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【連載13 なぜ離島の限界集落にある老人ホームが人財を確保できているのか?】次世代を育てる(つぎのターゲット)

こんにちはカドジュンです。そろそろこの連載もいったん終わりが見てきました。今回お話しするのは、次世代の育成についてです。

まず振り返れば2000年に介護保険が始まり、経営や採用にブームが起こりました。折しも就職氷河期から続く一般企業や公務員への門も狭かったため、介護職員もそこそこ充足して困る状況ではありませんでした。さらに小中高のカリキュラム、教育実習などにも介護体験が取り入れられ、若い世代の介護職やその他専門職もたくさん医療福祉へ流入してきました。その世代は現在30代~40代前半(いわゆるミレニアム世代)で、事業所でも現場の中心としてリーダーや管理職として活躍しています。

しかし、風向きが変わったのは第2次安倍政権下からです。景気が回復し、少子化は進み、さらに不祥事などいろんな意味で社会福祉法人への風当たりがきびしくなってきました。ちょうど介護職が振り向かれなくなってきた時期とおおよそ一致しているはずです。たとえば13歳のハローワーク(村上龍)で、介護職員はなりたい職業の200番台!とubdobeの岡くんが話していました。

つまり1学年200人以上の中学校で、学年に1人しか介護職希望の子どもはいないんです!皆さんの事業所ではいかがでしょうか?40歳前後の中堅世代よりも20代の職員が確実に少ないはずです。このままでは、この業界はニーズと反比例して先細り必至なのです。

もちろん、ICTや介護ロボットの活用、高齢人口の活用など環境などを整備することもマストなのですが、やはり一定数の若者がこの業界に入ってこないとイノベーションも起こせず、暗黒の高齢社会を迎えることが予測されるのです。とくに私もど真ん中なのですが、第2次ベビーブーム世代が高齢者となる2040年(おそらく65歳は高齢者という位置づけではなくなりますが…)問題があります。まちがいなく国家存亡レベルの危機となるでしょう。(国の定義すら変わっている可能性もありますね)

まあ、そんなデカイ話を私がしてもあれなので、とりあえず自分ができる身の丈に合ったことを考えています。まずは採用ターゲットは、「移住者」にならぶ大きな柱が「若者」と位置付けています。なので、ターゲットをこの2つにしぼり戦略を考えて実践したのです。移住者は連載の11,12で説明したので若者について説明します。

まず、若者にした理由は①前述の介護のイノベーションを果たすためです。新しい価値観や考え方を取り入れないと組織はダメになります。腐ります。②介護施設はだいたいどこも高齢化しています。身体的なリスクなどを考慮すれば当然のことです。③若者が活躍する姿を発信することによって、コアターゲット(要支援・要介護の家族をもつ家族世代)にアピールすれば、その分の宣伝費を若者に投資できる。そもそも介護サービスは需要の方が多い状況は固定化されます。そこに予算を投下するよりも集中的に必要なところへ使うべきなのです。家族からしても、若い職員がいきいきと働いている施設に魅力を感じる面は大きいと考えています。

それでは、具体的に何に取り組んだか?①「働きやすい職場づくり」の推進です。今や当たり前のことですが、今後ますます多様性のある働き方や自己実現の手伝いなどが必要となります。職員を個人として尊重し、やれるかぎりの環境整備に取り組みました。②魅力を伝える。ブランディングの詳細は次の連載で語りますが、初挑戦で高校新卒2名(市内高校生で地元介護施設に新卒採用されたのは4名だけ)を獲得するという快挙はあらゆる打ち手の結果と捉えています。さわりだけ話せば、広告だけでなく私は小中高大の学校でなんらかの講演を行いました。それは介護の固定されたイメージを覆し、オモシロイことができるやりがいのある仕事だよということを伝えてきているのです。せっかくなので、企業説明会ではブースをカフェにして高校生にプレゼンしました(笑)

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