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石の上にも3年、が経って

早いもので、今の会社に新卒入社してから丸3年が経とうとしている。
タフな時期こそあれ、本当に一度も辞めたいと思ったことはないほど素敵な仲間に恵まれた。
そして、職種や拠点の異動も経験した中で、徐々に「仕事」と「自分」それぞれへの解像度も上がってきたので、記念に書き留めておく。
✳︎以下、便宜上断定系で書いている部分もあるが全て暫定かつ個人の解釈であり、組織を(以下略)

  1. 仕事について:仕事ができることとは、エネルギッシュであること

    今、仮に「仕事ができる人はどんな人ですか?」と聞かれたら、「エネルギーに溢れている人」と答える。
    そもそも「仕事ができる」という概念に対して、その定義は幅があるが、例えば「成果を出すこと」と仮定すると、それは結局のところ「どれだけやりこむか」に尽きると感じているからだ。もちろん能力差こそあれ、スポーツや勉強に比べるとその重要度は下がるような体感がある。
    そして、どれだけやりこみたいかという程度は「モチベーションの強烈さ度合い」に影響される。ベーシックな型さえ押さえていれば、あとは量質転換に則って量を積むしかない。(というか本来的には、人は「質を上げようとする」ことはできるが、「質を上げる」というのはコントローラブルな行為ではない。一方、「量をこなす」ことはコントローラブルである。)
    さらに言うと、そのモチベーションを生むのは、遺伝ではなく「原体験から生まれる渇望」。それは確固たるWillかもしれないし、ある種のコンプレックスかもしれない。決定論と言えばそれまでかもしれないが、何にせよ人としてナチュラルな反応である。
    つまり、仕事のアウトプットを左右するのは「歩んできた人生の違い」。言うまでもなく、そこに本質的な「差」なんてものは存在しえない。自分は周囲と比較しやすいタチだが、それによって優越感・劣等感を感じるのはお門違いだと腹落ちしてからは、よりヘルシーに仕事に取り組めるようになった。
    余談になるが、こういった捉え方は仕事に限らずできる。誰しも身の回りに行動的で輝いて見える人がいると思うが、語弊を恐れずに言うと、人は「動いている」のではなく「動かされている」あるいは「動かずにはいられない」のである。当然、そこには「違い」しかない。

  2. 自分について:To be型からAs is型への転換

    いざ自分にベクトルを向けて振り返ると、元々人並み以上にムッツリと貪欲であると思っていたし、実際それに突き動かされて仕事を頑張れた部分はある。一方で、正直、無尽蔵にエネルギッシュではないことに自覚的になるシーンも時折あった。もちろん完璧を求め続けるのはサステナブルでないと頭ではわかりつつ、これまで中途半端に肥大してきた自己効力感ゆえにもどかしさを感じることもあった。
    ただ、そこで無理すればエネルギーが湧き上がるかというと、理論上そうではない。しかし、To be(やりたいことやありたい姿)から生まれるエネルギーが欠乏するというのは同時に「渇望が満たされつつある」とも捉えらる。それはそれで悪くないというか、むしろそれこそが当人なりのゴールなのかもしれない。
    それなら自分はAs isさえ維持できればハッピーとして、今後の燃料とできるものはなんなのだろうと考えた。(もちろん仕事をしていく上で変わり続けることは大事だし、そうはありたいが、別に成長意欲がなくとも、何か別の目的に向かった結果ないし手段としても成長はし続けうると思っている。)
    一旦人生全体に広げてみると、僕はいつも「生き方にプライドを持つ」ということを軸にしている。もちろん、何か肩書を誇るとかそういう意味ではない。必要十分な選択肢の中で、主体的に意思決定を続けることでそこに覚悟が生まれ、選んだ道を正解にしていくことができ、その連なりによって自らの人生にプライドを持って初めて、他人のそれを本当の意味で尊重できると思っているからだ。
    そして、それは仕事の文脈では「(物事を推し進める先の)価値」「(目の前の仕事に対する)美意識」といったキーワードが紐づいてくる。逆に言うと、自分にとっては、価値あることに美意識を持って取り組むことが、プライドを持って働き続ける・生き続けることに繋がるのだと思う。
    そして、これからに落とし込むと、「価値」という部分は今属する組織・携わる事業に対して共感しているし、仮にこの先環境を変えるとしてもきっとそこは譲らないので、あとはシンプルに「手元で美意識を持ちつづけられるかどうか」という部分に尽きるはず。その要素としては、たとえば独りよがりな成果を追っていないか、主語が組織・事業になっているか、その仕事は属人的になっていないか...といった観点が挙げられる。何にせよ、ダサいことはしたくない。

長くなってしまったが、特に2(自分について)で書いたことに関しては、これからビジネスに限らずどんな仕事をする上でも大事にしていきたいと思う。
また3年後どうなっているか見当もつかないが、To beがないからこその楽しみもある。

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