大学中退してニート2年(26〜28歳)を経て、正社員になった話
どーもR太郎です。
春の連続投稿の第4弾として、大学中退してニート時代(2年間)から正社員になった就活体験記のお話です。(結局、今ニートだが)
時系列順に語ります。
1.大学中退までの流れ
①グループワークがしんどい
大学では機械学科を専攻していました。理由は数学が得意だったのと、ガンダムが好きだから。本当にそれだけ。
ただ、思った以上に授業が難しく(これに関しては自分の甘さゆえ)、なによりグループワークが非常に多かったのがかなり苦痛でした。
以前にも記事にしましたが、この当時は中学時代のいじめが原因で人に嫌われない立ち回りをしていました。
その立ち回りだと、グループワークの時は滅茶苦茶しんどかったです。とにかく自分の無能さが伝わることにめっちゃ恐れてました。しかも、グループワークで出される課題が厳しかったです。
「この問題解き終わるまで帰れない」
「発表の際に教授からの質問に答えられないと、後日やり直し」
こんな感じで連帯責任が多く、もう本当に辛かった。。
自分だけならまだしも、他の人にも迷惑をかけてしまう……
こんなプレッシャーもあり、すっかり自信を失った僕はその環境から身を引くために3年生の時に休学しました。
②休学して塾講師のアルバイトをしてみたら……
休学しているときは、塾講師のアルバイトをしました。
実は大学に通ってたときはカフェでアルバイトしていましたが、全く仕事が出来ず3か月で辞めたことが……苦い記憶……コーヒーだけに
しかしながら、塾ではかなり伸び伸びと楽しく仕事ができていました。
というのも、中学受験、高校受験、大学受験を全て経験してたので、勉強の勝手は良く分かっていました。また、先程言った「嫌われない立ち回り」も塾講師とはマッチしていたようでストレスなく授業することができました。
もし、この経験がなかったら自分に自信を持つことができてなかったでしょうね……本当に感謝です!
③正社員として働きたくなった
3年間ほど塾講師を続けました。休学も同様に3年。ただ、当時の自分は流石にそろそろ正社員として働きたい欲が増しました。大学を卒業するより、働きたいと思うように。
といっても、正社員の塾講師は考えてはいませんでした。仕事としては楽しかったですが、正社員となると土日も出勤することは避けられない点がネックでした。
そこで選んだのはIT企業でした。理由は単純でみんなIT企業に行ってるから。ただそれだけ。
実際、ひとつ応募したところ、そこで内定をいただき正社員になれました。
……「え!これだけ!?」と思われるかもしれませんが、なんか本当にアッサリ決まったんですよね。就職エージェントも利用せず、indeedか何かで応募した記憶しかない……
無事、就職先も決まったので大学を中退することにしました。
ただ、これがニート時代の幕開けとは思いも知りませんでした。
2.ニートになった理由
さて、IT企業に就職しましたが具体的に何をやるのかは全く知らず……(よくそれで就職できたな、俺)
まあ、それはさほど問題ありませんでした。実際はPowerPointでの資料作成やデータ入力しながら、システムを学ぶ感じだったので、知識0でもできました。
問題なのは、塾講師とダブルワークをしたことです。
内定を頂いた際に、「受験生を担当しているため、それが終わるまで待って欲しい」と伝えましたが、僕の伝え方が悪かったからか、唐突に呼び出されて受験期間中に仕事をさせられたんですよね……
当時の自分は、事を荒立てたくなかったのでそのまま受け入れて、塾とダブルで仕事することになりました。
朝から夕方前までIT企業で、塾は夕方から夜まで働く……
…………これは体壊しますね
後、上司から「作業遅いよー」と小言を言われるのもすごく嫌でした。
そんなこんなで3か月くらいで辞めて(塾講師も。こっちは元々辞める予定だった)、すっかり疲れ果てて適応障害に……
その後は心療内科を形だけ通って(後に滅茶苦茶お世話になる)、ひたすらゲームして、自堕落な生活に‥ニートの誕生です。
(色んなゲームのジャンルに触れられたのは良かった)
3.ニート時代を1年経て‥
ゲーム三昧で1年経過したところ、焦りが出てきました‥
同年代の友人は普通に働いているからね‥
一度ハローワークで就活して、2〜3回ほど面接しましたが、普通に落ちて凹んでましたね‥
当時は就活の勝手みたいなものが分からなかったのもあります。ニートになる前の会社も、一発で採用してもらえたので中々ラッキーだっただけ。(今思うと、面接1回でその場でOKだったのは怪しかった)
その後凹んだ僕はまたゲーム三昧‥
4.ITパスポートを取得
色々と求人を見るだけして、結局応募をしないを繰り返しているうちに、ふと何らかの資格を取りたいと思うようになりました。(ニートに飽きた)
よく眺めてた求人はIT関連の会社で、周りの友人らもそういった所に勤務していました。ネットで調べても、大学中退後の就職先としてIT企業はよく挙げられていたため、IT関連の資格を取りたいと思うようになりました。そこで目に止まったのはITパスポートでした。
基本的なIT用語を問われる試験になっております。
自分で言うのもおこがましいですが、テスト勉強は得意だったので約1ヶ月ほどで無事ITパスポートを取得できました。
面接でのITパスポートの効力は後程語ります。
※勉強方法はいずれ記事にするかも
5.若者正社員チャレンジ事業(若チャレ)に参加
その後も「大学中退 就職」と検索してネットを彷徨ってたところ、「若者正社員チャレンジ事業」を見つけました。通称:若チャレ
簡単に言うと、正社員の経験があまりない人向けの企業で実習を体験できる事業です。
※詳細は上のリンクをご確認下さい。
実際に2つのIT企業を10日間ずつ実習を受けて、会社の雰囲気を知ることができたり等、色々と勉強になりました。
実習を終えた後は2社目のところを応募し面接しましたが‥‥
落ちました(泣)(1社目は求められることが高そうに感じたので受けず‥)
実習期間中、誕生日プレゼントもいただいたのに‥
それなりにショックでしたが、1社目の時に一緒に受けた実習生(スーパーイケメン)とは仲良くなり、今でも関係が続いてるので、そういった「縁」を得たのは非常に良かったです。
※この事業についてもいずれ記事にする予定
6.就職エージェント4社を利用して、本格的に就活
ITパスポートの取得と先程の実習(ショックを受けつつ)を経て、働く意欲を取り戻すことができました。
そこで、この時は就職エージェント4社を利用して就職活動を進めました。なぜ4社も利用したかというと、自分の経歴の立ち位置を複数の視点から見てもらいたかったからです。後は単純に複数の求人を見たいから。
実際にお世話になった就職エージェントはこちら
UZUZ
ハタラクティブ
就職shop
freemova
UZUZ、ハタラクティブと就職shopは「大学中退」で検索してオススメの転職エージェントとして出てくるため、利用しました。
freemovaは求人応募したら、転職エージェントだったやつ。←これ経験したことある人、結構いる説
基本的なサービスはどれも同じですが、紹介する求人が多少違ったり、書類選考なしのところ(就職shop)もあったり‥
こちら4社を通してIT企業(インフラエンジニア)に絞って進めていきました。
なぜ、インフラエンジニアかというと、大学中退後の進路として勧められてたからのと、若チャレの実習で学んだから。
※「インフラエンジニア」・・プログラマーとは違い、サーバーやネットワークといった基盤を設計したりする人達。
7.面接でニート時代をどう伝えたか?
さて、この記事のタイトルの通り、2年間のニート時代を面接でどう説明するかが自分にとっての難題でした。
就職エージェントに相談してわかったことは、いかにストーリーとして筋が通ってるかが重要だということです。
自分の場合はこの4つが重要でした。
「なぜ大学中退したのか?」
「なぜニートをしたか?」
「なぜ就職する気になったか?」
「なぜIT企業なのか?」
順にご説明します。
①「なぜ大学中退したのか?」→「気を遣いすぎ&周りが優秀すぎたから」
大学中退については正直に言いました。
大学中退やニートなどのマイナスなことを言うときは「反省」と「改善」を混ぜるのが大切です。
②「なぜニートをしたか?」→「前職が忙しすぎて疲れたから」※ちょい嘘
ここは前職を辞めた理由の説明でもあります、
ニートをしたのは適応障害が原因です。ただ、これはどの就職エージェントもおっしゃってましたが、適応障害を面接でカミングアウトすると採用されにくいとのこと。
そのため、適応障害を言わずに少し言い方を変えました。そもそも適応障害になったのは、仕事が忙しかったからです。言い換えると、自分の仕事量を見誤ったことから。
そのため、その点を反省する旨を伝えるようにしました。
③「なぜ就職する気になったか?」→「焦りが出てきたから」
これは単純に、以下のように言いました。
エージェントの方にも「焦りを出す戦法」はオススメされました。これは20代だからできたことかもしれませんね。
あとは、「若チャレの経験で刺激を受けた」のも言ってた気がします。
④「なぜIT企業なのか?」→「若チャレの事業を経験したから&勉強が得意だから」
これが面接の中で1番ストーリー作りとして、説得力を持たせた気がします。
人とは言うのは、経験に基づいたことを言われると納得感が出ます。今回で言うと、その経験とはITパスポートと若チャレの経験です。
IT企業で働く場合は、程度の差はあれど、業務遂行のため自己学習が必要になってきます。そこでITパスポートを取得して自己学習能力を示しました。ITパスポート自身は初歩の資格ではあるため、「業務がばっちりこなせる!」というものではありませんが、面接ではその姿勢が評価されることが多かったです。
また、インフラエンジニアでの「働き方」や「キャリアアップ」については若チャレで知ることができました。
夜勤があったり、運用保守から設計構築とステップアップしたりとか‥
特に「キャリアアップ」については重視している企業も多く、資格の話と交えながらキャリアアップしたい欲を面接で伝えてました。それと合わせて、自己学習ができる自分の特性もIT企業で働く上で相性が良いこともアピールしました。
面接ではこんな感じでした。
実際にこういった風に喋れたのも、それぞれのエージェントで面接対策を進めて、面接のノウハウを得たからです。面接の苦手意識はなくなり(もちろん緊張はする)、経験値としてはかなりのものが得られました。
8.無事内定ゲット……でも……
こうして10社ほど、応募しましたが無事2社の内定をいただきました。
条件の良い方に入社して、今も順調に……
とは、いかず結局そこも5ヶ月ほどで辞めました(笑)
理由は簡単に言うと客先常駐先の人間関係。こればっかりはしょうがない。
その後も就職活動して、再び内定もらうも働く先がまさかの同じだったり(当然断った)、1型糖尿病を発症したりで……
またしても落ち込む……
と思いきや、早めに立ち直って、現在は就労移行支援の事業所を見学中です。
結局早期に辞めてしまいしたが、ニート2年から就職できたのは自分にとっては大きな功績です。それがあったから立ち直りも早かったと思います。
なぜこの記事を書いたか?
正直、ここまでこの記事を長く書くつもりはありませんでした。ある意味、自分の醜態を載せてるので、これを書く抵抗感がないかと言われれば噓になります。
どうしてここまで書いたかというと、ニート時代に「大学中退 就職活動」と検索し、体験談を読み漁って、それを自分の励みにしていたからです。
「大学中退」で検索すると、かなりネガティブなことを目にします。
人生終わり、親不孝、大学中退の末路とか……
そんなものばかり見ると、心を鈍器で殴られてる気分になります。
けれども、大学中退しても、ニートしても、ちゃんと就職はできるし、手を差し伸べてくれる人はいる
それだけでも伝われば良いなと思いながら自分も体験談を書きました。まあ、現在ニートしてる僕だと説得力はありませんが(笑)
こんな人もいるんだな程度でも構いません。
自分の体験が参考になれば幸いです。
地に足つけて生きていれば、いつか何らかのきっかけが現れる
そんな風にふと思ったR太郎でした。。。
読んでいただき誠にありがとうございました。
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