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宮本剛志著『怒る上司のトリセツ』─他人の理不尽な怒りに巻き込まれない技術

編集制作協力させていただいた書籍が発刊されました。
『怒る上司のトリセツ』(宮本剛志著・時事通信社・2019年2月刊)。

【理不尽な他人の「怒り」に巻き込まれ、「悩む人」に寄り添う本】
「アンガーマネジメント」という言葉は、多くの人が知るようになりました。「怒りのピークは6秒間」。つまり、何かにイラッとしがちな人でも、そのピークの持続時間はわずか「6秒間」だから、それをグッとやり過ごせば「怒りっぽい」自分をコントロールできる。しかし、それは「怒る人」の側のこと。職場の上司や同僚、接客顧客対応などでは「怒る人」の「怒り」に巻き込まれてしまう人が多くいます。相手が自分の「アンガーマネジメント」を何とかしようとするタイプでない場合、その「怒り」の被害は誰かに及びます。そして、その「怒り」に巻き込まれた人は、職場や仕事に関係にしばられ、困ったり、悩んだり、時には「怒られる自分が悪い」と思ってしまうことも。

書名は「上司の」となっていますが、「怒る人」は、取引先や顧客、職場の先輩、同僚、中には部下に怒られている管理職など、人と人との関係性の中でさまざま。本書では、いろいろなシチュエーションを例に挙げ、「怒る・怒られる」理由とそれに巻き込まれない技術を紹介しています。

著者の宮本剛志さんは、「シニア産業カウンセラー」として、多くの働く人々の「職場の悩み」に向き合ってきました。その中で、他人の「怒り」に悩む人にも多く接し、その改善アドバイスに心をくだいてきました。その経験から、悩みの入口で気づき、理由が分かれば、深く悩みの迷宮に入る前に他人の理不尽な「怒り」から脱出できる道筋をまとめたのが本書です。著者の人柄そのままに、相談室で向き合うような語りかけで、悩み、こんがらがった状況を紐解き、出口までの1歩ずつを説明してくれる内容・構成です。

目次を見るだけでも、「あれ、そういえば。何で私があの人に怒られてるんだろう?」と、自分の立ち位置が変わってきます。

【職場に生まれる「怒り」が分かれば毎日が変わる】
本書は、他人の「怒り」に悩む人だけではなく、自身のパワハラが心配な管理職、後輩や同僚の気落ちや悩みが心配な人にもお勧めです。

怒られ悩むスパイラルに入り込んだ人は、自分の状況を客観視できないことも多いそうです。かといって周囲が踏み込んだ激励をするのもはばかれることも。「こういう上司いるよなあ」「こないだのお客さんのクレームにはまいったよなあ」と、気軽な話のネタとして勧めてみてはどうでしょう。職場の改善会議で題材にすれば、スムーズに深い話題を議題にできるかもしれません。

宮本剛志さんのWebサイト(株式会社メンタル・リンク)はこちら
https://mental-link.co.jp

時事通信社のページ
https://bookpub.jiji.com/book/b437097.html

フリーランスの編集・ライターとして活動しています。編集・ライター作品紹介webサイト「神楽出版企画」(企画から制作進行・執筆までワンストップ対応)
http://www.kagurasyuppan.com

著者のプロフィール


須恵器・土器・考古・郷土史等々に関し、都内近郊の博物・資料館・展示の情報を整理記録がてらアップしていく予定です。