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すっぴんで会社へ行く女

こんばんは。週の折り返し地点ですが、いかんせん仕事へのモチベーションがあがらないままでいます。にしきだです。


今回は常にノーメイクの女、にしきだ自身について書いていきます。



にしきだのnoteを読むのが初めてではない方は、「女」という記載に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。にしきだがXジェンダーを自認しているためです。
性自認の話はなんだかまとまらないので、そのうち投稿しようかなぁと考えています。


前置きはここまで。
毎日すっぴん20代女性会社員の話をしましょう。


にしきだは、実はほとんどメイクをしたことがありません。したいとも思いませんし、しなきゃとも思ってきませんでした。
「ほとんど」と書いたのにはワケがあって、成人式や就職活動では、メイクとは言えないまでも、すっぴんではない状態で過ごしたからです。
BBクリームとリップをつけたくらいでしたから、人によっては「それはメイクじゃない笑」と思うかもしれませんね笑


まぁ、そんなこんなで就活を終え、幸か不幸か社会人をやっているわけですが、未だにメイクはせずに過ごしています


すっぴんでいて困ったことはありませんし、化粧をしろと言われたこともありませんでした。
ただ、最近知ったのですが、どうやら職場のややお局的ポジションの先輩が、入社したてのにしきだがノーメイクでいることを気にしていたらしいのです。


このお局先輩は、言葉遣いが綺麗で周囲への気遣いができる方でした。そして、マナーや目上の人への態度には厳しく目を光らせている方でもありました。周囲へ目を配れるが故に、にしきだすっぴんでいることもばれてしまったのでしょうね。


仕事上、にしきだはお客さま先を訪問したり、社外の人と会う機会が多くあります。そんな中で、お局先輩は「化粧もしないで人前に出て、失礼に当たらないかしら?」と気を揉んでいたに違いありません。


しかし、お局先輩がすっぴんでいるにしきだのことで気を揉んでいたということを知ったのは本当に最近になってからです。


なぜそのことが判明したのかというと、お局先輩のさらに上司に当たる方と雑談をしているときにちらっと耳にしたからです。「あいつ、にしきだが化粧してないのいかがなものでしょうか?って俺に言ってきたよ笑  別にいいんじゃないって言ったけど笑」


それを聞いた時は少しショックでした。
8割型陰口みたいなものだと思ったからです。
その日は少しもやもやしたまま帰途につきました。


帰宅後、ぼーっとしながら湯船に浸かっているときに、ふと、お局先輩の発言を思い出しました。
「いかがなものでしょうか」ってなんだよ。
化粧しようがしまいがアンタに関係ないだろ!


しかし、同時にこんな風にも思いました。
なぜにしきだに直接化粧しろと言わなかったんだろう?
なぜ「あら、社会人でお化粧しないなんて良くないわよ?」とか言ってこなかったんだろう。


そんなことを考えているうちに、
これって、もしかしてお局先輩のにしきだに向けた最大限の配慮だったのかな?
と、思えてきたのです。


お局先輩はその気になればいつでもにしきだにいつでもノーメイクのことを指摘できたはずでした。
でもしなかった。きっと、

「すっぴん」=「失礼」

「すっぴん」=「社会人の非常識」

という等式を、にしきだに独断と偏見突きつけていいのかどうか、迷いがあったのだと思います。だからこそ上の判断を仰いだ。そして結果的ににしきだはすっぴんを指摘されずに、肌に自由に呼吸をさせながら生きてくることができたのです。


直接指摘しなかったのは、にしきだへの配慮だったのかもしれない。と気がついたときは、お局先輩に対する尊敬の念を抱きました。自分の中の常識を疑うことができるって、すごいことだと思いませんか?


昨今、 #Kutoo というムーブメントが非常に盛り上がっているのはみなさんもご存知だと思います。このnoteは、#Kutoo と直接的に関係のある内容ではありませんでしたが、お局先輩のように、自分の中の常識を人にむやみに突きつけない、自分の中の常識に懐疑的でいられる という人が増えれば、もっともっと世の中は寛容になり、一人ひとりの生き方や信条を認め合えるようになるのではないだろうかと思いました。


「生きにくい」という思いを抱えながら生きている人はたくさんいると思います。幸いにもにしきだは、「化粧をしろ」とは言われませんでしたが、仮に「お化粧しておいでね。お客さまに失礼だから」
などと言われていたら「なんて生きにくい世の中なんだ!自分には自分の生き方があるのに!しかも誰にも迷惑かけてないのに!!」と憤っていたかもしれません。


「生きにくい」という思いを抱えて生きている人の「生きにくさ」の正体って、どこかの知らない誰かの常識だったり、当たり前だと思われている何かだったりすると思うんです。
だからこそ、「誰か」「何か」に対して寛容になり、自分自身が「何か」を他人に押し付けてしまっていないかどうかを今一度見つめ直す必要があるのではないでしょうか。


にしきだ自身、お局先輩が「すっぴん」=「失礼」を少し見つめなおしてくれたおかげで、かなり生きやすくなったと思います。


ありがとうお局先輩。



「生きにくさ」を感じながら生きている人が、1人でも多く生きやすい社会になればいいなぁと思います。


最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!!

にしきだ


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