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2023年6月の記事一覧
わかりやすい文章を書きたいのだ
この前の記事。1万字ほどの長文である。
これは僕にとってもメモの意味が強いので、人にわかりやすく説明するという意図をそもそも欠いたものだ。なんの前提もなしに読み始めると、おそらく意味不明だろうと思う。
わかる人だけわかればいい。なんて僕は思っていない。多くの人に理解してもらえる文章を書きたいのである。はて、困った困った。
思うに、わかりにくい文章というのは、そもそも問題意識が共有されていない
悲劇のガリレオ症候群について
キングコングの西野がお金の話をするときは、必ず導入部分を彩る鉄板トークがある。
※出典はこれだけど、いろんなところで似たような話をしている。
これを読むたびに思う。
「言うほど、そんな奴おるか?」と。
「僕の周りの人間と、西野の周りの人間が違うだけ」というだけでは説明がつかないほど、僕の周りでそんな話をする奴がいないのだ。
むしろ、みんな金の話は大好きだし、株の話とか、積立NISAの話と
次回作への構想 〜新しい労働論へのヨチヨチ歩き〜
『労働なき世界』というお祭り騒ぎな宗教書を出版してから気づいた。
僕たちにとって「労働とは何か?」が、いまだに十分に問われていないと。
なぜ人は労働を嫌悪するのか? なぜ人は労働を嫌悪せずにいることができるのか? 世界を成り立たせる労働とはなにか? 世界を成り立たせない労働とはなにか?
嫌悪すべき労働が意味するのが農作業や大工仕事、トイレ掃除、資料作りそのものであるとみなされ、それ故に誰しも
僕たちには移動の自由があるのか、ないのか?
中国人は移動の自由がないらしい。日本人なら北海道から東京に引っ越そうが、沖縄から大阪に引っ越そうが、原理的には自由だ。役所で転入届を出そうとして「あなたは東京に住む資格はない」などと言われることはない。一方で、中国人は例えば農村から都市に移り住もうとしたら「あなたは上海に住む資格はない」と言われるらしい。そんな話を中国に詳しいオッサンから聞いた。ふーん、と思った。
オッサンは「なんで中国人は文句
預言者、Twitterを始める
教祖になるには、Twitterやった方がいい気がしたので、ついついTwitterのアカウントを作った。教祖とは説明せずに、提示する存在だ(説明するのは信者なのだ)。noteは説明のためのメディアであって、提示するメディアではない。なのでTwitterを始めた(もちろん僕は説明したい生物なので、引き続きnoteを書く)。
それに、現代にムハンマドやイエスがいたなら、たぶんTwitterやってただろ
祝!『労働なき世界』出版&著者解説&あれこれ
「おめでとうございます!あなたの本が出版されました」というメールが来てからはや7日。長かった。ようやくAmazonで買えるようになった。
(Amazonの仕様では本当は5日らしいのだけれど、たぶん向こうのミスでこんなに時間がかかった。クレームを入れて返事が来る前にしれっと購入可能になっていたわけだが、なんなのだろうか・・・)
※その経緯はこちら
ペーパーバックとKindle、頑張って両方作っ
プロを気取らなくてもいいんだよ、noteならね
プロしか発信できない時代があった。今は素人でも発信できる時代である。プロというのは一つの信仰対象である。信仰対象であるためにはブランディングが必要だ。例えばマクロ経済学のプロということは、主にマクロ経済について語り、分子生物学や『ジョジョの奇妙な冒険』、盗撮系AVについて語らないことを意味する。そうしなければブランディングが成立しないからである。なんの変哲もない醤油に卵かけご飯専門の醤油という名前
もっとみるなんのオチもない日常
自分の書斎にこもってひたすら本を読み、ゲームをし、ネットサーフィンをする。そんな生活が数日間約束されてしまった。通算3回目のコロナだ。
「日曜日に大事な予定があるけど行っていい?」と医者に伝えると「5類に分類されたからまぁ大丈夫ちゃう?」と言われた。分類が変わっただけで、ウイルスが変わったわけではないのに、まるでウイルスそのものが「あ、今日から5類っすね、承知っす!」と空気を読み始めたかのようだ
ラディカルジャンキーと化した僕
常套句に飽き飽きし、常套句の裏をかくようなラディカルな言葉にビビッと来てしまうのが、人間のどうしようもない性質だと思う。
音楽の世界でもそうだ。例えばこの曲も、常套句の裏をかいた歌詞を求めるリスナーの心理に響いて流行ったのだろう。
「会いたい」系の歌詞は飽和しすぎて、それだけじゃ誰も満足しなくなった。だから「僕より先に死なないでほしい」という歌詞に繋いだ。
しかしこれすらもかつてさだまさしが
なぜ仕事は不愉快なのか?
「ベーシック・インカムを配ると誰も働かなくなり社会が成り立たなくなる」という想定は、「社会を成り立たせる仕事は全て不愉快である(だから十分な金があるなら誰もやらない)」という想定がなければ生じ得ない。
なるほど、これには一理ある。僕自身も、職場で不愉快な思いをしたことは一度や二度では済まないし、サザエさんを見ているときには憂鬱な気分になる。ほとんどの人は同じだろう。
では、なぜ仕事は不愉快なの
農家とベーシック・インカム
ベーシック・インカム反対論に反論することは、僕にとってライフワークである。なんといっても僕はベーシック・インカムに関しては思想強めな男なのだ。今日も自分に金が配られないことに対する鬱憤で、このnoteを書いている。
まずはトップ画のグラフを見て欲しい。なかなか衝撃的である。農家の平均年齢67.7歳。見た感じだと、中央値も似たようなあたりだろう。つまり半数以上が年金受給年齢を越えている。
もちろ
『AIが書いたAIについての本』を読んで
ChatGPTが登場したあたりで、誰かがそのうちやりそうなアイデアではあったが、思えば今まで見かけたことはなかった。AIが書いた本。
この本はSF映画のアトラクションとしてなら優れている。人工知能が僕に対して話しかけてきている。USJでETが僕の名前を呼んだ時のように、まるで映画の登場人物になったような気分になれた。
AIに関する入門書としても優れている。ベーシックなAIに関する知識を取り揃え