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J's story

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徒然なるままに、綴ってみました。 33歳の窮屈で夢がなんなのかわからなかった自分に変化がありました。 恋愛に疎く、ある女性に出会い変わっていった徒然ならままに…
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#桜

#25 「恋バナ」2

#25 「恋バナ」2

彼女は、一途で素敵な恋をしてきたのがよくわかった。

そして、頑張っている時に付き合っていたらしく、その時、本当に部活に集中してたし、仲間といることの方が多かったらしい。

「それでね、ある時の帰りにね一緒に帰ってたわけ。そしたら「俺と部活、どっちが大事なんだよ」って言うわけ!どう思う?」
俺は、『は?』と思うと同時に、
「それを男が言うのか…世も末だな」
「でしょー!それで一気に冷めちゃってさ。

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#9 「会う約束」

#9 「会う約束」

春の強い風が続き、
不安定な天気が続く中、
試合は行われる。
週末の海外リーグイベントのサポート。
特に何か重要なことがあるのかと言うわけではない。
とにかくランナーだ。
「それして」「あれ行ってこい」「持ってこい」など、
イベントアシスタントという位置付けだった。
気が楽で良い。

一昨日。
彼女とついに会う日が決まった。
自分の誕生日まで、
お互い待てるわけもなく。
会えるなら毎夜仕事終わりに

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#8 「さくら」

#8 「さくら」

4月初旬

桜は散り始めていた。
毎年毎年咲くのが早まっており、
入学式の日は散りきっているか、
新緑になりつつある状況で、
季節と月がずれている。
むしろ卒業式が「桜」なのでは?
と、変に教師感覚で考えていた。

今日も地元の大会の運営サポートと
週末の試合運営のサポートがあり、
心はもう散り散りな状態だった。
ただ救いだったのは、
彼女がチーム運営に対して、
色々話ししてくれていたことだ。

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#5 「After a game」

#5 「After a game」

結局自宅に帰ったのは次の日を越していた。

彼女も21:32のLINEメッセージの後、連絡が来なかったので、いつもの通りの

『寝落ちしたな…」

と思った。

たった3日だが、ほぼ寝落ちされている。
毎日がよっぽど『大変』なのだなと察しがつく。

彼女にとって、今回退院してからのこの大会へのチームマネージメントは本当に初めてづくしで、大変だったのは誰が見ても明らかだった。
一瞬だったが会った感想

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#4 「はじめまして」

#4 「はじめまして」

*注釈:『(二重カッコ)』は心の声

前日の準備が終わって帰ったものの、なんのために自宅に帰ったのかわからないくらい早くに自宅を出発をした。
多分自宅滞在時間…2時間くらい?
そもそも、自宅に帰って来たのが日をまたぎ2:30ごろだったと思う。
寝たら起きれないと判断して、大好きなルパンのカリオストロの城をソファーに横たわって寝ないように見ていた。
そうこうして銭形警部のエンディング前の名ゼリフを聞

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#3 カウントダウン寸前

#3 カウントダウン寸前

大会4日前に早坂さんと知り合い、そこから4日間多忙を極めた。
それは、チームのメンバー変更やら駐車場手配やランチケータリングメニューのリクエストなどその他諸々あり、昼間は交渉調整に追われた。
夜は最終稿のマニュアル作りに再び追われることに…

気づけば20:32を回り、
メールボックスを確認すると「1」の新着メール。
早坂さんからだ。心配が上回りメールを速攻読む。
見終わると『ふー、大したことない

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#2 「Bad Yesterday → Good Today」

#2 「Bad Yesterday → Good Today」

AM2:20

ルパン名作カリオストロの城を見ていた。
満腹状態の危険な状態で、着替えもせずネクタイを緩めてソファーに寝転んだ。

ルパンの「ふ〜〜じこちゃ〜ん!」
初代ルパン声優の山田康雄さんの声をBGMに果てない夢の中に…
いつのまにかダイブしていた。

死んだように寝ていた?のかはわからないが、
高度5,000mからのスカイダイブをする夢だった。
かなり鮮明過ぎて、現実かと思うくらいで焦って

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#1 0/4月「1st meet」

#1 0/4月「1st meet」

桜の開花7分ほどになった3月末。

自分が単独で担当しているイベントは4月1周目と4周目。
そして、部署としてのビッグイベントは4月3周目。
主に担当しているイベントは、ラグビー関連だった。

イベントの2週間前が少し仕事量としては落ち着く。
そして、試合(大会)週になると解決していた問題を多方面の人間(関係者)が、この1週間を切ったタイミングで、オーダー変更や会場でのリクエストをしてくる。
マニ

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