＃１ 0/4月「1st meet」

桜の開花7分ほどになった3月末。

自分が単独で担当しているイベントは4月1周目と4周目。
そして、部署としてのビッグイベントは4月3周目。
主に担当しているイベントは、ラグビー関連だった。

イベントの2週間前が少し仕事量としては落ち着く。
そして、試合（大会）週になると解決していた問題を多方面の人間（関係者）が、この1週間を切ったタイミングで、オーダー変更や会場でのリクエストをしてくる。
マニュアルを見ればわかることさえあるが邪険にはできない。
リクエストを会場（スタジアム・施設）側に確認したり選手変更に伴うHP掲載のリリースを出してもらう原稿を書いたり…と、
とにかく水曜日にマニュアル最終稿を関係各所への展開に向けて深夜に渡り作業をしていた。

月曜は、朝からげんなりするほど忙しかった。
週末の大会の備品準備や調達をせっせと、ランチタイムそっちのけで行なっていた。
自分のデスクに戻って来れたのは14時が過ぎていた。

パソコンに目をやると黄色い付箋に、
「13時レッドカーズの早坂様から連絡あり。折り返し連絡お願いします。」と。
『ふー』
ひとまず遅いランチを外へ食べに行くことにした。

15時30分ごろにデスクに戻り、パソコンのメールに目をやると（72）件の新着（未読）メールが…

本当げんなりだ。

1件1件確認していると、上司から
「明日は休めるんだよね？」
会社は基本週休2日、火曜定休で、土日のどちらかが休みになる。
しかし、土日がイベントになることが多々あるので実質週7日勤務している。
残響時間を換算したら週8日くらい勤務してる…嬉しい悩みというか残念な悩みというか…いやはや。

部長からの問いに対しては、毎週試合があるのに休みなど取れるわけもなく…繁忙時期は月の休みが1〜3日がざらだった。
1月から駆け抜けて来た状況で、休みが取れていなかった。にもかかわらず、上司は「明日は休めるのか？」と聞いてくる。
すなわち事務所に来るなということだ。
「今日がひと段落できたら、休みますよ。」
と、はにかみながら答える。
裏腹では、
「休めるかー！」
という気持ちだった。

メールの確認と返信をしていたらいつのまにか17時を回っていた。
おっと、レッドカーズの早坂さんからの問い合わせに対しての折り返しをし忘れていたのを思い出し電話をかける。
「トゥルルルルルー…ガチャ」
ワンコールできっちり取られる。心の準備ができておらず、あたふたする。
「レッドカーズ、スポーツ推進室です。」
「SEA（エス・イー・エー）の塚越です。お世話になります。昼過ぎに早坂様からご連絡いただいていたみたいで、連絡致しました。」
「早坂は、今、外出しておりまして再度掛け直し致しますがよろしいですか？」
「では、お伝えいただければと思います。」
何か緊急であればメールでも来るだろうと。
そして、この時間を期に最終稿のマニュアル作りに没頭する。

気づけば22:00…
また、気づけば23:30…
まだ、終わらないが目処がつく寸前まで作成できたので、家に持ち帰ろうとデータをUSBに移していた。
最後にメールの新着未読数を確認すると、メールボックスをほったらかしている隙に…
すでに（35件）になっており、
『みんな仕事し過ぎだし、心配し過ぎ…心配ならもっと前に相談してよ』と、心で思いつつも、メールは確認せずにパソコンを眠らせた。

終電に乗り込み、渋谷で山手線に乗り込もうとしたら、花見帰りの浮かれたサラリーマンやら学生サークルの酔っ払いをはじめ、頬を赤くして満員電車で花を咲かせている。ピークは今週末までだとニュースで言っていた気がする。

そういえば、花見行ってないな。
誰と行くわけでもないから事務所に咲いている桜を一服しながら眺めるのが関の山。

酔っ払いや浮かれた若人たちのお陰で20分で池袋に着くところを
車中や駅々で色々やらかされ、止まり止まりで、40分もかかり…
池袋に着いたのは…

1:15…

腹も空いてストレスも溜まってたせいか、「肉！」が食べたくなり、ちょい贅沢な松屋の牛焼き肉定食W大盛りを弁当にしてもらい帰宅。

自宅に着いた時間は2時を回っていた。

to be next story...

（あとがき）
誤字脱字などあるかと思いますが、最後まで御拝読いただき誠にありがとうございました。フォローやコメント、スキをしていただけたら幸いです。

引き続きよろしくお願い致します。