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音楽配信比較Spotify,Apple Music,Youtube Music3大音楽サブスクアプリ①

2003年 AppleのiTunes Music Store(現iTunes Store)の有料型ダウンロード音楽配信サービスが開始。

iPod ad dance itunes3 2003

しかし現在はもはやSpotifyに代表される『定額制音楽ストリーミングサービス』が主流と言っていいでしょう。

今回は僕自身が主に使用してきた。

・Spotify
・Apple Music
・Youtube Music Premium

の3つのサービスの個人的使用レビューを記事にします。

以降『定額制音楽ストリーミングサービス』『音楽サブスクリプション』『音楽サブスク』と表記。

1.Apple Music

Apple Music – Drake vs. Bench Press.2016

2015年6月30日サービス開始。

僕自身がiPhoneユーザーでもあり、iTunesからの流れもあって最初に利用した音楽サブスクです。

初期の頃は約3,000万曲 → 現在 約7,500万曲

ただリリース初期はiTunesで以前に購入(ダウンロード)した音源と、Apple Musicでの配信の連携がうまくいかないといったトラブルがありました。(現在は改善されています)

2.Spotify

SpotifyブランドCM『今のサントラ・青春の図書館』編 30秒版

2008年10月サービス開始。音楽ストリーミングサービスの老舗。

ただし日本では2016年9月サービス開始。Apple Musicリリースの1ヶ月遅れ。

配信曲数 初期約4,000万曲以上 → 約7,000万曲以上

日本でSpotifyリリース開始と同時に、日本の有名ミュージシャンの音源の配信が一斉に解禁されたのを覚えています。

3.Youtube Music Premium

YouTube Music - YouTube がつくった、新しい音楽アプリ

2018年11月14日サービス開始。

3つの音楽サブスクでは一番リリースが遅いけど、前身としてGoogle Play Musicがあり、現在サービスをGoogle Play MusicからYoutube Musicへ移行中です。

僕は2018年ごろに、その他の音楽サブスクが日本で多くリリースされ、「この時期にどのサービスが一番だろうか?」という興味本位で、

Apple Music → Spotify → Youtube Music Premiumをそれぞれ利用してみました。

※Youtube Music PremiumはYoutube Musicの有料版

その結果Youtube Music Premiumを選択して、以降しばらくの間、これのみを利用していました。

正直音質面では3つとも大差はありません。

当時から比較されていたのは「操作性」。多くのユーザーはこれで決めていたと思います。

Apple Musicの操作性

3つのサービスは『操作性』そのものについても実は大差ありません。

ただiPhoneユーザー、もっと言えばMacユーザーなど、Apple製品をすでに多く使っているユーザーにとって、他のデバイスとの連携が容易なApple Musicは一歩抜きん出ていました。

また日本においてリリースがSpotifyより早く、一歩先に音楽好きなユーザーを多く取り込めたという利点もありました。

1.iPhoneやApple Watchとの連携が便利

Apple Musicの特徴は大きく2点あります。ひとつはやはりAIアシスタントのSiriを中心として、iPhoneやApple Watch、AirPodsなどのApple製デバイスと強力な連携を実現していることです。

Apple AirPods: Bounce 2019

iPhone+AirPodsの組み合わせでApple Musicを楽しむときに、楽曲の検索・再生はHey Siriを使うと便利です。新しいAirPodsは本体をタップしなくてもハンズフリーでSiriが起動できるので、さらにスムーズな楽曲検索・再生ができるようになっています。
※ただし現状、Siriの日本語認識の精度はまだまだで、日本語使用での細かな操作には不向きです。

Apple Watch | さあ、アクティブな方へ | Apple

Apple WatchもGPS+Cellularモデルなら単独でミュージックアプリによるApple Musicの音楽ストリーミングが楽しめます。Hey Siriによる楽曲、プレイリストなどの音声検索・再生に対応しているので、ジョギングやジムでスポーツをするときにiPhoneを持たずに出かけられます。

※Apple Watchでの操作性については後に別の記事を書こうと思っています。

そのうちiTunesで以前に購入した音源との連携の問題も改善されていきます。

2.iPhoneやMacなど複数デバイスで音楽ライブラリを同期可能

Apple Musicは同じApple IDでサインインしてからiCloudミュージックライブラリを有効にすると、同じApple IDで登録されているデバイスやiTunesアプリで、自分の音楽ライブラリを常に最新の状態で楽しめるようになる。ユーザーが都度自身でデバイスごとに内容を同期する必要がありません。

iTunesストアから購入した楽曲もApple Musicのユーザーライブラリとして登録され、ユーザーのApple IDに結びついている各端末で聴くことができる。
さらに、iTunesで買った曲とCDから取り込んだ曲を一緒に楽しめる。Apple Musicのライブラリ上の曲とマッチングされます。

ミュージックライブラリにはApple Musicに元からある楽曲、iTunes Storeから購入した楽曲を除いて、最大10万曲までアップできます。

つまり、「Apple Musicの操作性」とは、他デバイスとの共通した使い道。

Apple Watchを使用すると、いちいちiPhoneを取り出して操作する必要がないなど。

ワイヤレスイヤホン市場競争激化


Bose | QuietComfort Earbuds.2021

2016年、この頃から激化したワイヤレスイヤホン競争。ここにノイズキャンセリング機能を追加して、一時期競争が激化していました。

ヘッドホン:業界最高クラスノイキャンに、ハイレゾ音質完全ワイヤレス:WF-1000XM4【ソニー公式】2021

主にBose、Sonyの戦いにAppleも参戦。AppleのAir Podsの広まりは、こうしたApple デバイス同士の連携の良さが背景にあり、さらにAir Pods Proは当時としてはいち早くノイキャン機能搭載でさらにワイヤレスイヤホンの世界を広げ、Appleデバイスとの連携はそのままです。

音楽好きにとっての音楽サブスクアプリとは?

しかしここで音楽好きにとって重要だったのは『プレイリスト』の存在。

自分で好きな曲を集めた『プレイリスト』も重要ですが、Spotifyなどに代表される自動作成『プレイリスト』=『レコメンド機能』

具体的にいうとユーザー一人一人の音楽的な好みを学習し、それに合わせたおすすめ曲やミュージシャンの楽曲を配信する機能です。

Apple Musicにも『For You』(現在は『見つける』)という機能があり、それまでの再生履歴や「スキ」を押した楽曲から学習したおすすめ曲のプレイリストがあります。

Spotifyの『レコメンド機能』

ここで注目したいのが、Spotifyの『レコメンド機能』

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今までの再生履歴や『スキ』を押した曲をもとにAIがおすすめ曲をセレクト。
『My Daily Mix』として勝手にプレイリストを作成。
しかもジャンル別に『My Daily Mix』1~6まで6種類ものプレイリストを作成してくれます。

ただ超漠然とした『なんかいい曲聴きたい』というときに非常に便利です。

さらにSpotifyはアプリを開いたホーム画面に上のMy Daily Mix以外にもたくさんのおすすめプレイリストが表示されます。

これが音楽リスナーの本来の欲求だし、その欲求を十分に満たす選曲です。

そしてそれらを聴きながらさらにいい曲を発見したら「スキ」を押せば、それも学習し、次のおすすめを作成してくれます。

Apple Musicはデバイスの連携はいいけど(当時は)レコメンド機能が全然で、本来の音楽を聴きたいという欲求に応えてくれない不満がありました。

しかしSpotifyは当然iTunesストアで購入した音源との同期ができない。
でもこれは配信曲数の増えた現在、一度検索すれば大抵ヒットすると思います。

Spotify、Apple Music共に使っていくにつれて再生履歴や『スキ』を押した履歴などのデータ蓄積によって、音楽の好みが理解され、好みの変化にも連動。

理想としては一つのアプリに絞って、それを長く使って行けば、自分の好み、シチュエーションにぴったりの曲を提供してくれるはずです。

ただ両方とも積極的に使って、好きな曲は多く再生する、また「スキ」を押すといった「アクション」が必要。

ここで注目するのが『Youtube Music』です。

Youtube MusicとYoutubeの連携

僕は日常的にYoutubeで音楽を聴く機会が多く、その再生履歴、及び『いいね』を押した履歴などがしっかりYoutube Musicにも連携されていると知りました。

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Youtube動画の下にある『チャンネル登録』もしっかり反映。

Youtubeは基本無料で利用できる『動画配信』として有名なので、Youtubeで音楽を聴くという感覚が(特に最近は)希薄な人が多いのではないかと思います。

しかし実は、Youtubeに投稿された音源はかなりマニアックなものも多く、違法アップロードなどで削除されたとしても、ミュージシャン、レコード会社側の方針の変換でまた聞けるようになったりといった紆余曲折はありますが、Apple MusicやSpotifyとは比べものにならないくらいの音源が聴けます。

Youtubeは未だにマニアックな楽曲の宝庫です。

またそれらの音源はYoutube Musicでも聴けるものもあれば、聴けないものもあります。(これらの許可の基準が全然わからない)

それを差し引いてもやはり取り揃えられている楽曲数は圧倒的に多い。

用意されている楽曲数は公式には『未公開』となっています。
要するに数えられない曲数ということだと思います。
ちなみに現在は、

・Apple Music 約7,500万曲以上
・Spotify 約7,000万曲以上
・Youtube Music 『未公開』

僕のように日常的にYoutubeで音楽を聴いていると、その履歴が蓄積され、さらに新しく発見したり、アップされたりしたPVや音源に『いいね』を押していくと、さらにその履歴も蓄積され、そのデータはYoutube Musicにも反映されます。

つまり、SpotifyやApple Musicでの履歴蓄積は不要な手間になってしまいます。

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Youtubeで個人的な作成した『My Playlist』というタイトルのプレイリスト。

またYoutubeで作成したプレイリストがYoutube Musicにも表示(反映)されるという事実も知りました。

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Youtube Music(ブラウザ版)プレイリストが反映されています。(一番右端がYoutubeと同一の『My Playlist』)

もちろんYoutubeはあまり利用しない、利用しても動画視聴中心で音源を聴いたり、PVを観たりはあまりしないという人にはメリットではないかもしれません。

こういった利点から、僕はしばらくYoutube Music Premiumを利用していました。

あるきっかけで最近また、Apple MusicとSpotifyの利用も再開して、3つを比較しなおしたのですが、記事が長くなってしまったので、それはまた別に投稿します。

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