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老人ホームですが、なんとか人財確保できています

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離島の限界集落に立地する老人ホームたまんなゆうゆう。たいへんではあるのですが、なんとか人財を確保できています。その戦略を紹介していきます。
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#離島

福祉のブランディング vol.7 なにをめざすか?

福祉のブランディング vol.7 なにをめざすか?

こんにちはカドジュンです。2ヶ月ぶりに連載に戻ります。まずトップ画像は地元フリーペーパーの裏表紙で弊社の広告です。この画像はデモなので初公開です。かわいいでしょ(笑)?この広告の話は機会をみてまたしますね。

今回は、ブランディングでなにをめざすのか?つまり目的についてです。

ブランディング(イメージング)はマーケティングの一部で、広報(パブリック リレーション いわゆるPR)と広告(アドバータ

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初参戦

初参戦

こんにちはカドジュンです。NAGASAKIしごとみらい博という学生向けの大規模な企業マッチングイベントが毎年開催されています。今年はコの状況なので、オンラインでの開催となりました。今回、そこをチャンスと捉えて初出展します。

もしも集合型イベントだと、弊社のような離島の法人は移動コストだけでもかなりのものです。さらに参加する同じ社会福祉法人さんは、県内で名だたる大規模法人ばかりです。ふつうなら参加

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五島の海でシーカヤック

こんにちはカドジュンです。弊社が広告を載せているフリーペーパーを発行するmitake合同会社が、五島のいろんな店舗のPVを制作しています。弊社もアップされたので、ご紹介します。

今年から使い始めた『人生(の最後)を笑って過ごそう』というコピーから、今回は動画の長所を活かすために五島の海での遊びを素材にしました。ちなみに私が漕いでいます(笑)

これもブランディングの一例です。老人ホームだから、高
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福祉のブランディング vol.6 ターゲットは?

福祉のブランディング vol.6 ターゲットは?

こんにちはカドジュンです。前回は全国老施協の広報戦略をディスりましたが、もちろん福祉や介護全体でもっとブランディングに力を入れないと、どんどん悪い方へ流れちゃうよということを言いたいのです。この業界に限らないのですが、ほとんどすべての産業で高齢化が進んでいます。少子化は止まらないので、そのこと自体が問題ではなく次世代がほとんど入ってこないことが決定的な大問題なのです。

前回、そもそもの経営戦略(

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福祉のブランディング vol.2 高校新卒をゲット

福祉のブランディング vol.2 高校新卒をゲット

こんにちはカドジュンです。福祉のブランディングについてのシリーズをスタートしました。前回の内容についてフォローしますれば、ダサイのは福祉業界の一部を除くほとんどの法人であって、生き様などカッコイイ人や事業者もいらっしゃいます。そこは誤解されないようにしてください。ただし、奇抜なことをするとたいがい変な目で見られます。たとえば福祉事業所の車両は白ばかりじゃないですか。誰が決めたんでしょう?そういう既

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福祉のブランディング vol.1 福祉ってダサいですよね?

福祉のブランディング vol.1 福祉ってダサいですよね?

こんにちはカドジュンです。仕事と家事と育児を妻と分担してる社会福祉法人理事長で、老人ホーム・保育園の管理者で、いろんな役職がついてまわる者としては、noteに記事をアップするのは大変ですね(笑)。コロナがなかったら週1本でもムズカシイとです。でも自分の考えを整理するために、これからもボチボチがんばります。

さて、直近の連載『なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?』も終わり

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【連載15 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?】まとめ(インデックス)

【連載15 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?】まとめ(インデックス)

こんにちはカドジュンです。おまけです。いままでの連載の流れをかんたんにまとめ、どうやって人財を獲得したかを見やすくしました。

1.連載を始めた理由といままでの成果(連載1,2)

2.将来を予測し、現状を分析したうえでの目標と計画立案(最重要といえる事業計画の作成 連載3,4,5)

3.マーケティングにもとづいた実践(職場の環境づくり、育児支援、ブランディングに力を入れる 連載6,7,8)

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【連載14 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できるのか?】走り続ける(これからのこと)

【連載14 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できるのか?】走り続ける(これからのこと)

こんにちはカドジュンです。今回と次回のインデックスで連載は終わりとなります。

最終回はこれからの介護業界において人財確保の戦略を考えます。これは弊社のような小規模法人の視点であり、法人によってはケースバイケースとなりますことをご了承ください。まずは前提として、2040年に向けて高齢化と人口減少は止められず、社会構造がさらに激変することは間違いありません。年金問題といった限定的な話ではなく、生産年

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【連載13 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?】次世代を育てる(つぎのターゲット)

【連載13 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?】次世代を育てる(つぎのターゲット)

こんにちはカドジュンです。そろそろこの連載もいったん終わりが見てきました。今回お話しするのは、次世代の育成についてです。

まず振り返れば2000年に介護保険が始まり、経営や採用にブームが起こりました。折しも就職氷河期から続く一般企業や公務員への門も狭かったため、介護職員もそこそこ充足して困る状況ではありませんでした。さらに小中高のカリキュラム、教育実習などにも介護体験が取り入れられ、若い世代の介

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【連載12 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】フォームを変える②(移住マッチングサイト)

【連載12 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】フォームを変える②(移住マッチングサイト)

こんにちはカドジュンです。前回から弊社の採用戦略の大きな柱となっている移住者についてお話ししています。4年前から、移住ターゲットのSSエリアである首都圏でのチャネルを模索していました。しかし具体的な話は省略しますが、なかなかパシッとくるものはなかったです。

そんななか、2017年総務省から出向していた五島市の振興部長塩川さんから、SMOUT(スマウト)という移住をマッチングするサイトを紹介されま

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【連載11 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】フォームをかえる①(採用戦略修正)

【連載11 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】フォームをかえる①(採用戦略修正)

こんにちはカドジュンです。2回にわたって2018~2019年を振り返りました。育成方針として「失敗しないと職員は成長しない。取り返しのつかない失敗以外は取り返せる」と考えています。先代理事長のトップダウン時代の反省は生かされているつもりです。2019年の事業目標を立てていた時も公言していました。過去も含めて試行錯誤(トライ&エラー)を大事にして向上(grow up)しよう。転んでもただは起きないと

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【連載10 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】インターバル②(Growup!)

【連載10 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】インターバル②(Growup!)

こんにちはカドジュンです。前回からインターバルとして、いったん2018年度までの振り返りをしています。苦境に立たされたなかどうしたのか?そして、どうなったのか?をかんたんに振り返り、2019年度の取り組みを説明します。

前回、採用が上手くいきすぎて人件費の高騰を招き、悪夢の27年度(2015年度)介護報酬改定、人口減少の影響も受けたと書きました。そのため、2018年度は経営的に底を打った年でした

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【連載9 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】インターバル①(人財獲得!そして…)

【連載9 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】インターバル①(人財獲得!そして…)

ながいインターバル(休憩)

こんにちはカドジュンです。コロナ禍、お見舞い申し上げます。4月は人財獲得に関しては記事をアップしませんでした。弊社の人材獲得において、ここ1年いちばん結果を出しているのは移住者です。離島において、もしも感染が発生したら本当に地獄となります。いまはガマンの時期なのです。そのため、島外から人をよびこむようなPRは控えていました。しかし、この苦しい時期が終わった時にロケット

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【連載8 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを魅せる(ブランディング)

【連載8 なぜ離島の限界集落にある老人ホームで人財を確保できているのか?】走りを魅せる(ブランディング)

こんにちはカドジュンです。この連載のサブタイトルは『走ること』をテーマにしています。中学時代に陸上部でしたが、とくに意味はありません。でも過去を振り返れば、たしかに走りながら考えよう的な行動が多いのも事実です。慎重さが足りないとよく職員から怒られますが(笑)、残念ながら時代の変化の方がよっぽど速いスピードです。取り残されたら、こんな離島の小さな法人はあっという間につぶれてしまうのです。さらに私の本

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