働くことで母に「働かない時間」をプレゼントできるかもしれない。
TBSラジオリスナーの私が信頼を寄せている、ジェーン・スーさんのツイートがきっかけでマッサージチェアに関する記事を読んだ。
マッサージチェアの購入を検討していた訳では決してないが、自然と記事をクリックしていた。
ラジオショッピングの時もいつも思うけど、スーさんのPRって聞いていてすっごい気持ちがいいなーって思う。
この記事を読んで思い浮かべたのは、意外にも母のことだった。
私の母は看護師で働き者だ。そんな母は一時期マッサージチェアの購入を本気で目論んでいた。
そこで思ってしまった。
私は母にマッサージチェアをプレゼントしたい!!!
とは言ったものの、マッサージチェアって50万くらいするらしい。どうせ買うなら、中途半端じゃなくてちゃんとしたやつがいい!
でも今の経済状況じゃとてもじゃないが無理だ。
いや、死ぬ気でなんとかすればなんとかなるんだろうけど、娘が生活を犠牲にして手に入れたマッサージチェアに母は気持ち良く座れないだろう。
本気でマッサージチェア狙うなら、転職するなど、何かしらのアクションが必要そうだ。
私は、働くことが好きになれず、いかに働かないかを考えるタイプの人間だ。
だから母の働き方に全く共感できなかった。
母がマッサージチェアを本気で買おうとしていた当時(約10年前)、母は40代。
2人の子供を育てながら繁忙期で月に230時間くらいは働いていたと記憶している。
当時、母は予定が合うと、私を連れてファミレスで甘いものをご馳走してくれた。
その時に、スケジュール帳を見ながらよく愚痴をこぼしていたのを覚えている。
ただ、仕事をしている母は間違いなく輝いていた。仕事中の母に会ったことはないけど、それはもう眩しいほどに輝いていたはずだ。話を聞けば分かる。母自身、看護師は天職と言っていた。
だから当時は、尊敬しつつ、「とはいえ私は無理だな~」と思いつつ、体力面で心配はしつつ、という心情だった。
そして母が年を重ねるごとに、当たり前だが心配は少しずつ大きくなっていく。
10年経った今、幸い母は元気だ。私も社会人になった。
でも正直な話、母が働くことと、私が働くことに関係性は無いと思っていた。
母は仕事が好きだから、めちゃくちゃ働く。
私は働きたくないので、できるだけ仕事のことを考えずに生きる!
タイプがそれぞれ違うという認識だった。
母が働きすぎなことは、娘の私がどうこうできる問題じゃないと思っていた。
ただ、今回の記事を読んで、
私が働いて(働くことと向き合って)マッサージチェアをプレゼントすることで、母に「働かない時間」をプレゼントできるのではないかとふと思ったのだ。
今まで、「自分のため」にしか働いたことがなかった。
でもこれからの人生、「自分のため」だけではいられなくなるだろう。
そしてそれは、幸せなことでもある。
母のように溌剌と働けるようになるためにも、ずっと逃げていたけど、「働くこと」に真剣に向き合う良い機会かもしれない。
そして早急に、母に感謝の気持ちを伝えようと思います。
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