見出し画像

福祉のブランディング vol.1 福祉ってダサいですよね?

こんにちはカドジュンです。仕事と家事と育児を妻と分担してる社会福祉法人理事長で、老人ホーム・保育園の管理者で、いろんな役職がついてまわる者としては、noteに記事をアップするのは大変ですね(笑)。コロナがなかったら週1本でもムズカシイとです。でも自分の考えを整理するために、これからもボチボチがんばります。

さて、直近の連載『なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?』も終わりました。とりあえずこれまでの戦略や実践は網羅できたのではないかと思います。読んだ方で直接知っている人からは、スキを押してはいないけど「読んでるよ」「勉強になります」という言葉をいただくこともあります。内心(そんならスキってえなあ・・・)と思うけど、おかげさまで気持ちよく最後までたどり着けました(でも、できればスキってねw)。

今回、「連載8 なぜ離島…」でちょっとだけ取り上げ、ボリュームが多いので別にまとめますと予告したテーマ、社会福祉法人のブランディングについてのシリーズをスタートしますが、ブランディングは『企業のブランドづくり、イメージづくり』と定義します。

このなかで、ブランディングにめざめた経緯などを書いています。

岡くんとの出会いや、もともと個人的につながっている広告代理店社員のコネクションや考え方を自分なりに取り入れ、2016年から始動していくことになります。いままで持っていた違和感に対して素直に向き合ったら、福祉のいろんなダサイ要素が見えてきました。

クソミソでしたが、あらためて言います。

『福祉はダサイ!それがあれならセンスがないですね!』

これは基本というか前提です。もちろん弊社がイケてるわけじゃないです。すげえカッコイイなあと思う法人もたくさんあります。でも、ほとんどの社会福祉法人があまりにも見せ方に無頓着なので、結果的にウチは目立っています。とくに弊社は離島が営業エリアですが、全国的にみてもイナカなほどブランディングを軽視する傾向は強いのではないでしょうか。競争にさらされにくいからでしょう。


さて、社会福祉事業はその歴史もあって保守的な業界です。しかし、とくに老人介護事業においては、超高齢化社会を迎え完全に立ち位置が変わりました。それはお客様から選ばれる立場になったことです。とくに介護保険事業はB to Cであり、お客様から選ばれなければいけません。そのためには自社のサービスを磨き、積極的な情報発信により他者に勝たなければなりません。これが数年前までのトレンドでした。

しかし、最近は弊社のように職員の獲得のため、発信力を高めている法人も見られるようになってきました。実際、需要が伸びても職員不足で事業を休止、廃止する法人が年々ふえているのです。むしろ職員を獲得できれば経営は安定するとさえ思われます。つまり、ブランディングの対象が求職者にシフトを変えてきたのです。

ところで読んでいる方にお訊ねしたいのですが、みなさんの近所にある高齢者施設の種類を知っていますか?また、どんなサービスを提供し、どこの事業所の質が良いのか知っているでしょうか?おそらく、専門職や要介護者を抱えた家族くらいでないと知らないはずです。普段の生活に関係ありませんからね(笑)

でも、そんなもんなんですよ。みなさんはなにも悪くありません。

悪いのは、理解してもらう努力をしていない事業所側なのです。

施設職員のなかには「良いサービスを提供すればお客さんは自然とふえる」と考えている人がまだまだ多いと思います。ハッキリ言います。幻想です。夢です。夢は寝て見てください。私に言わせれば「広報なめんじゃねえぞ」です。

これから生き残ることができるのは、しっかりとしたサービスを提供し、その成果をしっかり主張する(ブランディング)事業所か、巨大な法人だけになります。小さくても生き残れるブランディングについての考え方を、このシリーズでお話ししていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?