少ない。哺乳類もいない。飛ぶ鳥も少ない。そのため花は花粉を運んでもらえない…
↓
・蝶の代わりに「蛾(ガ)」が花粉を運ぶ!
↓
・でも蛾は夜行性…
↓
・夜は白い花が目立つ!
↓
・よって、ニュージーランドには白い花が多い!
お国柄を理解すると、花めぐりにも新しい楽しみ方が増えるはず!
ここにしか咲かない花を求めて、大自然を旅してみてはいかがですか?
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