大手会社勤めを辞めて、「ライター」という一見怪しい仕事を本格的に始めてみたら。【タイ移住日記2024/02/10】
ライターとカタカナで書くと、怪しさが出てくる。そんな感じがまだしている。煙草に火をつけるわけではない。世の中で起こっていることや誰かが話していることをそのまま動画にすればいいものを、状況が分かるようにわざわざ文字に書き換えいる人たちのことだ。
土曜日なのに、そして、結婚記念日前日にもかかわらず、カフェにこもり、記事の構成を考え、リサーチをして、書く。読んで、書くの繰り返し。妻も私に気を遣ってか、カフェについてきてiPadを開いている。
ある一人のライターが、周りからこう思われてるのではないか、と感じたことを書きつつ、仕事、生活をしながら思っていることを綴っていきます。
遊び人と思われている説
ある程度名の知られた大学を出て、旅行業界最大手の伝統的な会社へ新卒で入社して3年と少し働いたのち、ライフプランが一変し、妻についてタイの第2の都市、チェンマイについてきて半年後にご縁があり、ライターとして企業のコラムを発注してもらうことになり、肩書が「ライター」となった。
それ以外にもご縁があり、細かな仕事をたくさんしているのだが、一番ボリュームを占めるのは、ライター業である。そして大学の語学学校の学生でもある。生活の中で多くの時間を割いているのがこの2つだ。
私はけっこう見た目のんびり屋で、へらへらしていると思われがち(私的にはまっとうに生きているつもり)なので、私のインスタを見てくれている友人からは「何やっているんだこいつ」と思われていた。
なので、ある時から、私も書く習慣をつけるがてら、このnoteをストーリー上でリンクを張り、「こんなことしてるねんで」とアピールをするようにしている。
その結果、「まあ何かしらやってるんでしょ」という感じにはなってきた。
アピールは大事である。この問題はクリア。
副業みたいな感じでやってるんでしょと思われてる気がする
インスタをフォローしてくれている友人ではなく、妻を訪ねてくる友人や職場の人など、少し遠い関係性の方からは、多分こう思われている。
それもそうだろう、全くおかしくない。私は妻の配偶者ビザで滞在してるので、原則タイでは就労できない。これは語弊があるが、タイ国内で賃金をもらって働く場合である。その場合は事業体がビザを申請して、就労ビザとして滞在しなければならないが、私はただ、妻と一緒に来ている配偶者ですよというだけなので、タイでの就労は不可。
タイ語の語学学校に通っているので学生ビザも発行可能だが、配偶者ビザの方が強いので、私は語学学校には発行してもらっていないでいる。タイで滞在したい人たちの多くはこのビザ目的で語学学校に通っている。なのでしょうがなく通っている人も多い。でも出席が足りないと移民局に送還されてしまうので、一応みんなクラスに来ている。(同じクラスを落第し続けて3年ほど滞在した中国人が、実はコールセンターで不法に働いていたということが私の通う大学付属の語学学校で数年前にあったため、厳しくなったらしい)
つまり、(タイでは)働いてはいけないので、クラウドワーカーとして、小遣い稼ぎしてるんでしょ、みたいな感じで言われる。コロナ禍で小遣い稼ぎに私もやってたよ~という感じで。
ということで、「ライターは金にならないので小遣い稼ぎでする職業」と思われている感じ。
本を書いていたりしたら、立派な著者なのだろうが、
いわゆる委託されて書いている身は、雑多な、質の低い、量産系の美容系とかのブログ記事を書いている人と思われていると思う。
実際に私の記事を見てそういう質であると思われているのなら、全然それを肝に銘じて、さらなる質向上に邁進するのだが副業として片手間にやっているんだねと思われると悲しい。というか、本業並に副業でライターを頑張っっている人にも失礼だと思う。
安定しない職業に就いたんですねと思われている気がする
超安定企業と言われていた前職では、就職がコロナ禍に丸被りだったので、在籍中は旅行業らしい仕事はあまりさせてもらえず、クレーム受付係や、日本中でスムーズにワクチン接種ができるような裏方の仕事で、いろいろ世間に文句を言われながらも、私たち雇用されている人々はコロナ前に提示されていた給料より20%低いお給金で働いており、輝かしく安定した企業でもなんともなかった。
就職が決まったときには人気企業トップ10に入るところで、親戚中がお祝いしてくれたが、入ってみると地獄。
周りのほかの業界の友人が色んな輝かしい新入社員デビューを飾って、ちゃんとボーナスももらって、親孝行のためにこんなもの買いましたみたいなインスタを見るたびに、もっと世の中平等にしてくれよと何度も心の中の悪魔を押し殺したものか。
そんな中でもつい最近の就職人気企業をみるとまたしてもトップ10に入っている。
見切りをつけて3カ月で転職していった同期もたくさんいたが、国家資格まで取ってここに入社したのだからと思い、心の悪魔を殺しながら働いた私たちの働きあってこそ、今またトップ10に戻ってきてるんだからな、とまた悪魔がうずきだす。
今も働いている同期、そして転職していった同期から見ても、ライターという職業に就いた同期や先輩、後輩もいないので、またしても安定しないような仕事をしてるんだね、と思われていると思う。
これはたぶん両親にも思われていると思うが、大学を近くの首都圏の大学に行かず関西の大学に行ってしまった頃からあまり干渉されなくなったので、心の中はそう思っているだろう。
実際始めてみると・・・
この仕事をはじめてみると、なかなか頭を使うし、すぐに書けるものでもないし、楽な仕事ではない。(楽な仕事なんてないはず)
今のところは依頼企業にとてもよくしてもらっているので、いろんな意味で安定しているが、ただ、もちろん病気などで書けなくなったら、そのまま収入にも影響するので、実力主義で体力が必要な職業であることを実感している。
実際に1月は忙しく、熱を出して1週間以上寝込んでしまっていたので、思ったほど書くことができず、1本2月分に回させてもらった。
世の中にはいろんな種類のライターがいるので、この「ライター」という言葉にひとまとめにするなよな、と思うが、周りの人からすると、ふわふわした得体のしれない職業なのだろう。
それでも私が好きで始めたもので、しかもこのnoteの連載を見てライターとして仕事を任せてもらうことになったので、どう思われていようとやるしかない。たとえ、著名なライターにならなくとも、目の前の記事に向き合って書くしかない。
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