自分には関係ないクセに、首を突っ込みたくなるときがある。

例えば、芸能人のSNS。
「移動中で〜す!」と言ってタクシー内での自撮りをアップしていると、毎回シートベルトを着用しているかチェックしてしまう。
仮にしていない人を見ると、思わずコメントしたくなるレベル。

しかし、僕は関係者でもなんでもない。
注意する権利が無いので、なんとか耐えている。

近所の老人ホームにも首を突っ込みたい。

そこのスタッフたち、横断歩道を使わないし、メチャクチャ斜め横断しているのである。
百歩譲って私服ならいいのだが、ド派手なスタッフポロシャツを着ているではないか。
人に見られているという意識が低すぎである。

こちらもまた関係者でもなんでもない。
現在、転職を考えているので、「御社を志望したのは、道路を斜め横断してるところを見て、僕でも入れそうと思ったからです」と言ってやろうかと思った。

会社でも首を突っ込みたくなっている。
他部署の後輩が新人さんを叱っていたのだが、聞いてるのか聞いていないのか分からない態度だったのだ。

こちらに関しては我慢できなくて、
「オレ、関係ないけど代わりに説教してきていい?」
と、その後輩に聞いてしまった。当然断られたけど。

そんな僕が最近で一番首を突っ込みたくなったこと。
それは、Xで見つけたプロレスファンだ。

僕の好きな選手が持っているベルトに対して、
「知らないベルトだな。どこのだよ!」
と本人宛でポストしていた。

しかし、僕が首を突っ込みたくなったのはそこじゃない。

今週末、アメリカにある世界最大の団体WWEが日本公演を控えている。
約5年ぶりの開催。大阪と東京は両国国技館で開催予定。
それが楽しみでしかたないのだろう。
「オレの一眼レフが火を吹くぜ!」とポストしていた。

首を突っ込みたくなったのは、ココである。

プロレスは基本的に写真撮影OKなところが多い。
それをSNSにアップすると、選手から「いいね」をもらえたりする。
だから高いカメラに手を出す人も。かくいう自分もその一人だ。

しかし、このWWEという団体は一眼レフが禁止なのだ。
僕も過去に「そういう決まりで…」と注意されたことがある。

それを知らずに「オレの一眼レフが火を吹くぜ!」とポストしているのだ。あぁ、恥ずかしい恥ずかしい。
それに対し、絶妙に上手い文言を思いついてしまったので首を突っ込みたい。
許されるなら、こうポストしたいのだ。

「両国国技館は火器厳禁ですよ」

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