よく一人で映画を観に行く。
今日もそうだ。
隣には大学生カップル。
予告を観ていたら、彼女のほうが
「えっ、何語?」
と言っていた。
そのカットが3秒として、
次のカットで「韓国映画史上最大の〜」みたいなナレーションが入った。
いや、そりゃそうなのである。
日本人っぽい顔だけど言語が違う。
その時点で「韓国映画かな?」って思うだろ。
思わなかったとしても、次のカットで説明が入るだろ。
なぜ彼女は待てなかったのだろうか。
「思ったことすぐ言うのやめとけぇ!」とツッコミそうになった。
百歩譲って「カンフーしてたから香港かと思った」なら分かるのだが、
まごうことなき韓国映画だったのである。
でも、あれは「会話」なのだ。
内容とかどうでもいい。横にいる彼氏と話すことが大事。
それゆえの「何語?」だ。
「観てりゃ分かるだろ」とツッコむのは野暮なのである。
でもあれは言いたかったなぁ。
「どうせ次のカットで説明すんだから、待てよ!」って。
…ヤバい、オレ会話できないヤツじゃん。
彼氏が言ってた「ん?何語だろうねー」が正解。
何も言わなかった僕も正解。
そんな映画鑑賞。
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最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!