島根 渉

喫茶居るカフェ店主。 生きづらさを考えたりしてます。 好きなものは嗜好品。 豆を焼いた…

島根 渉

喫茶居るカフェ店主。 生きづらさを考えたりしてます。 好きなものは嗜好品。 豆を焼いたり、お菓子を作ったり、ご飯を食べたり、考えたりします。 https://irucafe854.amebaownd.com

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間借りカフェを始めたので宣伝していこうという試み

間借りカフェの運営を始めた。カフェといっても基本の機能は居場所のようなものでメニューはとても少ない。 何の告知もしないまま、思いついた瞬間に始めたようなものだった。 学生の頃からコーヒーが好きで、喫茶店も好きだった。 ハンドドリップの作業が僕にはなんだか合っているらしかった。 湯の温度を変えてみたり、湯量を変えてみたり、注ぎ方を変えてみたり。 実験のような工程に僕は興味を惹かれた。 機材は普段使っているものが使えたし、買い替える必要があるのはコーヒーミルくらいのものだった

    • 9/29 AM2:05

      午前二時 僕ね、ブレンドコーヒーを作るんですよ。ブレンド。 あの、あれね、お店のブレンドは焙煎の感じも豆の比率も決まってるんですけど、大体はね。 基本のブレンドみたいなものがある。 だけど、たまにこう、軽めがいいなぁとか、重めがいいなぁとか、酸味を大切にしたいとか、苦みを強く出したいとか、そういう話を聞きながら、作るんですよブレンド。 2種類かもしれないし、3種類かもしれないし、4種類かもしれない。そういうことを考えながらブレンドを作ってみる。 ブレンドを作ってみると豆の

      • 夏、お客を待ちながら。

        夏、湿気を含む空気が腕にまとわりついている。 日焼け止めを塗り忘れた肌を太陽はジリジリと焼いて、気づけば肌はトーンを落とす。 こんなに暑い毎日にもお客はなんとなく来てくれる。みんなが汗をかきながらうちを目指してくれていることを考えるとありがたみと誇らしさを感じる。 カウンターの中で待つ僕はドアを開けたその人がどんな風にうちに来たのか少し考えながらお水を出したり、会話をしたり、店の説明をする。 店には駐車場がないから、お客の多くは徒歩、もしくは自転車でくる。 電車を乗り継

        • お菓子作るのもご飯作るのも嫌なのになんで喫茶やってんの?について

          お菓子を作るのが嫌いなのに、珈琲とおやつの店をやっている。時々ご飯も出すけれど、料理もなかなか嫌いだ。 お菓子と料理どちらが苦手かというと確実にお菓子作りのほうが苦手なのだけど、なぜ僕が、珈琲とおやつの店をやっているのかという話。 大前提として、喫茶はお菓子がなくても成立する。 なんせ茶を喫する店だし。本来的にはおそらく飲み物だけあればなんとなく大丈夫な気がしている。 お菓子の何が嫌いかって何よりも計量が苦手なのだ。きっかり計らなければ失敗するとは思っていないけれども、そ

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        間借りカフェを始めたので宣伝していこうという試み

          出会うということ、もしくはそれについての簡単な覚え書き

          出会いがない。とよく言う。 この「出会い」って一体なんだろうか。 大体の場合恋愛的な出会いを指すのだろうけど(僕の周りではだいたいそうだったりする) 実際のところそれに限定しなければ、割とたくさんの人と出会っているのだと思うんだな。 というのは人によるのだと思うのだけど、少なくとも僕はそうだと思う。 なんせ喫茶店の店主である。まずはお客さんと出会うところから始めなければいけない。 そのためには「こういう店ですよ」とか「こんなことを考えてますよ」とかそういう情報をなんとなくイ

          出会うということ、もしくはそれについての簡単な覚え書き

          暇についての話

          喫茶店は日常だと言う話とか、非日常だという話だとか、色々在るけども、僕にとっては間違いなく日常なのだ。 日常をサボる場所は僕にとっては日常なのである。 色々な人が来るけど、僕は聞いていることしかできない。 時々相づちを打ったり、話題を降ってみたりするくらい。舞台装置として在る感じがある。 そこにあって空間を俯瞰してみている。 どこまでも中立なのだ。 店主という役割はなかなか難儀なもんで、絶対に店にいなければならない。少なくともうちは。 なぜかって僕が独りでやっているからなの

          暇についての話

          居るカフェ一年のご挨拶

          昨日が一年目最後の営業日だった。 今日が本当は一年目の終わりなのだけど、そうなのだけど、休みだから。 昨日が最終日。 ここ最近、お客さんが0なんて日はないみたい。 ありがたいことこの上ない。 一年やってきて、本当に思うのはお客さんに助けられているということ。 いや、本当にこれは全く嘘偽りがなく。 飲食店において、飲食物を買うことはそれすなわち、そこに居る権利を買うことと同義であると思っているのだけれど、本当にそのへんをすごく良くやってくださる。 あと案外自分の体もメンタ

          居るカフェ一年のご挨拶

          1月の僕へ

          5ヶ月。 5ヶ月位書いてなかったみたいで。 こりゃキレも落ちてるんだろうなと思いながら書いている。 10ヶ月たった。 開店して10ヶ月。 なんですかねこの速さは。 一年そろそろ終わりじゃないですかちょっと。 1ヶ月目でお客さん来なかったよ。って凹んでる僕、未来の僕から見たら可愛いもんで、8月はお客さん全然来なかったよ!家賃すらやばかったね!みたいなことを教えてあげたくなる。 10ヶ月経ったけど、今も疲れた人にしかたどり着けない店だよ。ということも教えてあげたい。 す

          1月の僕へ

          5月28日

          言葉は得てして意図したとおりには響かない。 ブログとかレビューサイトとかそんなん見ながらそう思ったりしている。 (僕としては)重要なワードが抜けたり、面白く編集されたり、そんなのは常なんだろうと思ったりする。 実際問題、僕としては重要なワードは相手にとってはそうではないなんてことはよくある話で。 気にしてしまうはしてしまうのだけど、まぁ。 あー、付け足されたなとか、いい話風になってんなとかそんなん。そんな立派な人間じゃないですよと思ったりするわけです。 どちらかといえば

          5月22日

          文章が書けなくなってるんですよね。なんだか。何をするにもまぁ胸が苦しい(比喩)みたいなそんな感じで。 そんなこんなで半年目。 不安なんてものはその人自身が生み出すみたいな話ありますけど、まぁ本当にその通りかもしれないなぁなんてことを思っていたりしています。 一人で居ると、要らないことばかり考えてしまうようになりました。 友達にあっていないからか、人とあっていないからか、はたまた違う理由があるのかなんてことはわかりませんけど。 昔はメンタルが崩れるとコーヒーも酷い味にな

          「選ばれない」の話なんだけどさ

          「選ばれる」ってめちゃめちゃ難しい。 「選ぶ」も難しいけど、「選ばれる」なんてのは、それよりも何倍も何倍も難しい。 相手の求める条件に合致しなきゃいけないわけ。 例えば婚活、身長〇〇センチ以上とか、〇〇歳以下とかなんかそういう。そういう条件。 例えばお店、キャッシュレス支払いができて、かつレモンスカッシュがメニューにあるとか。 そういうの。 話を聞いてもらうにしても選ばれなきゃいけない。 「あー、この人にはこんな話してもいいのかなぁ」とか思いながら、話すなんてのは、

          「選ばれない」の話なんだけどさ

          店を始めて2ヶ月経ったんだけど

          明日出すシフォンケーキを焼いている合間の時間に金柑酒をソーダで割ったものを飲みながら書いています。 居るカフェが固定の「店」になってから2ヶ月が経とうとしている。 売上は上々と言わないまでも、まぁ家賃には困らないくらい。仕入れをしてほんの少しだけ来月に残るかどうかというくらい。 コロナ禍のなかオープンしたのでどうなるかと思っていたけど、まぁなんとかなっている。 開けてから2ヶ月弱、うちの店は居心地がいいと言われている。というか言われることが多い。 場を作るのは僕では

          店を始めて2ヶ月経ったんだけど

          お客を待ちながら

          店になってから1ヶ月をちょうど迎えるという今日、初めてお客がなかった。 10時くらいから開けて7時まで9時間、店に一人で居る。なかなかもしかすると忍耐が必要かもしれない。お客が来るまでひたすら店の中で待つのだ。何をしていてもいいかもしれないけども。 こんな日もあるわけで。居るというのはやはり受動的ではなくてかなり能動的なことなのではないかと。 6時位に閉めてもいいんじゃないかみたいなことも思ったのだけど、なんとなく、その、うちに明かりが灯っていることで誰かがホッとしてく

          お客を待ちながら

          2020年雑に振り返る。

          いやいや、島根です。店のホームページを工事したり、記事書いたりして、結局自分のことが一番最後になりがちなんですよね。 今年ですか、今年はペーパーナイフやって、やりたい放題の演劇をやって、好きな劇作家に本を書いてもらって、演出もちょっとしてもらったりして、好きな役者とユニットを組んで、そういう楽しい地獄みたいな。 「愛してる.com」やって。 これをきっかけに平田さおりさんのyoutubeにも出していただいたりしました。楽しいね。愛ってなんだろうね。 仕事っていうと、間借

          2020年雑に振り返る。

          居るカフェ、店舗を持つことになったんですが

          書いては消し、書いては消しを繰り返しています。 現在間借りでやっている「居るカフェ」が固定店舗を持つ運びになりました。 といっても工事は遅れまくりだし、やらなきゃいけないことは多いし、なんだか後ろ向きになりかけたりもしたりしています。 固定の店舗というか、ひとところに留まるというのはずっと考えていたし、近しい人には最短で1年後くらいになるとは思うんだけどさ、なんて話もしていたりしたのですが。 なんというか、タイミングとかで1年後といった矢先に、舌の根も乾かぬうちに固定

          居るカフェ、店舗を持つことになったんですが

          こんなに暑い日が続くと

          この暑い日があとどれだけ続くのだろうか。 そんなことを思いながら僕はチョコミントのアイスを口に運ぶ。 冷たくて甘くて、それからミントの清涼感。 そういえば、僕が食べるチョコミントを「それ、おいしくないじゃん」なんて言いながら君は見ていて、歯磨き粉とか言って、いっつも僕は怒ってた。 「チョコミントが食べられないやつは子供」って僕が言うと 「じゃあずっと子供で良い」とか君が言って。 いっつもちょっとした喧嘩になる。 そんな夏がとても楽しかったんだよ。 ずっと言えなかったけ

          こんなに暑い日が続くと