最近の記事

最近考えてること vol.3

大前提どんな属性であれ味方でありたい一方、ラランド・ニシダの「重めの人生相談に答える」という動画で、セクシャルマイノリティの文脈で「(当然胸を張って生きていいという前提で)胸を張って生きる=カミングアウトするってことでもない」と話していて共感した、あくまで必要なのはカミングアウトそのものではなくて安全にカミングアウトする選択肢だよなと 逆に「自分らしく」も他人に押し付けないようにしていて、もちろんその言葉の解釈は各人違うだろうけど、少なくとも"ありのまま"みたいな意味で言うと

    • 地方創生

      就活で大事にしていたキーワードの一つに「地方創生」がある。ただ、初志貫徹しないのはダサいような気もして蓋をしていたのだけど、正直そのピンポイントの拘りは年々薄れていると感じている。 というのも、そもそも当時の前提として「逆に、縁ある人・場所以外のためには頑張れなさそう」という仮説があったのだけど(笑)、実際に福岡で働く中で自分にとって東京も大事な場所になっていたのを認識したり、いつしかこっちに戻ってからの方が長くなって公私共にお世話になった人も増える中で、(決して九州への愛着

      • 人材業界について

        先週は人材業界向けのDEI研修を受ける機会をいただいたり、同じ大学からHRtechの道に進んでいる仲間で集まったりする機会が重なったこともあって、同期数人で飲みに行ったときその中の1人が「俺は結局人材業界が好きなんだよね」と話していたのがすごく印象に残った。 確かに自分も人材業界で働きたいと思って今の会社を選んではいたのだけど、違う業界を経験していないこともあり、ちゃんと振り返る機会はなかったなと。 ただ、揺るぎなく「ここを選んでよかった」という感情はあり、その中で業界由来

        • 多様性について

          ・小さい頃、世界には絶対的な正義と悪があって、かつ悪は悪であることに自覚的だという一種の希望を持っていたけど、きっと実際は十人十色の正義があるだけなのだよな。これを話すと、会社の先輩は幼き頃にガンダムを通ってこれを悟ったらしい。対して僕はアンパンマン止まりだったからこういう思想なのだろう。 ・同性婚問題、大前提選択肢としてあった方がいいと思いつつ、下記の記事を発信したときに社内の先輩からこんな感想をいただいたのが印象に残っている "結婚という仕組み自体が、「愛のプロセス・

        最近考えてること vol.3

          最近考えてること×10 vol.2

          ▼目次 ① ダイバーシティについて  1. 「男らしさ」「女らしさ」は悪か  2. 「陰謀論者」「ネトウヨ」と自分の共通点  3. 多様性アレルギー  4. リベラルアーツの意味 ② 仕事について  1. 「人が好き」とは  2. 「意味づけ」の万能と限界  3. 未顧客マーケから既顧客マーケへ  4. 学歴論争への違和感  5. 順張りの色気  6. 「価値あることを正しくやろう」の奥深さ ① ダイバーシティについて ①-1. 「男らしさ」「女らしさ」は悪か 自らが多様

          最近考えてること×10 vol.2

          石の上にも3年、が経って

          早いもので、今の会社に新卒入社してから丸3年が経とうとしている。 タフな時期こそあれ、本当に一度も辞めたいと思ったことはないほど素敵な仲間に恵まれた。 そして、職種や拠点の異動も経験した中で、徐々に「仕事」と「自分」それぞれへの解像度も上がってきたので、記念に書き留めておく。 ✳︎以下、便宜上断定系で書いている部分もあるが全て暫定かつ個人の解釈であり、組織を(以下略) 仕事について:仕事ができることとは、エネルギッシュであること 今、仮に「仕事ができる人はどんな人ですか?

          石の上にも3年、が経って

          後先考えず曖昧に生きる

          2022のテーマは、「後先考えず曖昧に生きる」 "後先考えず"について 就活で自己分析をしたり、卒論で家庭環境について研究したりした中で、いつしか「人はドミノ倒しのように既定した運命を生かされている」「本当の意味で自己決定していることなど何もない」と虚無に苛まれるようになった。 今も、こうして僕がnoteを書いていることも、さらには選ぶ句読点や接続詞一つ一つまで、正直全て過去によって定められていると思っている。そしてそれは自分自身の過去だけでなく、親やそれ以前の時代から

          後先考えず曖昧に生きる

          本当に価値ある仕事ができているか?

          「即戦力採用なら、ビズリーチ」 今やCMで一般的となったこのコピーは、自らの仕事の意義に対する唯一にして最大のジレンマでした。 なぜなら、キャリアが上手くいっている人に対してさらに選択肢を増やす優先度は高いのか・もっと先に照らすべき人がいるのではないかと思っていたから。 ただ、最近そこに新たな見方が得られた出来事があったので備忘的に書き残します。 先日、新卒採用の面談をしたときのことです。 その学生の方は、「価値あることを正しくやろう」を始めとする弊社のミッションには強烈に

          本当に価値ある仕事ができているか?

          最近考えてること×10

          ①件の炎上を見て、「貧困は自己責任論に反駁する」っていうテーマで卒論書いてた同級生が「努力した人ほど自己責任を肯定しやすいのは論文でも主張されてるけど、実際の状況を知ることで受苦の感性を得られて人に優しくなれる」って話してたのを思い出した。正直自分も3年くらい前までは成功体験を盾に「自己責任は一種の優しさでは?」とか曰うてたのだけど、今はそれが間違っていたと自信を持って言える。自分の乗り越えた不遇なんてたかが知れていたとわかったから。 ②友人からマルチに勧誘されて以来、その

          最近考えてること×10

          福岡に来ました

          4ヶ月に渡る新卒研修を終えて、福岡オフィスに配属されて1週間。 この配属の前例がなく、しかも1人だけ飛ばされるっていう不安ばかりのスタートでした。 けれど今、とりあえず「ここに来て良かった」と思えてます。理由は2つ。 まず、いつかやりたかったことが今やれてるありがたさ。 就活で「将来的には、生まれ育った鹿児島あるいは九州に価値が届く仕事がしたい」どの会社にもそう話していたものの、「とはいえ最初は東京で修行だな」くらいに考えてました。 まあ真剣に考えてたら、地元で公務員試験を

          福岡に来ました

          仕事でアートする

          「表現者ってかっけえな」 小さい頃から、漠然とそんなことを思っている。アーティストにデザイナー、画家に彫刻家。内なる衝動をモノとしてアウトプットできる人たちに、ずっと憧れてきた。しかし、いつだったか「表現者とは"表現せずにはいられない人"」と評されているのを聞いて、「そんな欲求、無いもんは無いな...」とガッカリしたのを覚えている。 しかし、先週の新卒研修で「そもそもなぜ働くのか?」を考えた中で思い付いたアイデアがある。 「これから取り組むビジネスも、音楽やファッションと同

          仕事でアートする

          「自己実現=幸せ」なのか?

          社会人生活が始まって、ちょうど1ヶ月。素直に、自分にしてはよくやったと思う。 しかしその一方で、最近こんな悩みが頭をもたげていた。「自己実現って本当に自分の幸せなのか?」 個人的な自己実現の定義は、「(仕事で)自分の強みを最大限発揮し、社会に価値を残すこと」。研修は楽しいし、仲間もアツいし、日々の成長実感も十分にある。そうして時の流れに身を任せて1ヶ月走ってみて、「この道の先に幸せはあるのか?」とふと思ってしまったのである。 今日はこの悩みについて、4月の振り返りも交えながら

          「自己実現=幸せ」なのか?

          これまで

          〜小学校 ・片親で育ったり、強迫性障害に囚われたりしたマイノリティ意識から、人との繋がりへの飢えが芽生える ・6歳の頃に「テニスの王子様」の影響でテニスを始める センスの無さを臆病な性格でカバーし、ひたすら相手のミス待ちの単調なプレースタイルを確立する 中学校 ・「団体戦」を仲間と戦うことへの憧れから、硬式テニス部のある学区外の公立中に越境入学 1人で往復2時間以上の通学を余儀なくされる ・ほぼ転校してきた状況から居場所を作るため、中学デビューして生徒会選挙に出馬 

          これまで

          テニスコーチで学ばせてもらったこと

          昨日、3年4ヶ月働いたテニススクールを卒業しました。なんとなく始めた初バイトが、まさかこんなに続くとは思ってませんでした。 なんだかんだ、大学生活で一番成長させてもらったのはここかもしれないなと感じます。 今日は、このバイトを通して学んだことについてまとめていきます。大きく分けて、3つあります。 1つ目は、「仕事する上で殻を破る必要性」です。 僕はそもそも初対面でのコミュニケーションが得意じゃないのですが、お金をもらってレッスンする上でそんなことは言ってられませんでした。周

          テニスコーチで学ばせてもらったこと

          鹿児島の男尊女卑、結構ヤバい

          今日、卒論を書き終えました。 テーマは、「鹿児島県における母子家庭の実態:子どもの自己決定に焦点を当てて」。 なんで"自己決定"かと言うと、「人間の幸福度は自己決定が大きく左右する」という論文を読んだのが印象に残っていたからです。(https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html) 当事者へのインタビューを軸にしてるので内容は公開できませんが、1つだけ発信したいことがあります。 それは

          鹿児島の男尊女卑、結構ヤバい

          みんな違ってみんな辛い、たぶん

          「あれ、なんか普通と違うかも?」 そう初めて思ったのは、小学校に入学した頃だったろうか。当時の僕は昂ぶった感情を抑えることが苦手で、よく周りの友達と取っ組みあっては泣かされていた。 学年が上がると喧嘩こそ減ったものの、今度は先生と上手くいかなくなった。納得できない指導をする担任には酷い悪態をつき、教室からつまみ出されていた記憶がある。 しかも普段から活発なわけではなく、むしろ図書室に入り浸っているタイプだったので、そんな一面の表出に自分自身も驚いていた。 中学に進むと少しは落

          みんな違ってみんな辛い、たぶん