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幸せの風に頬を撫でられて

20231022

ささくれ立った心の留まる澱みのような感情は未だ癒えることはなく、私をいつも、どこか、悲観の渦に巻き込んでいく。

私だって、幸せになりたいのだ。
私は、もっと、私に優しくしてあげたいのだ。

誰かを好きになることは、いつか、誰かを失うことになるのに、それでも、また、誰かを好きになってしまうのは、なぜだろうか。
本能の存在か。私たちの遺伝子に組み込まれている、自己保存の法則か。自分のコピー、すなわち、子どもを為すということか。

誰かと交わることがなければ、傷つくこともないのに。自分に優しくしてあげたければ、一人でいる方がいいのに。

一人じゃ幸せは、一人分しか感じられないけど、二人なら幸せは二人分以上に感じられる、そして、三人分になることもあるのだ。

一人じゃ、ハンバーグしか美味しいと感じられないけど、二人なら、ハンバーグとナポリタンをシェアして、ハンバーグとナポリタンの両方を美味しく感じられる。そして、三人なら、ハンバーグとナポリタンを食べさせてあげることもできる。自分一人で食べるより、二人で食べた方が楽しい、そして、二人で食べるより、もう一人に、食べさせてあげる方が幸せだ。

だから、一人じゃ寂しい。

一人に慣れて一人で生きていこうとする自分と、やっぱり、孤独が辛くて、誰かを求める自分と、二つの感情が、グルグルと立ち代わり入れ替わりしているから、心が安定しない。

諦めたい気持ちと、諦めきれない気持ちがぶつかり、それが、いつしか対流となって渦となり、私の気持ちをぐちゃぐちゃにしていく。

そんな気持ちは、幸せの風に、頬を撫でられたから。

一対一が、対になり二になったという希望に触れたから。

大事なことは、将来の安定とかに未来の安心にかけることではなく、感情の赴くままに、自分の今の気持ちに素直に、正直に生きること。そうやって、打算もなく、自分の気持ちのままに生きられるのは、若さの特権だ。年齢を経ると、物理的にも、精神的にも足が重くなる。若いと思っているけど、足が重くなる。気軽に、どこかへ行くことはできない、身体は移動できても、精神的な移動はできない。全力で、相手にぶつかっていくことなどできない。

自分の感情を中心に、世界を回せない。

そう、ただ、好きだの愛だの一緒に居たいなんかだけじゃ、突っ走れない。

やはり、若さというのは、人生の黄金期で、神から与えられたプレゼントで、やがて、失われていく宝物

私たちは、未来への希望で生きている。
明日があるから生きていられる。
明日死ぬとしたら仕事しない、好きなことをする。
一週間後死ぬとしたら仕事しない、好きな人に会いに行く。
一ヶ月後死ぬとしたら仕事しない、好きなものを好きなだけ食べて呑んで、健康など気にせず、暴飲暴食だ。
明日という近い未来から、一ヶ月先という未来、そして、一年後も、生きているという未来を信じて、仕事をして、生きている。

今だけ見て、今の感情で、行動できるのは、若さだ。

だとするならば、若さとは、年齢といった数字で表現するものではなく、行動力に尽きる。

行動力があるから、若い
未来を信じているから、若い

毎日が同じルーチンではなく、
仕事がいつも通りの作業ではなく、

毎日を少しでも変えて行こうとすること
環境を変えて行こうとすること
いつもとは違う行動をすること
日々を変化の中におくこと

例えば、仕事への不満は、自分の理想があるから、出てくるのだ。何も考えずに、ただ言われたことをやるだけならば、そこに不満は生まれない。理想と現実のギャップに不満を覚えるのだ。そして、その不満と闘い、不満を解消するために変化を加えていくのか、諦めて仕事をいつも通りの作業とするのか、闘いを辞めてしまうのか。選択肢はいくらでもある。私たちは、毎日、その選択をしながら、仕事をしている。

仕事だけでなく、日々の生活の中で、同じルートを通らないとか、自転車を使うとか、
休日の過ごし方を変えてみる、どこかに出かけてみるとか、やってみたことがないことをやってみるとか。

ほんの小さな変化でいい、行動することだ。
行動すれば、新しい世界が広がる。

それが、若さの結晶だ。

行動の種は、また、新しい世界や新しい出会いをプレゼントしてくれる。

そうすれば、また、誰かを好きになって、それから、幸せになって、いつかまた、傷ついて、いくかもしれない。

ずっと、殻に引きこもって、幸福も不幸も享受しない孤独よりも、誰かと過ごして、不幸を包括した幸福を期待して、幸福が溶けた悲観に暮れるような、日々の方が輝いているはずだ。



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