ルフィ名言Vol.49「おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」
ちょっとお休みしましたが、ルフィ名言シリーズ、再開しまーす!!
物語と名言
ボロボロとは言え、全く歯が立たないアーロン。ついにルフィが目を覚まし、サンジがルフィの足枷を砕きに海へ潜る。時間を稼ぐゾロだったが、ノコギリザメの自慢の鼻に傷一つ付けられなかった。ウソップが「ウソップ輪ゴーム」で援護するも、引っかかるのはタコのハチだけだった。
アーロンに捕まったゾロは、血にまみれた包帯を剥ぎ取られると、ミホークから受けた傷が露わになる。流石のアーロンも、ここで確実に殺さなければならないと気を引き締める。そこで、サンジが足枷を破壊し、解放されたルフィが空中に飛び出し、腕を伸ばしてゾロを掴み、入れ替えになるようにルフィがアーロンに向かい、ゾロは飛ばされるのだった。
ルフィはアーロンへ「ゴムゴムの”鐘””鞭””ブレット””ガトリング”」を繰り出しアーロンを吹き飛ばすが、効いた様子はなく、「何かしたか?」と聞かれると
「うん。準備運動」
と平然と答えるルフィ。
ルフィを助けたサンジは、ゲンさん、ノジコと、
「あいつが敗けたら・・・あんたらも全員死ぬなァ」
「その時はイーストブルーも終わりだよ」
「そうなるな・・・」
と覚悟を決め、戦況を見守る。
挑発するアーロンに的外れな答えを返すルフィに、アーロンは怒りをぶつけるが、ルフィも譲らず小馬鹿にしたように攻撃を避ける。アーロンのあまりの顎の強さに石柱が噛み砕かれ、魚人の力を見せつけても、ルフィは拳で石柱を殴って割り、
「・・・別に噛みつかなくても、石は割れるぞ」
と張り合う。そんなルフィに怒りのまま向かってくるアーロンが
「バカで非力で愚かな種族が人間だ!!!海に沈んでも一人は上がってこれねェ様なてめェに何ができる!!!」
ルフィが落ちていた剣を持ち、
「何もできねェから、助けてもらうんだ!!!」
と言い、剣を持ってアーロンを迎え撃つも、剣筋は素人で、簡単に弾かれてしまう。二振りとも失ったルフィは、思いっきりアーロンを殴り飛ばし、自慢の歯を砕くと、
「俺は剣術を使えねェんだコノヤロー!!!」
「航海術も持ってねェし!!!」
「料理も作れねェし!!」
「ウソも付けねェ!!」
「オイ」とウソップが突っ込むと、ルフィの今回の名セリフ。
「おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」 出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
アーロンは、
「てめェみてェな無能な男を船長荷物仲間たちは、さぞ迷惑してるんだろう。なぜてめェの仲間は必死にてめェを助けたんだかなぁ。」
「そんなプライドもクソもねェてめェが一船の船長の器か!!?てめェに一体何ができる!!?」
笑顔で言い放つ、ルフィの今回の名セリフその②。
「お前に勝てる」 出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社
村人達はルフィを応援し、盛り上がると、アーロンは鮫の何度も歯が生えてくる特性を生かし、自分の歯を取り出し、ルフィを襲う。
名セリフの意味
「助けてもらわないと生きていけない」というセリフは、実は誰もが目を背けている本質ではないでしょうか?以前、「人が「一人」では生きていけない理由」というコラムを配信しましたが、何をするにしても、誰かが作ってくれたものを使い、誰かの仕事によって、それを使うことができます。人間の社会は、誰かの助けなくして生きていけません。それは当たり前のようで当たり前ではありません。それを忘れてはならないと思います。
チームの役割
もう一つの重要なポイントとしては、チームや組織で何かをする時、必ず「役割」というものがあります。会社でも、営業、製造、会計などなど、色んな役割に別れますよね。チームでもそうです。サッカーだったら、GK、DF、MF、FWと、ポジションがあります。プレイでも得手不得手があり、得意な部分を生かして、チームを機能させます。
ルフィは剣が使えませんがゾロがいます。航海術を持っていませんがナミがいます。料理は作れませんがサンジがいます。ウソはつけませんがウソップがいます。そして、その4人でもできないことをやるのがルフィです。それが、「お前に勝てる」ということです。「!」が付いていないということは、ルフィにとっては「当然」のことだと言えます。
チームにおいて、自分の役割は何なのか?仲間は、自分の背中を預けるに足る信頼があるのか?一歩間違えると、「依存」にもなりかねませんが、自分の役割を最大限発揮し、仲間を信頼することが、「依存」とは一線を画するでしょう。
特に今は「チームの時代」とも言えるので、ルフィのこの考え方や、麦わらの一味から「チームの在り方」を学べるのではないかと思います。