自然と共に生きるムオン族の知恵〜伝統のラムライス
ベトナムのホアビン省キンボイ県ハビ地区は、ベトナム首都ハノイから南西に約2時間半かけて車で行くことができる山岳地帯にあります。
ここは、ムオン族が暮らす美しい地域であり、その伝統的な料理の一つとして「コムラム(ラムライス)」が広く知られています。
ムオン族のラムライスの魅力
コムラムは、竹筒で炊くもち米の料理であり、その独特な調理法が普段食べるご飯とは異なる風味と香りを生み出しています。
山で育ったもち米の甘みと竹筒の香りが合わさり、北西の山々の自然の香りが漂うこの料理は、ムオン族の生活に深く根付いています。
歴史と伝統
ラムライスがいつからムオン族の生活に取り入れられたのかは定かではありませんが、世代を超えて伝えられてきたことは間違いありません。
かつて、ムオン族の人々は朝早くから夜遅くまで森で働くことが多く、食事のために竹筒を使って少量の米を持ち歩いていました。
竹筒で炊いたご飯は保存性が高く、火を通して長期間保存できるため、日常の生活において非常に役立ちました。
調理方法の工夫
ラムライスの調理はシンプルでありながら、技術が求められます。まず、竹筒にもち米を入れ、湧き水と共に火にかけます。均一な火加減で炊き上げることで、竹筒の甘みが米にしみ込み、絶妙な風味を生み出します。
また、保存する場合は、竹筒の外側の焦げた部分を取り除くことで、数週間保存可能なご飯が完成します。
文化の継承と現代の工夫
現在でも、ムオン族の家族全員がラムライスを作る技術を持っており、その文化は今なお大切にされています。
伝統的なもち米だけでなく、現代ではココナッツウォーターや新鮮なココナッツを加えることで、さらに豊かな風味を楽しむことができます。このように、ラムライスは過去から現在に至るまで、ムオン族の知恵と工夫が詰まった料理として愛され続けています。
ラムライスは、ムオン族の伝統と自然の恩恵が融合した素朴で奥深い料理です。その味わいは、一度口にすると忘れられないものとなるでしょう。
北西部の山々の風味が詰まったこの料理は、まさにベトナムの食文化の結晶と言えます。
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