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五日市まちづくり通信バックナンバー

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あきる野で配布している“五日市まちづくり通信”のバックナンバーを連載!📖これをチェックすれば五日市の最新情報はバッチリです👍
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#地域活性化

〜気軽に立ち寄れる路地裏のパン屋さん〜「ナッティー・ウィリオ」オープン

〜気軽に立ち寄れる路地裏のパン屋さん〜「ナッティー・ウィリオ」オープン

五日市出張所入口交差点を南に入り一筋目を左折した道沿いに、白壁に緑の看板がワンポイントの「NATTY WILLIO(ナッティー・ウィリオ)」がオープンしました。お店の扉を開けると、素敵なアンティークの家具や雑貨をしつらえた店内に、バターの香りが漂います。

店主は五日市小庄出身の大塚正彰さん(29歳)。高校の調理科で料理人を目指しましたが、「一流の料理は価格が高く、一部の人達の口にしか入らない。そ

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わたしの五日市めぐり「町カレー」

わたしの五日市めぐり「町カレー」

町中華があるなら町カレーもあっていいのでは。五日市にはカレーの美味しいお店があります。

まずは五日市の洋食の老舗「シオン」の昔懐かしいカレーライス、シオン特製カレーライスです。出てくるカレーはルーとライスを別盛りのタイプです。カレールーの入ったグレイビーボートから、お好みでカレールーをかけていただきます。少し辛口なポークカレーです。なぜか食べるとほっとします。カレーライスだけで足りない方は、ボリ

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〜少女まんがの私設図書館〜網代「少女まんが館」

〜少女まんがの私設図書館〜網代「少女まんが館」

少女まんが館(通称・女ま館)は、網代にある少女まんが専門の私設図書館。弁天山と秋川に挟まれた水の恵みの土地にあり、古民家風に作られた外観は「水」をモチーフとして水色に塗られている。室内も、少女まんがの背表紙に多い暖色の背景として似合う水色。

運営しているのは、中野純&大井夏代ご夫妻。1960年代に少女まんがと出会ったお二人は、1970年代の黄金期にその魅力に取りつかれた。インターネットがまだそれ

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養沢川と木々の緑を満喫できるお店「Cafe 登々」のご紹介

養沢川と木々の緑を満喫できるお店「Cafe 登々」のご紹介

養沢センターの隣にある『Cafe 登々』は、オーナーの大関政登さんと奥様の節子さん、ご夫婦で営む山の中の小さなカフェだ。

政登さんの以前の仕事はエンジニアだったそうで、海外駐在帰国後の37年前、奥様の実家である養沢に、ご両親と一緒に新居を構えた。地元の人達の憩いの場として、また釣りや観光客の方々に無農薬自家栽培の野菜を使った身体に良いものを食べてもらいたいと、定年退職後の2017年2月末に自宅隣

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〜気軽に立ち寄れる、コミュニティの場〜0円マーケット『くるくるひろば』

〜気軽に立ち寄れる、コミュニティの場〜0円マーケット『くるくるひろば』

舘谷に0円マーケットがオープンした。0円マーケットとは、まだ使えるけれど必要がなくなったものをそこに置いておくと、必要な人がそれを持って帰るというシステム。「お裾分け」の気持ちで品物をシェアする。不要品を持ち込むだけでも、必要なものを持ち帰るだけでもOKで、お金は介在しない。

この取り組みを始めたのは、2年半前に小庄に越してきた伊藤万季さん。以前暮らしていた世田谷で10年ほど『くるくるひろば』を

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フリースペース活用のご提案をお待ちしています「るわん五日市蔵店」のご紹介

フリースペース活用のご提案をお待ちしています「るわん五日市蔵店」のご紹介

舘谷に「るわん五日市蔵店」がオープンして半年が過ぎようとしている。同店の売りは長崎で獲れたアゴのだし汁と五島列島の椿油を使っていること、そして、古い蔵を活用した店舗の再生だ。重厚な扉を開けて中に入ると昔の蔵の面影は残っているが、2階に上がってみると20畳ほどの大広間があり食事や小宴会ができるようにうまくリフォームされている。同店の営業はあご出汁から揚げ弁当や海鮮丼などのテイクアウトが主なメニューと

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わたしの五日市めぐり「戸倉の水」

わたしの五日市めぐり「戸倉の水」

戸倉の城山山頂から少し下りたところに、普段は枯れた古井戸があります。雨が降った後、土から水が染み出し、一滴一滴落ち、井戸となることをご存じでしょうか。

戸倉は水に恵まれた里で、城山より湧き出す清水は、古くから地元の人々によって大切に管理されています。その戸倉の湧き水を大切に使い、明治17年(1884年)から日本酒を造っている酒蔵があります。「喜正」の名前でお酒を造っている野崎酒造です。城山の湧き

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〜ブナと水と石を愛した現代山岳風景画のパイオニア〜 養沢の画家│故・犬塚 勉さん

〜ブナと水と石を愛した現代山岳風景画のパイオニア〜 養沢の画家│故・犬塚 勉さん

あきる野市養沢に、山を愛し、数多くの山岳風景画を描いた画家がいました。犬塚勉さんです。

犬塚さんは、1949年神奈川県川崎市生まれ。27歳で学校の美術の先生になり、その傍らに絵を描いていました。山に登り、山や沢・樹木・岩・野原などをスーパーリアリズム風の筆致で描くことに挑戦して、独自の技法を確立しました。

犬塚さんは、生前最後の約1年半を、家族と共にあきる野市養沢で過ごしました。その暮らしの中

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地域に親しまれ開業34年「とんかつ 伊奈八」のご紹介

地域に親しまれ開業34年「とんかつ 伊奈八」のご紹介

五日市街道沿いに、とんかつ伊奈八が開業し34年。店主の加藤直幸さんは2代目になる。お店の1番人気は「ミックス定食」1,800円(税込)だ。3種盛りでエビフライ、ヒレカツの他、唐揚げかカキフライが選べる。サクッとジューシーで、ボリューム満点。あっさりとした仕上がりなので、箸が進む。人気店なのが頷ける。

豚肉は埼玉県産、鶏肉は北海道産の生肉を使用。信頼できる精肉店から仕入れている。ご飯は常に炊き立て

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かつての五日市の特産品、黒八丈を甦らせる 糸工房「森」・主人  森 博さん

かつての五日市の特産品、黒八丈を甦らせる 糸工房「森」・主人 森 博さん

糸工房「森」は、元は昭和17年に創業した絹糸屋。今も手術用の絹糸などを製作しています。

三代目の森博さんは、35年程前に町史から五日市が泥染めの名産地であったことを知りました。かつて盛んだった黒八丈がなぜ廃れたのか?「それが世の流れ」という考えが嫌で、黒八丈の復活への挑戦を決意したそうです。

「黒八丈」とは、江戸時代に全国的な人気を誇った秋川流域の絹織物で、八丈島の「黄八丈」、奄美大島の「大島

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「喰ってけよ!うまいだんべぇ!」五日市『だんべぇ汁』のはじまり

「喰ってけよ!うまいだんべぇ!」五日市『だんべぇ汁』のはじまり

だんべぇ汁は、肉、野菜、蒟蒻、すいとんの入った甘じょっぱい汁。「〜でしょう」という意味の地元の方言「だんべぇ」から名付けられた。そのはじまりは、平成3年の第3回秋川渓谷自然人レースで、完走後に身体を温めてもらおうと振る舞われた、のらぼう菜を入れた豚汁だった。

▲ 阿伎留神社の六角神輿にちなみ、六角形の巨大五右衛門風呂を用意。参加者をねぎらった。

▲ 第12回自然人レースの木製トロフィー

自然

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長谷川恒男さんのこと

長谷川恒男さんのこと



五日市と言えば、ハセツネが大事な催しのひとつにあげられます。ハセツネCUPの名前のもとは、登山家・教育者であった長谷川恒男(1947-1991)さんです。手元に1983年にTOKYO FMで、長谷川さんが出演した番組をラジカセで録音したテープがあります。その番組の中で、山のことについてと、もうひとつ登山を通じての野外教育のことを話しています。

長谷川さんは、著述家でもあって、その多くは絶版と

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人にも、髪にも優しさを 乙津「山の小さな美容室」のご紹介

人にも、髪にも優しさを 乙津「山の小さな美容室」のご紹介

乙津の自然豊かな場所に2014年5月にオープンした、山の小さな美容室。店主の島崎直人さんは、檜原村出身。「予約が取れない美容室」と言われるほど繁盛し、地域に親しまれている。

▲ 店名は、お店をイメージしやすいように考えた。

島崎さんは、初めて美容室で髪を切ってもらった時の感動や、美容師の姉の影響を受け「人を喜ばせる仕事がしたい」と美容師を志す。専門学校卒業後、立川の美容室に就職した。下積み時代

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〜息を吹き込まれた人形達がつむぐ物語〜 増戸育ち、戸倉在住 創作人形作家・小峰 恵子さん

〜息を吹き込まれた人形達がつむぐ物語〜 増戸育ち、戸倉在住 創作人形作家・小峰 恵子さん

長年、創作人形作家として活躍されてきた小峰恵子さんは、幼い頃から、粘土や自作の着せ替え人形で遊んだり、昭和30年代に大流行したミルク飲み人形やカール人形、バービー人形の大好きな女の子だった。高校2年生の時、美術の授業で人形制作をする事になり、粘土と布で、当時通っていた高校の制服を着た女子高生を制作。美術の先生がその人形を気に入り、職員室に飾られていたそうだ。

▲ 叔父にあたる書家、故・田野倉萼水

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