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短歌倉庫

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雑多な短歌たち
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記事一覧

【短歌】睡蓮

【短歌】睡蓮

夕暮れに閉じてまどろむ紅睡蓮陶枕で眠るアジアの趣

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スッと立ったような状態のまま花を閉じる睡蓮。
電車の吊り革につかまってウトウトしてる人を思い浮かべました。
睡蓮、リラックスしたくないのかな…。

(短歌結社誌に掲載)

【短歌】バラと秋明菊

【短歌】バラと秋明菊

花尽きて人気も絶えしつるバラに秋明菊は今も寄り添う

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夏のバラの花が咲き終わった頃秋の秋明菊が花ひらく。
少しさみしい景色。

(短歌結社誌掲載)

【短歌】雪虫

【短歌】雪虫

雪虫のほの青きさまは北国の暮れのさみしさ宥むるごとく

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雪虫を見たことがないと思っていたけれど、宙に舞うそれが雪虫なのだと教えてもらいました。
ほの青くて幻想的…。夏のカゲロウ冬の雪虫。美しい。

(短歌結社誌に掲載)

【短歌】冬の日のこと

【短歌】冬の日のこと

寒いから走ってたい焼き買いに行くはしゃぐスズメが仲間に思える

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短歌研究にて選外佳作として掲載

【短歌】やけど

【短歌】やけど

鐘楼を溶かす花びら摘まんとし指やけどした或る誕生日

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鐘楼って、西洋の。ロウソクみたいな形。
楼って字、桜に似てるから花吹雪が思い浮かばないかなあと。

【短歌】炎の爪

【短歌】炎の爪

食卓に燃え立つ炎はグロリオサ甘い香りが心に刺さる

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グロリオサって炎の爪みたいですよね。
(太郎と花子に掲載)

【短歌】繊月

【短歌】繊月

繊月の幽けき(かそけき)姿かえりみず何ゆえ刃を給えと請うや

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細い月は儚げに見えるか、鋭いと思うか。
とある園遊会事件を受けて。

【短歌】フレーメン反応

【短歌】フレーメン反応

フレーメン「馬が笑う」とあやしむが人うち笑えば鸚哥(インコ)も同じく

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フレーメン反応のこと。
爆笑した時ペットのコザクラインコが「なにピヨ?」という感じで目をまんまるくしたのが可愛かった…。

【短歌】アークトチス

【短歌】アークトチス

夏に咲く涼やかな菊アークトチス冬の女神の娘だろうか

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嫌われ者の冬からの贈り物かなーとか思ったりします。

【短歌】タロット占い

【短歌】タロット占い

問いかけるタロットカードソードの2斬って悔いるか斬らず悔いるか

【短歌】小鳥さん

【短歌】小鳥さん

ギリギリとスマホ持つ手を噛む小鳥可愛い子だねごめんなさいね

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スマホなんか見てないでピヨに構ってピヨ(ToT)
コザクラインコは本当に可愛い。

【短歌】浜昼顔

【短歌】浜昼顔

風集め淡い空乞う浜昼顔青い空と白い雲見て

(浜昼顔の花言葉…休息)