jannu

社会人3年目 | 本と日常

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社会人3年目 | 本と日常

最近の記事

11月 意気消沈の季節。読んだ本の話。

11月4日(土)21:10 宮台真司 氏の『増補 サブカルチャー神話解体』を読み終えた。戦後〜93年頃までの音楽・漫画・性の変遷を「コミュニケーション」と「社会的文脈によって生まれるコード」の視点から分析した本。 「社会/裏社会」「強者/弱者」「大人/若者」といった対立コードをバックボーンとし、同志間で分かりあうために享受されてきた当該コンテンツたちは、共同体の解体や他者の「理解出来なさ」をきっかけとして不安定化・島宇宙化していくという内容だった(ざっくり) ‥‥‥‥‥

    • 10月 出張,聖地巡礼。読んだ本の話。

      今月もnoteからの自動通知「月々の連続投稿記録を伸ばしましょう」に尻叩かれて書いてます。あと2ヶ月頑張ってみるか〜。みなさんお元気でしょうか。 私の10月は横浜出張、好きな映画の聖地巡礼、インテリアコーディネーターの1次試験、決起会の名の下で開かれる数々の飲み会、といった感じでした。まだあと数日あるけど、まあこんなもんだろ。ハロウィンも多分、何もしないです。 したくない、まであるな。 これまでのnoteで再三書いておるのですが、文体はその人を表すと常々思っておりまして

      • 9月 前も後ろも道ばかり。読んだ本の話。

        今月もお疲れ様です。 資格試験の追い込み真っ只中のため、まとまったnote執筆の時間が取れていないのですが、月一更新だけは死守したいという気持ちで書いてます。 肌が受け取る風の心地が変わりましたね。 もう秋ですね。 9月頭ごろ、ついにコロナに罹ってしまいました。どれだけ陽性四面楚歌になってもびくともしなかったのに、なんでや。 ワクチンでもきちんと発熱するタイプだったこともあり、40℃近い熱が三日三晩しっかり続きました。手洗いうがいをちゃんとしよう。 *** ◾️前も

        • 8月 挑戦、ラジオとインテリア。読んだ本の話。

          お盆の恒例、里帰り。 前半はもっぱら雨、雨、雨だったので、中学・高校の頃によく聴いた音楽を小音で流しつつ、犬猫たちと戯れながら家で大人しくしておりました。 今も昔も変わらない、雨の日のコンクリの匂いと、いつの間にか遠ざけてしまっていた、あの頃の思い出。そろそろ「あれも青春だったな」と認めてあげてもよいな〜とか、ぐにゃぐにゃ考えたりしてました。大人になったもんだ。 記憶と嗅覚が交錯する、土砂降り続きの昼下がり。 大阪へ。 デパートに立ち寄ると、金木犀にちなんだ製品がずらら

        11月 意気消沈の季節。読んだ本の話。

          7月 朝活はじめました。烏龍茶男、川エッセイ。

          先日誕生日を迎えました。26歳、今後も邁進。 ◾️迷子くんの朝活人生の目標を一通り見失ったので、せめてもの抗いとして朝活を始めました。勤務先付近のスタバで本を読んだり、日記を書いたり。習慣化するにはどの程度の継続が必要なんだっけ? 外は毎日蒸し暑いけれど、6時半ごろに家を出発すれば汗がギリギリ滲まない状態で移動できる。電車がそこまで混んでいないのも良い。 特別な何かがあったわけではないが、「このまま朽ちていくのか…」という予感と並走している感覚で居る。仕事、出世、上司と

          7月 朝活はじめました。烏龍茶男、川エッセイ。

          6月 難しいことを、難しいままで。 | カント、異動、花一匁など。

          部署を異動して3ヶ月。 入社して2年間取り組んできた仕事から離れ、今は当時と全く異なる業務をしている。同じ会社でもここまで違うのかと、新鮮な驚きで日々過ごしている。 当たり前だが、部署の数だけ仕事があり、上司の数だけやり方が異なる。基礎的な部分を除き、分かったつもりになっていたことの殆どは、限定的な環境下でしか意味をなさない。 仕事を取り巻く変数は、少し考えただけで相当多いことが分かる。 経済・会社・取引先・繁忙期・閑散期のような大きなものから、部署・職種・チームの相性

          6月 難しいことを、難しいままで。 | カント、異動、花一匁など。

          5月 車窓、読書、文章、自意識

          あっという間に5月も終わる。前回投稿から1ヶ月。「5月31日までに投稿すると、12ヶ月連続投稿ですよ」という通知が頭の隅に居座り続けており、モヤモヤを払拭したい一心でキーボードを打っている。 記事のタイトルに○月と入れるようにした。今のモチベーションでは1ヶ月1投稿が限度だろうという諦念と、流石に1つくらいは何かしら書いておきたいという焦りから、試運転的にやっている。デメリットとしては、その1ヶ月を象徴するようなタイトルがそう浮かばないということ。結局単語の羅列に甘んじてい

          5月 車窓、読書、文章、自意識

          4月 青

          前回更新から1ヶ月空いてしまいました。 皆様お元気でしょうか。 このあいだ大阪の舞洲にネモフィラを見にいったのですが、その際フェリーに乗りました。ユニバーサルシティーポートを出発し、安治川から大阪湾に出て、舞洲まで向かいます。 船窓から広がる景色がとにかく素晴らしい。 港ならではの人工物が、左から右へどんどん流れていく。恐ろしい程の海の青さ。すごい速さで移り変わる景色を眺めながら、脳内ではずっとヨルシカの『藍二乗』が流れておりました。 部署異動の話 社会人生活も3年目

          3月のスランプ 読んだ本

          最近なんだか色々とダメで、体力と脳みそを持て余している。理由は単純で、仕事が少し落ち着き、資格試験がひと段落したから。 暇になったんだ、つまるところ。 悶々と考えて袋小路に陥るのは、たいがい暇な時と相場が決まっている。かといって仕事に打ち込める訳でもなく、飲み会の参加を増やしてみたりしたけれど、何か虚しさが拭えない。 本を読んで気を紛らわせては、目標ってどうやって作っていたのだろうと、不毛なことばかり考える。 これ以上書くこともないので、最近読んだ本をちょびっとご紹介

          3月のスランプ 読んだ本

          2月(下) 理想の自分探訪

          理想の自分ってなんだろうか。 未だ思春期を引きずっているのか、立場や役割を度外視した抽象的な意味での「理想の自分」について、最近よく考えます。 職場での自分、家族にとっての自分ではない自分。平たく言えば、本当の自分でしょうか。書いてみて思わず笑ってしまいましたが、確かにそういうものを知りたがっている。 むしろ、知ることで安心したがっている。自分に対する無駄な期待をしたくないと思っている。見当違いの努力をして、時間を無駄に過ごしてしまうことを恐れている。無駄が意味するところ

          2月(下) 理想の自分探訪

          2月(上) 日常を尊いと思える大人に

          電車通勤が嫌だという理由だけで仕事をやめたい。諸々ある、自らの至らなさによる後ろめたさとか、そういう都合の悪いものを全部含み隠して、電車通勤が嫌だという理由で会社をやめたい。端的に言えば、逃げなのだろう。 「人間には誰にも逃げなくてはならないような状況がある。  そのとき重要なことがある」 「『俺は逃げた』ということを正確に記憶しておくことだ」 佐藤優さんの著書『先生と私』の一節。今この状況が「逃げなくてはならないかどうか」が、分からない。そのときに比べているのは、誰でも

          2月(上) 日常を尊いと思える大人に

          1月(下) 寂しさはグラデーション

          2023年1月29日。26時半ごろ。なんだか寂しい夜だった、特に何があった訳でもない。 仕事がちょっと面白くなってきたことや、再会した特別な友人が身に纏う素敵な香りが当時のままだったこと、自分の着ているコートにだけ、やたらタバコの臭いが付きまとっている気がすることなど。全てが何かの暗示のように思えて、そして全てに対して寂しさを覚える。 寂しいと口に出すのある意味とても簡単で、かつ『私は背後に色々と抱えていますよ』って含みを持たせられる。ような気がする。 言葉って便利だよ

          1月(下) 寂しさはグラデーション

          1月(中) ある雪の日|塩狩峠

          2023/1/26(木)7:30 仕事の関係で姫路へ向かっている。 豪雪の影響も考慮して始発で向かったけれど、快速電車が30分以上遅れ、途中も車間距離の調整で停車を繰り返している。どうも間に合いそうにない。社用PCから上司にメールを入れる。他の乗客たちも、小声で連絡しているのが聞こえる。 電車はまだ動かない。朝日に照らされて輝く須磨海岸を眺めながら、電車の中で書いている。 8:26 発車を待つ車内でITパスポートの参考書を進めた。週末は予定が立て込んでいて、勉強時間が取

          1月(中) ある雪の日|塩狩峠

          1月(上) FP2級、昼下がり

          2022年1月22日。 FP2級試験を受けに、大阪経済大学を訪れた。 最寄となる瑞光四丁目駅は大阪メトロ。 前日のうちに時間を逆算したつもりだったが、電車と自動車の時間を間違って見ていたことを出発前に知る。 当日は近場のコンビニが悲惨なことになるので、おにぎりとウイダーinゼリー、糖分補給のチョコレートを2つ、事前に買っておくまでの徹底ぶりだったのに…!これを機に乗り換え案内アプリを入れた。 電車ではまず間に合わない。選択の余地なくタクシーを呼び停め、目的地まで向かう。

          1月(上) FP2級、昼下がり

          2023年 回帰の1年に

          今年もよろしくお願い致します。 新年1発目なので、ごく個人的なnoteを書きます。ただの会社員が綴るnoteなんてどれも個人的なものか。それはさておき。 2021年、2022年は鬱屈してました。 社会人生活の始まりとまんま重なるのですが、こんなにも人生から〈私〉が阻害されるものなのかと。 人生となんも関係の無い日々、関係のない予定。見積とか、スケジュールとか、工場の都合とか、正直結構どうでもいい。上司は「自覚が足りない」「責任感が足りない」と言うけれど。それは上長の発言

          2023年 回帰の1年に

          汚れながら泳ぐ生の中で… / ラーゲリより愛を込めて

          二宮和也さん主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』。見て参りました。 きっかけは「Mrs.GREEN APPLEが主題歌を担当する!見に行かねば!」というところから。のちに出演者の方々や物語の内容を確認し、ああこれは絶対見ようと楽しみにしておりました。 いやよかった、すごく。大いに泣いた。ハンカチ忘れて出発したのを悔いた。 左隣に座っていた、三人組のお洒落ガールズも揃って目を腫らしておりました。それにしてもでっけぇジュース飲んでたな。お腹、壊さないのだろうか。 15時開始

          汚れながら泳ぐ生の中で… / ラーゲリより愛を込めて