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続)Q.お客さまに何かをお願いするとき、頼みやすい言葉はありますか?イラっとされてそうで、少し怖いです。vol.2

A.「~下さいませ!」と言いましょう。

おはようございます!本日も張り切って質問に答えていきたいと思います。

まず、お詫びさせて下さい。
私、すっかり失念しておりまして、前回の服の話の前に「頼みやすい言葉vol.2」を先に書かなくちゃいけなかったのでした。
楽しみに待って頂いた方(そんなのいないかもですが・・・)、お待たせしてすみません!書きました!

さて、前々回のnoteで、
お客さまへのモノの頼み方で、
1.あなたが勝手に行う依頼
2.お客さまの要望を受けて、そのリアクションに伴う依頼


の2パターンに分けました。そして前々回は、
1.あなたが勝手に行う依頼
において、何故「ますと幸いです。」が良いのか、「言葉の手垢」という概念を用い、解説しました。
前々回(https://note.mu/judas0113/n/n5c04789dbaf8

今回は、
2.お客さまの要望を受けて、そのリアクションに伴う依頼
の時の対応と言葉遣いについて説明致しますが、まずどういったものか早速例を見ていきましょう。

お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業↓
「かしこまりました、○月○日までにご提出可能です。今しばらくお待ち下さいませ!」
「お待たせ致しました、お見積りを本メールに添付致します。ご確認下さいませ!」

前者、時間がかかる場合のワンジャブと、後者、依頼に答えた時の返事、どちらでも「下さいませ!」で良いでしょう。
「ますと幸いです」ではいけないのか?いけないことはありません。
しかし、後のためにとっておくのです。(詳細は後述)


さて、なぜ「下さいませ!」なのか?解説編です。

①.「!」で、めんどくさがっていないことを発信する
ここ、まず最重要ポイントです。

お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業「かしこまりました、○月○日までにご提出可能です。今しばらくお待ち下さいませ。」

もちろん「。」でも丁寧ですね。
しかし、お客さまはこう思う(可能性がある)と思います。
「忙しいだろうに、急がせて申し訳ないなあ。負担に思ってるかな。」
はい。相手がそう思っている可能性がある以上はそのリスクは消さなければなりません。

何故か?仕事なのですから、
「頼みづらい雰囲気を作ったら負け」
「相手に気を遣わせたら負け」
鉄則中の鉄則として、心得てください。

「!」を使ったものをもう一度みてみましょう。

お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業「お待たせ致しました、お見積りを本メールに添付致します。ご確認下さいませ!」

はい。元気ですね!めんどくさがっている時は元気には普通返しません。
これだけで相手の気持ちは楽になるのです。お客さまはあなたにリスペクトするでしょう。もちろん、文章ですから顔は見えません。
しかし、「!」をつかうだけで、

「いつも嫌な顔ひとつせず、すごいなあ」
「いつもこちらに気を遣わせまいとしてくる。すごいなあ」

どちらかの印象はゲットすることができます。

注意点は、お客さまや業種によっては、落ち着きのある雰囲気を出した方が吉とでることもあるでしょう。その時は「。」を使いつつ、「ご依頼誠にありがとうございます」などの文を添えると良いでしょう。

実際に仕事をするまでは人は人の仕事内容はわかりません。
ですから、こういったところでしか人は人の能力値は測れません。
こういった積み重ねが、お金に変わっていくのです。


②.こちらの要求を通すための布石
さて、普段私のnoteを読んでくださっている方の中には覚えてくれている方もいるかもしれません。
「相手の要求に答えた瞬間は、こちらの要求を飲んで頂く最高のチャンスである」
これが「さす営」流の真髄です。(笑)

例を見ていきましょう。
お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業「お待たせ致しました、お見積りを本メールに添付致します。ご確認下さいませ!」

はい、大変もったいないです。

あなたのほしい未来を手に入れるチャンスです。私ならこう書きます。

お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業「お待たせ致しました、お見積りを本メールに添付致します。ご確認下さいませ!一点だけ、お申込み期限が今月末となっておりますので、こちらもお急ぎ頂けますと幸いです!

どうでしょうか、相手のスピード感を利用して乗っかります。
はい。なぜ伝家の宝刀、「ますと幸いです」を使わなかったのかがこれです。
「下さいませ」と「ますと幸いです」で明確にコントラストをつけることによって、こちらからの要求をはっきり相手に印象づける。
これが狙いです。

なんでも使えます。
お客さま「急ぎ、御見積を頂くことは可能でしょうか?」
営業「お待たせ致しました、お見積りを本メールに添付致します。ご確認下さいませ!一点だけ、次回以降、100IDでのお申込みが必須となってしまっておりますので、そこだけご承知おき頂けますと幸いです!」

はい。後者は見積を急いだくらいで通せる話ではないかもしれませんが、それでも、切り出すタイミングとしては最高です。文章としても、「下さいませ」と「ますと幸いです」がかぶらず、良い感じですね。

「クロージングが苦手」という人の多くは「切り出すのがそもそも苦手」ということがあるでしょう。
イメージしてください。変なタイミングで「〇〇してくれ」って言ってくる人、仕事でなくても嫌ですよね?

テクニックがないことで、あなたはホントは「嫌なやつ」なわけではないのに、「嫌なやつ」になってしまう。
「バシバシ要求通すのに、いいやつ」になりましょう。


是非、何かを頼まれた時を逃さず、あなたのほしい着地を取りに行って下さい。

注意点ですが、「こちらの要求は、相手の要求に答えたメールと一緒のメール内に記載して下さい」ということです。別便では効果半減、3日後ではもう遅すぎます。



さて、「お客さまへの頼み方」全二回が終わりました。
いかがでしたでしょうか?読んでくださった方に少しでも足しになれば幸いです。


また次回、お会いしましょう!

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