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8月 挑戦、ラジオとインテリア。読んだ本の話。

お盆の恒例、里帰り。
前半はもっぱら雨、雨、雨だったので、中学・高校の頃によく聴いた音楽を小音で流しつつ、犬猫たちと戯れながら家で大人しくしておりました。

今も昔も変わらない、雨の日のコンクリの匂いと、いつの間にか遠ざけてしまっていた、あの頃の思い出。そろそろ「あれも青春だったな」と認めてあげてもよいな〜とか、ぐにゃぐにゃ考えたりしてました。大人になったもんだ。

記憶と嗅覚が交錯する、土砂降り続きの昼下がり。

愛を歌わなくちゃ 想いが歪んでしまう前に ずっと ずっと今を探している

ニワカ雨ニモ負ケズ / NICO  Touches the Walls

大阪へ。
デパートに立ち寄ると、金木犀にちなんだ製品がずららと店頭に並んでいる。嫌いじゃないしむしろ好みだけど、今年の夏も長くしぶとく続いてほしい。

2023年下半期、しいたけ占い。
初夏ごろ、モヤモヤと日記にぶちまけた思いと見事に重なるフレーズもあったり。かに座の皆さんも、それ以外の方もぜひ見てみてほしいな〜。

あなたは一回、やっぱり「燃え尽きる」必要があったかも知れないのです。「もういいや」とか「ここまで来たか」と思いつつ、「じゃあ、次に何を頑張っていこうか? 」と問われても、なかなか明確に「これをやりたい! 」みたいな話が出てこなかったかも知れません。あなたに必要だったのは「リセット」で、一回、あなたが自分でこれまで背負ってきた色々なものを、その肩から降ろしていく時間が必要でした。

2023年前半期の蟹座について。HPより引用。

なにも気にせず外出するようになり、マスクもつけなくなったけど、何かに対して粛している感覚が消えていない。

薄まってはいても、確実に残っている歯痒さ、苛つき、粘り気のようなもの。スッキリしないことへのムシャクシャ。

この辺の感覚を薄めて薄めて、思い出さなくなるまで、しばらくニュースとか報道は見ない方がいいなとか思ったりする。

▪️ラジオ

何か新しいことでもしてみるか〜ということで、友人とラジオにチャレンジしてみることにしました。

録音アプリの前で喋り、編集で雑音を消し、バックグラウンドでフリーbgmを被せたら、あとは専用のアプリを使って世に放つ。アップロードさえしてしまえば、Podcastなどでも視聴は可能とのこと。

単純ではあるけれど、なかなか度胸がいる作業です。文章を発信するのとは、また別の緊張感。YouTuberって凄いな。軌道に乗ってきたらnoteでも紹介してみよう…。

初回後。たこ焼きとビール。

肝心の内容について。

1つは読書ラジオ

大学時代の友人参加させてもらう形。メインの友人は抜群に声が良いので、彼の美声を邪魔しないようにしつつ、話題のタネは切らさないようにうまく薪を焚べていきます。

ちなみに一度、彼の友人に声質を見てもらいました。曰く、「ファの音で喋っているけど、ラの音の方がしっくりくる」とのこと。もう一生、ラの音で喋ります。


もう1つは会社の同期と合作。
「飲み屋で隣になっても不快でないようなレベル感」のテイストで、日常のあれこれに逆張りしてみたり、屁理屈を並べたりする内容(の予定…)。
適当に、とは言えどおふざけが過ぎないように。

ラジオについて、純粋な好奇心もありますが、トレーニング的な意味での目標もあります。

自身の喋り声の高さと速度にしっくりこないまま営業職を離れてしまったので、これを機に修正したいという思い。また、文章以外の手段で発信をすることに対し、どのような気持ちになるのかを知りたいという感情。

しいたけ占いにも「全部お試しで良い」とあったので、ひとまずやってみます。


▪️インテリア

インテリアオーディネーターの試験を受けてみることにしました。烏龍茶の友人宅に行ってインテリアへの関心が高まったことと、日本史・世界史を復習したことで、建築物についての知識が飲み込みやすくなっていることもあり、とってもよいタイミングだと感じたというのが大きいです。

今気づいたけど新しい版出てるやんか。2版を買っておりました。

申し込んだ時点で残り2ヶ月。間に合うかこれ。
平均的な学習期間はざっくり半年とのこと。まじか。とりあえず2ヶ月で書籍を3周、残り1ヶ月を定着と過去問に使うスケジュールでチャレンジ開始。朝活をいかにうまく使えるかがポイントな気がする。

思えば社会人になって初めてのめり込んだのが部屋づくりだったので、ここで記念碑的な勉強をしてみても良いのかもしれないと思いつつ。しいたけ占いにも(以下略)

写真は7月なのはご愛嬌。

11/29追記:一次合格しておりました。来年ニ次試験受けます。

▪️8月 読んだ本

はじめての唯識

唯識仏教の入門書。
本書によると、人の行いの結果は種子となって、世代を超えて「阿頼耶識」という無意識に蓄積されていきます。

人の意識は阿頼耶識を通じて現れるので、行動が種子をつくり、阿頼耶識を育て、そこからまた新たな意識と行動を生んでいく。人生とは阿頼耶識の蓄積の軌跡といえます。

一方、阿頼耶識をベースとした意識が行動に結びつく時、「末那識」という自己中心的な無意識を必ず経由します。そのため、どれだけ善行を積もうとしても、人は自己中心的で在らざるを得ないとのこと。

末那識の影響から逃れられない以上、人はどこまでも愚かであり続ける。これはもう、どうしようもない。

けれども意識的に善く在ろうと努め、少しずつでも阿頼耶識を構成する種子を育てていきましょう、という内容でした。

仏教であることに変わりはないので、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静のベースは同様。日常の些細な行動がいかに重要かを分かりやすく説く流派という印象を受けました。

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なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?

家具を扱う会社である、リグナ株式会社の創業者、小澤良介さんの書籍。

幸福度ランキング上位の常連、デンマークの幸福さの秘訣を「家具」に見出し、絶えず優しい口調で進んでいく面白い本でした。頁数もさほど多くないのでさっと読めます。

2023年でも世界2位!ちなみに日本は47位。

北欧は緯度の関係から夜も冬も長いため、1日の多くを部屋で過ごします。そのため「部屋の心地よさ」に関心が向くのは必然的とのこと。

リノベーションへの意識も強く、「直して使い続ける」ことが愛着が増すポイントにもなるという。最近何かを直したかな〜と記憶を辿ってみたけど、むしろポイポイ捨てており反省の翁です。

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存在の耐えられない軽さ

チェコスロバキア生まれのベストセラー作家、ミラン・クンデラ氏がパリ亡命時代に発表した作品。『たった一回きりの人生』を生きることの堪らなさを描き抜いた傑作です。思想書、哲学書と言っても差し支えないような内容で、単純な恋愛小説と思って手に取ると冒頭でいきなり面食らいます。

Einmal ist keinmal(一度は数のうちに入らない)と、トマーシュはドイツの諺をつぶやく。一度だけおこることは、一度もおこらなかったようなものだ。人がただ一つの人生を生きうるとすれば、それはまったく生きなかったようなものなのである。

13頁

中心人物であるトマーシュ、恋人のテレザ、愛犬のカレーニンを中心に物語は進みます。外科医であり、かつ人生に限りない「軽さ」を求めるトマーシュは、愛人サビナを筆頭としてさまざまな人のもとへと足を運ぶけれども、テレザはそのことに気がついている。

「あなたに年とってほしいの。十歳年をとってほしいの。二十歳年をとってほしいの!」 それによって、あなたが弱くなってほしいといいたかった。私のように弱くなってほしいと。

95頁

一見、我々の身近にいくらでも転がっていそうな(そして当人たちにとっては深刻極まりない!)物語を、「重さと軽さ」「一瞬と永遠」というような相反するテーマと、登場人物の苦悩・憂い・葛藤といった感情、そして混迷し崩れていく社会の様相が見事に溶け合っています。

作中で繰り返し引用される、(きっかけはともかく)ベートーベンの楽譜に書かれたという言葉は、小説を読み終えても頭に残って離れません。

Muss es sein?(そうでなければならないのか?)
Es muss sein!(そうでなければならない!)

45頁

続きの機になる小説は数あれど、ここまで終わりが惜しいと思える作品はそうありません。クライマックス第Ⅶ部に進む頃には、タイトルだけで涙腺が緩む人も多いかと思います。人生の大一番(そのようなものがあるとして)に読み返したい一冊。

犬への愛は無欲のものである。テレザはカレーニンに、何も要求しない。愛すらも求めない。私を愛している?誰か私より好きだった?私が彼を愛しているより、彼は私のことを好きかしら?(中略)われわれは愛されたい、すなわち、なんらの要求なしに相手に接し、ただその人がいてほしいと望むかわりに、その相手から何かを(愛を)望むゆえに、愛することができないのであろう。

373頁

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そろそろ大阪の話をしよう

著者がさまざまな大阪ゆかりのゲストを招き、これまでの大阪、これからの大阪を
語り倒す対談集。歴史はそもそも好きで、そこから川や台地の成り立ちに興味が広がってきていたので、一旦こういう本もいいだろうと。

綿密な調査に裏付けられた事実ベースの説明と、唐突な「知らんけど」が飛び交う、いかにも大阪らしい本です。阪神の開業秘話はむちゃおもろかった。



あと三冊、紹介したい本があったのですが、続きは来月。
最後に乃木坂の最新夏曲を紹介して終わります。It‘s the single life!

平常心で暮らしたい

おひとりさま天国 / 乃木坂46

また更新します〜〜〜。

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