餌と食事

2024年4月27日 12:13

20240413

何かをしながら食べるのは餌
料理を食べることを楽しむのが食事

テレビや動画を見ながら食べるのは餌
誰かと一緒に食べるのは食事

歩きながら食べるコンビニおにぎりは餌
公園のベンチで食べるコンビニおにぎりは食事

ただ、腹を膨らませるために、食べるコンビニ弁当は餌
愛情を込めてその人のために作った料理を食べるのは食事

金銭を支払い、何も考えずに食べるのは餌
生き物に感謝して「いただきます」と食べるのは食事

空腹でもないのに、朝・昼・夜、決まった時間に食べるのは餌
自分の体が空腹を感じたときに食べるのは食事

好きでもないのに美味しくもないのに、空腹を満たすために食べるのは餌
好きなものを食べるためにお腹を減らして「美味しい」って食べるのは食事

餌が肥満となり、病気となる。
現代は、戦争よりも、自殺よりも、飽食が、人を殺している時代だ。
餌は、無意識なので飽食になりがちだ。
食事は、食べることを意識しているから、限度がわかる。

体が満腹を感じたら、もう食べる必要はない。
「もったいない」という意識は必要だが、「もったいない」を優先して、病気への道を辿るのは、愚行だ。

私たちは、ここ100年くらいで寿命が倍近くに伸びた。その100年で、肉体という機械の耐用年数が倍近くに伸びるという進化をしたのだろうか。

機械は壊れる、車も走行距離に限度がある。
肉体も壊れる、生涯に消化できる容量にも限度がある。

内臓という器官は、人間が100年生きるように設計されていない。

車が壊れた箇所を修理するように、人間も医学が進歩したおかげで、壊れた器官を治療している。

車も耐用年数があるように、人間も耐用年数がある。車も過度に乗り続ければ耐用年数までもたないように、人間も過度に餌を食べ続ければ病気になるのは、必然だ。

動物には理性がないと言われるが、肥満な動物は存在しない。
人間には理性があると言われるが、肥満な人間は存在する。

飽食で、病気になる動物は、人間だけだ。

動物が餌を食べているのではなく、
人間が餌を食べているのだ。

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