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子どものアレルギーに対応していたら、自分の苦手とも向き合えた話【子育てエッセイ】

「いらない。おいしくない。」
そう言わんばかりに、1歳の第二子ちびにーくんの口から、べえええ~~と先ほど焼いた手作りクッキーが出てきた。それでも不思議と嫌な感情は芽生えなかった。

そっか、また別の作ろうと自然に思えた。

第二子のために焼いたクッキー。たらふく愛情を込めたつもりだったし、私的にはおいしく焼けたと思っていたので、最初にべええ~~と出されたときは、まったくショックを感じなかったというと嘘になる。
だって、私は料理がそれほど好きでもないし、得意でもない。毎日3食、食べないとお腹がすくから作っているかんじで、1日2回にならないかな~と考えていることがあるくらい食に対しての意識はお世辞にも高いとは言えない。


じゃあ、なぜ手作りクッキーなんか作ったの?と思うかもしれない。それは、第二子は小麦粉と卵のアレルギーがあるから、市販のお菓子はおせんべい以外食べられないからだ。

第一子ちびちーちゃんは、クッキーやホットケーキやパンやピザなど小麦製品が大好きだし、私も大好き。食べられないのは、食の経験が少なくてかわいそうという思いがあった。だから、作って食べさせてあげたかった。第二子がそう望んでいたわけでもないし、旦那さんに作るように言われたわけでもない。私がしてあげたいと思った。


母になった。たまたま、子どもがアレルギー持ちだった。

たったそれだけで、自発的に小麦粉と卵が使われていないクッキーのレシピを探して、自分で作ってみるなんて、我ながらすごいことだと思う。

ほんのちょっとしたきっかけで苦手と向き合うことってできるし、今までずっと苦手だと思っていたことだけど、こんなふうに向かい合ってみることで気づいたことは「面倒くさいけど、思っていたほど苦手じゃないし、嫌いじゃないかも」ということだ。


苦手に向き合う機会は、ひょんなことから始まるのかもしれないと今は思う。ずっと苦手で嫌いという気持ちがあった料理。今では、私の2024年の達成したいことをまとめた「BUCKET LIST」にも「米粉のレシピを10個作れるようにする」という項目がある。本当に苦手で嫌いなら、このリストに書くことはなかっただろう。

項目を達成するためにも料理に向き合うことが増えた。今までも月に1回くらいを目安に米粉のレシピに挑戦している。先月は米粉でチヂミを作って玉砕している(一口も食べなかった)。今回もその項目の達成のために、米粉のクッキーを作ったところもある。

最初のスタートは、第二子のための料理だったかもしれない。でも、それがいつしか、自分のために変化していった。だから、第二子が食べなくても、特に嫌な気持ちが生まれなかった。


料理だけでなく、身近なさまざまなことに対して、何気なく感じている「苦手意識」。大人になってから、向き合うことは減ったと思ったけど、そんなことはないのかもしれない。

これからも、米粉レシピへの挑戦は続く。


明日もいい1日になりますように。

(おすすめの米粉の簡単レシピがあったらぜひ教えてください!!!)


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