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なんのオチもない日常

自分の書斎にこもってひたすら本を読み、ゲームをし、ネットサーフィンをする。そんな生活が数日間約束されてしまった。通算3回目のコロナだ。

「日曜日に大事な予定があるけど行っていい?」と医者に伝えると「5類に分類されたからまぁ大丈夫ちゃう?」と言われた。分類が変わっただけで、ウイルスが変わったわけではないのに、まるでウイルスそのものが「あ、今日から5類っすね、承知っす!」と空気を読み始めたかのようだ。妻とあれこれ相談した結果、やっぱ予定は一部キャンセルすることにした。

喉と頭が痛いが、まぁ耐えられない痛みではない。割と優雅に日々を過ごせるような気もする。だが、僕の書斎にはクーラーがないので、流石に日中はちょっと暑い。困った。

いま『ニューロマンサー』という小説を読んでいる。サイバーパンクというSFジャンルの先駆けとして知られる小説だ。買ったのは多分もう4~5年前で、当時は電子書籍で買ったが、何度も読もうとして冒頭でダレるのを繰り返してきた。この前「電子書籍だから読めないのだ」という結論にいたり、紙の本も購入。コロナで時間ができたので読み始めたが、紙で読むとやっぱり内容が入ってきた。そして小説を読むあのワクワク感を取り戻すことができた。

実は小説を書きたいなぁと思っている。本を出版するのは意外と難しくないことがわかったので、次は小説を書きたい。小説を出版することは小学生くらいから地味に夢見ていたのだ。ちなみに小説ではないが、僕の初の著作は販売されるのはおそらく明日くらいになるんじゃないかと思う。「販売可能になりました」というメールから最大5日かかるのが、Amazonの仕様らしい。どんな仕様やねん。

小説では、サイバーパンクの次のジャンルを作りたいと思っている。ネオンが光るアジアの退廃的な都市と電脳世界という『ブレードランナー』『攻殻機動隊』なんかでもお馴染みのサイバーパンクは、『サイバーパンク2077』という集大成的なゲームで頂点を極めたように思う。そろそろ次が来てもいい頃だ。

僕はSFというジャンルが基本的にネガティブな未来を描くことに違和感を覚えている。核戦争と環境破壊の末に、徹底的な管理社会がやってくるか、巨大企業による支配とサイバーパンクな治安悪化がやってくるか、いずれにせよディストピアしか描かれない。「格差拡大や環境破壊を止める手立てなどない」とSF作家が白旗を振っているようにも見えるのだ。

僕はユートピア的なビジョンを提示してみて、それでも起きる最悪の事態を描いてみたい。それは新しい未来の提示でもあり、妄信しがちなユートピアの問題点を洗い出す思考実験にもなる。ユートピアでサザエさんのような日常SFを書いてもたぶん面白くないだろう。

僕はBI実現からの貨幣経済崩壊、国家壊滅なアナーキーなユートピアを夢見ているわけだが、そうなったらいくつもの地域共同体が林立することになりそうだ。イデオロギー的対立も起こるかもしれない。国家が解体され暴力が民主化された結果、万人による闘争的な事件も起きるかもしれない。そういう世界でハードボイルドなボーイミーツガールでもやってみたいね。

取り止めのない記事になってしまった。特に言うべきこともない、ほのぼの日常noteに仕上がった。まぁいっかたまには。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!