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98.デジタル化の進むイタリア
おそらくイタリア一国だけではこうはならなかったでしょう。
EUの一員として他国に従い、デジタル化が着々と進んでいます。
それがコロナによって一気に加速。
さまざまな分野でデジタル化の運用が始まり、今が過渡期とも言えそうです。
IOアプリ
IO(イオ、私)と名付けられたイタリアの公共サービスにデジタルアクセスするためのアプリケーションです。
コーディチェフィスカーレ(個人識別番号)に紐づけられていて、あらゆる公共サービスを統合することを目的に開発されました。
2018年4月に発案され、2020年4月には正式リリースされたので、ものすごい速さで開発されたと思います。
対面でのアクセスが制限されたコロナ期間中、このアプリが大活躍しました。
ワクチンパスポートもこのアプリを介してスマホに表示させることができたので本当に便利でした。2018年なんてコロナはまったく関係なかったので、タイミングの良さに驚きます。
日本からもアクセスできるのかな?
Google play store、Apple storeから無料インストールできて、SpidやCIEと言ったデジタル署名でアクセスすることで個人が識別されアプリを開けることができます。
各種証明書のデジタル申請
IOアプリ以外にも、各行政のポータルサイトへWebからアクセスすることで各種手続きのデジタル申請をすることも可能です。
これまでは、役所へ出向き、順番を待ち、印紙を購入して、書類に記入して提出し、後日、発行されたものを受け取りに再び役所へ出向く、ということが必要でした。
これが自宅に居ながらにして15分ほどで完結できてしまうので、本当に便利です。
ちなみに私は「住居証明」をこのシステムを利用して取得したことがあります。
詳細はこちらに記載済みです。
デジタルカルテの運用スタート
2024年7月1日からデジタルカルテの運用も始まりました。
EU域内において、緊急時の医療従事者はどこからでも個人健康情報にアクセスして閲覧可能になっています。
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たとえば、私がドイツ旅行中に緊急搬送されたとします。
意識不明で自分の健康状態や服用しているクスリのことなど説明することのできない状況です。
こんなとき、ドイツの病院の医療従事者がデジタルカルテにアクセスし私の個人健康情報を入手することで、すばやく安全な治療に役立てることができます。
デジタル財布システム
2024年9月から前述のIOアプリで使えるデジタル財布システム「IT Wallet(イーティー・ウォレット)」のテスト運用が始まるそうです。
健康保険証、欧州障害者手帳、運転免許証などのデジタル書類も一緒に管理できるようになっています。
2025年1月から正式運用の予定。
2026年からはイタリア国内だけでなく、EU加盟各国でこのイーティー・ウォレットが使えるようになる予定とか。
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