島根 渉

喫茶居るカフェ店主。 生きづらさを考えたりしてます。 好きなものは嗜好品。 豆を焼いた…

島根 渉

喫茶居るカフェ店主。 生きづらさを考えたりしてます。 好きなものは嗜好品。 豆を焼いたり、お菓子を作ったり、ご飯を食べたり、考えたりします。 https://irucafe854.amebaownd.com

最近の記事

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間借りカフェを始めたので宣伝していこうという試み

間借りカフェの運営を始めた。カフェといっても基本の機能は居場所のようなものでメニューはとても少ない。 何の告知もしないまま、思いついた瞬間に始めたようなものだった。 学生の頃からコーヒーが好きで、喫茶店も好きだった。 ハンドドリップの作業が僕にはなんだか合っているらしかった。 湯の温度を変えてみたり、湯量を変えてみたり、注ぎ方を変えてみたり。 実験のような工程に僕は興味を惹かれた。 機材は普段使っているものが使えたし、買い替える必要があるのはコーヒーミルくらいのものだった

    • 6/9営業記録

      朝起きて、月の売り上げを確認することが習慣になりつつある。レジアプリの売り上げレポートを見ながら、目標に届くには少し遠いなと思う。 それでも一応の今日の目標を掲げて、ベッドから起き上がる。 今日もやることは山積みだったから少し早めに店について、淡々と朝の作業をする。カレーを仕上げたり、アチャールの味を見たり、珈琲の時間の進み方を確認する。 隣の店が扉に鈴をつけたので、隣にお客が入るたび、うちにはこないなぁとじりじりしながら、作業をしつつ13時半。よく来てくれるお客が来て、

      • 6/8営業記録

        カレーを作らねばならなかった。 開店時間より早く店についたのだけど、鶏肉やらなんやらがとにかく切れていて、買い出しに走った(自転車で) 買い出しからの帰り、すでに時間は正午を回っていた。横断歩道の向こうに最近あっていない知人(とてもよくしてくれた年上の。創業塾の同期)がいて、横断歩道の向こうからでも話しかけてくれる。 「寝てないな!がんばれよ」 そういう彼女の顔も結構疲れているのだけど、お互い仕事に向かう途中だから長い話はできなくて、何も言えなかった自分がもどかしい。適切な

        • 6/7営業記録

          久々にずっと晴れていて、少し暑かったけれど、自転車での出勤にはちょうど良いくらいの気候。 店に行く途中に通販で注文のあった豆を郵便局に出しに行く。 ここ最近はもうずっと甘いものとコーヒーだけしか出していなかったのだけど、何となくカレーが作りたくなったので木曜日から少しずつ仕込みをして、朝カレーを仕上げた。 飴色玉ねぎとトマトをベースにしたチキンカレー。 ここ数日、謎の作りたい欲が湧いてきていたので、アチャールも二種類用意して、カレーの付け合わせにする。 開店して1時間

        • 固定された記事

        間借りカフェを始めたので宣伝していこうという試み

          6/3営業記録

          6/3 晴れのち土砂降り。 ここ何日か土砂降りばっかりじゃない? 12時15分ごろ開店 掃除して、豆の選別を始める。1時間ほどして来客があって、いつも通り好みを聞きながらコーヒーを淹れる。ペーパードリップとネルドリップでは感触が全然違うし、淹れ方もまた違う。 お客によって好みが違うから、できるだけそれに沿うように淹れるのが、うちのやり方。 豆を挽いて、お湯を注いでそうして一つのカップの中に豆の味を落とし込んでいく。 ゆっくり注ぐか、さっと注ぐか、湯量がどれくらいなのか、

          6/3営業記録

          2024/6/2 営業記録

          6/2 曇り時々雨、ていうか土砂降り。 喫茶はというか居るカフェは雨になると、とんとお客が減るうえに私用で17時までの営業という、売り上げを考えるならむしろ休んだほうがいいのではないかというくらいの条件のもと営業。 12時きっかりに開店して、2時間ほど通販で頼まれている豆の選別作業をずっと一人でしていた。こういう見えない努力みたいなのが大事なのよねえ、みたいなことを一人でつぶやきながら。 あまりに暇なのでツイッターにポストなどしたけども「気難しさ」みたいなものが表に出て

          2024/6/2 営業記録

          AM2:24

          最近はまた書けなくなっている。 人生への不満で文章を書いていたタイプなのを鑑みると人生に不満がなくなってきているのかもしれない。 世間に不満はあるが、人生に不満はない。なくはないけど、お金のこととか。 人生における仕事の比重が一番になってきてしまっているので、新鮮な物事を文章化する脳が働かなくなってしまっている気がしてならない。 自分が良いと思う他人の文章を読まないことには書く気が起きなくなってしまっている。 とはいえ、下書きには何本かの記事が溜まっている。 ここ何日か、

          AM2:24

          9/29 AM2:05

          午前二時 僕ね、ブレンドコーヒーを作るんですよ。ブレンド。 あの、あれね、お店のブレンドは焙煎の感じも豆の比率も決まってるんですけど、大体はね。 基本のブレンドみたいなものがある。 だけど、たまにこう、軽めがいいなぁとか、重めがいいなぁとか、酸味を大切にしたいとか、苦みを強く出したいとか、そういう話を聞きながら、作るんですよブレンド。 2種類かもしれないし、3種類かもしれないし、4種類かもしれない。そういうことを考えながらブレンドを作ってみる。 ブレンドを作ってみると豆の

          夏、お客を待ちながら。

          夏、湿気を含む空気が腕にまとわりついている。 日焼け止めを塗り忘れた肌を太陽はジリジリと焼いて、気づけば肌はトーンを落とす。 こんなに暑い毎日にもお客はなんとなく来てくれる。みんなが汗をかきながらうちを目指してくれていることを考えるとありがたみと誇らしさを感じる。 カウンターの中で待つ僕はドアを開けたその人がどんな風にうちに来たのか少し考えながらお水を出したり、会話をしたり、店の説明をする。 店には駐車場がないから、お客の多くは徒歩、もしくは自転車でくる。 電車を乗り継

          夏、お客を待ちながら。

          お菓子作るのもご飯作るのも嫌なのになんで喫茶やってんの?について

          お菓子を作るのが嫌いなのに、珈琲とおやつの店をやっている。時々ご飯も出すけれど、料理もなかなか嫌いだ。 お菓子と料理どちらが苦手かというと確実にお菓子作りのほうが苦手なのだけど、なぜ僕が、珈琲とおやつの店をやっているのかという話。 大前提として、喫茶はお菓子がなくても成立する。 なんせ茶を喫する店だし。本来的にはおそらく飲み物だけあればなんとなく大丈夫な気がしている。 お菓子の何が嫌いかって何よりも計量が苦手なのだ。きっかり計らなければ失敗するとは思っていないけれども、そ

          お菓子作るのもご飯作るのも嫌なのになんで喫茶やってんの?について

          出会うということ、もしくはそれについての簡単な覚え書き

          出会いがない。とよく言う。 この「出会い」って一体なんだろうか。 大体の場合恋愛的な出会いを指すのだろうけど(僕の周りではだいたいそうだったりする) 実際のところそれに限定しなければ、割とたくさんの人と出会っているのだと思うんだな。 というのは人によるのだと思うのだけど、少なくとも僕はそうだと思う。 なんせ喫茶店の店主である。まずはお客さんと出会うところから始めなければいけない。 そのためには「こういう店ですよ」とか「こんなことを考えてますよ」とかそういう情報をなんとなくイ

          出会うということ、もしくはそれについての簡単な覚え書き

          暇についての話

          喫茶店は日常だと言う話とか、非日常だという話だとか、色々在るけども、僕にとっては間違いなく日常なのだ。 日常をサボる場所は僕にとっては日常なのである。 色々な人が来るけど、僕は聞いていることしかできない。 時々相づちを打ったり、話題を降ってみたりするくらい。舞台装置として在る感じがある。 そこにあって空間を俯瞰してみている。 どこまでも中立なのだ。 店主という役割はなかなか難儀なもんで、絶対に店にいなければならない。少なくともうちは。 なぜかって僕が独りでやっているからなの

          暇についての話

          居るカフェ一年のご挨拶

          昨日が一年目最後の営業日だった。 今日が本当は一年目の終わりなのだけど、そうなのだけど、休みだから。 昨日が最終日。 ここ最近、お客さんが0なんて日はないみたい。 ありがたいことこの上ない。 一年やってきて、本当に思うのはお客さんに助けられているということ。 いや、本当にこれは全く嘘偽りがなく。 飲食店において、飲食物を買うことはそれすなわち、そこに居る権利を買うことと同義であると思っているのだけれど、本当にそのへんをすごく良くやってくださる。 あと案外自分の体もメンタ

          居るカフェ一年のご挨拶

          1月の僕へ

          5ヶ月。 5ヶ月位書いてなかったみたいで。 こりゃキレも落ちてるんだろうなと思いながら書いている。 10ヶ月たった。 開店して10ヶ月。 なんですかねこの速さは。 一年そろそろ終わりじゃないですかちょっと。 1ヶ月目でお客さん来なかったよ。って凹んでる僕、未来の僕から見たら可愛いもんで、8月はお客さん全然来なかったよ!家賃すらやばかったね!みたいなことを教えてあげたくなる。 10ヶ月経ったけど、今も疲れた人にしかたどり着けない店だよ。ということも教えてあげたい。 す

          1月の僕へ

          5月28日

          言葉は得てして意図したとおりには響かない。 ブログとかレビューサイトとかそんなん見ながらそう思ったりしている。 (僕としては)重要なワードが抜けたり、面白く編集されたり、そんなのは常なんだろうと思ったりする。 実際問題、僕としては重要なワードは相手にとってはそうではないなんてことはよくある話で。 気にしてしまうはしてしまうのだけど、まぁ。 あー、付け足されたなとか、いい話風になってんなとかそんなん。そんな立派な人間じゃないですよと思ったりするわけです。 どちらかといえば

          5月22日

          文章が書けなくなってるんですよね。なんだか。何をするにもまぁ胸が苦しい(比喩)みたいなそんな感じで。 そんなこんなで半年目。 不安なんてものはその人自身が生み出すみたいな話ありますけど、まぁ本当にその通りかもしれないなぁなんてことを思っていたりしています。 一人で居ると、要らないことばかり考えてしまうようになりました。 友達にあっていないからか、人とあっていないからか、はたまた違う理由があるのかなんてことはわかりませんけど。 昔はメンタルが崩れるとコーヒーも酷い味にな