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不気味な絵と砂時計

どうもこんにちは。本日もやんばるの記事となります。
お付き合いください💫

リュウキュウアオヘビ Cyclophiops semicarinatus

サムネイルを飾ったのはこの蛇。
そういえば、やんばると本州の蛇探しは対局的ですね・・・。

いや、沖縄でも昼に蛇が動いてないわけでは無いのですが見やすいのはやはり夜でして…。

時間帯が違ってくると、出来上がる写真も対局的になってしまいます。

本州は日中、特に朝夕をメインに探し回ります。対するやんばるは日没してからがメイン。本州は休耕田や森の中、川沿いなんかを歩いて探しますが、沖縄は車での林道流しがメイン。
かのように、蛇の探し方が対局的な手法にあるわけですから、今まで投げてきた本州の生き物たちと写真が異なるわけです。

その差異を埋めるような写真・・・つまり、本州、琉球列島、そのどちらの条件でも私の死生観なるもの・・・を出す必要があります。
すなわち、私自身の「表現」をしなければならない、という事です。

私が野生動物の写真を撮る理由の一つは、この必要項目をクリアする大変さと、クリアした時の快感の快感…その二つを司る怪物に体を巣食わせてしまったから、です。

オキナワオオモリゴキブリ Symploce gigas okinawana

後悔先に立たず、という言葉は実に救いがありません。
私の体を巻き込んで快感に溺れる怪物を巣食わせた時には、自身の破滅へ、最短距離の一直線で体が飛んでいくしか道はないのです。その道に引き返すなどという選択肢は無く、ただ後悔と邪念だけを残して破滅へ飛んでいくのです。
それにダメ押しする「先に立たず」。

これを最初に言った人はさぞかしやるせない思いをしたのでしょうね。

ハブ Protobothrops flavoviridis


どんなに条件が良くても、一年間の平均でいえば蛇の見やすさというのは琉球列島の方に軍配が上がります。

蛇の見やすさなんて気にする人の方が圧倒的に少ないとは思うのですが、如何せんどこに行くにも何をするにも必ず、私は「蛇を探せるかどうか」という項目がまず最初に頭に思い浮かびます。

しかも少しでも出かけるその用事に隙があろうものなら、全力で探そうとしてしまうのです。実際に行動に移すかどうかは、さすがにもう20代も後半ですので幼い時よりはセーブできています。だけどもそう思う事だけは止められないのです。
いつも撮影させて頂いてるモデルさんとお茶を飲みにいくだけの約束をした時ですら、です。

少数派であることに驕り昂るわけでは断じてないのですが、自分すらもわからない世界に迷い込んでるような心持ちになります。


マダラコオロギ Cardiodactylus guttulus

思えば随分と孤独だったような気がします。
一人で孤立してるのではなく、皆の方を向いた「孤独」です。

冷たく恐ろしいものではなく、暖かくて優しい孤独です。
これを文字に起こして他人にそれを伝えるのはとても大きな罪を犯している気分ですがそれでも伝えたいので書かせていただきました。



キリがいいのでこの辺で。
それでは皆様、ごきげんよう〜。


お楽しみいただけましたら幸いです^^