DR.TOMMYの当直室

腎臓内科/血液透析/社会福祉士/ケトン体 夢はドクターカフェを開くこと☕️ 医療・健康…

DR.TOMMYの当直室

腎臓内科/血液透析/社会福祉士/ケトン体 夢はドクターカフェを開くこと☕️ 医療・健康・子育て・勉強に関することを書いていきたいと思います。 キャンプとビールと燻製料理が好きな2児の父🏕

マガジン

  • 特集【ケトン体】

    この飽食の時代に,絶食時に作られるケトン体が果たして体にとって良いものなのか,悪いものなのか.論文紹介をしながら,私が研究生活を通して学んだケトン体の真相に迫ります.

最近の記事

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僕がドクターカフェを開きたい理由

マスクを顎にひっかけたまま,マスクを探してしまうことが一度や二度とではない,軽度認知症疑いのあるトミーです. 今回は僕が数年前から夢として思い描いているドクターカフェについて書きたいと思います. 外来診療をして気づいたこと普段は腎臓内科として外来診療を行なっていますが,一括りに腎臓内科といっても,腎臓だけの病気の患者さんってほとんどいません. 高血圧や糖尿病や動脈硬化など,様々な病気を合併している患者さんがほとんどです.なんだったら専門家でありながら総合的に患者さんを診

    • ドクターカフェ開催の報告

      はじめに筆無精のわたくしですが、これはなんと1年半ぶりの投稿となります。 そして前回の投稿を見てみると、出だしのつかみトークが「マリトッツォ」なのに衝撃を隠せません。 世間の流行は移ろいやすいですよね。 さてさて、今回はドクターカフェ開催の報告をさせていただきます。ドクターカフェ開催の想いについては過去の記事をご覧ください。 草津市にある「みんなのハナレ」というコワーキングスペースにて、第4木曜に月1回ドクターカフェを開催しています。古民家を改築した居心地の良い、なんとも

      • 患者さんにはドクターを選ぶ権利がある

        話題のスイーツパン「マリトッツォ」がなかなか覚えられない,アラフォーのTOMMYです。 今回は患者さんの立場に立って書いてみたいと思います。ドクターは患者さんを選べないけど,患者さんはドクターをもっと選んでもいいんじゃない,といった話です。 絶対的な医師患者関係という呪縛一般的には,主治医と患者さんの関係において,"絶対的な医師患者関係"という見えない壁があるように感じる場面にたくさん出くわします。つまり,患者さんは「こんなしょうもないことを言ったら先生は気を悪くするんじ

        • 音声メディアの配信にハマっています

          久しぶりの投稿になります。 伝えたいこと,発信したいことは山ほどありますが,最近は音声メディアでの配信に力を入れています。 『ドクターズカフェチャンネル』というチャンネルで,ほぼ毎朝配信してますが,この度100回目の配信となりました! 『ドクターズカフェチャンネル』について,このように過分な嬉しい紹介をしてもらったり。 文章だと,推敲が必要になったり,「この書き方だとちょっと違うニュアンスで伝わるなぁ」とかいろいろ考えてしまって,なかなか思うように伝えられないと感じてい

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        僕がドクターカフェを開きたい理由

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        • 特集【ケトン体】
          6本

        記事

          犬との暮らしはじまります-子育ての話

          久しぶりの投稿になります。早い梅雨入りですが,皆さま元気にお過ごしでしょうか。 我が家ではいろんな動きがありましたが,その中の大きな動きとしては, 「犬との暮らしがはじまります」 ということです。 これまでずっと犬を飼いたいと思っていましたが,「旅行になかなかいけない」「子ども達が犬アレルギー」「大事な命を預かるのだから,簡単に飼ってはいけない」など色々な理由があり(理由をつけて?),なかなか飼うに至りませんでした。 ところが最近,近所で散歩している犬を見ては,子ど

          犬との暮らしはじまります-子育ての話

          相手の価値観を否定せずに行動を変えるためには-社会的証明の話

          先日,子どもの手に刺さったトゲを抜こうとした時に,「老眼」が始まりつつあることに気付かされたTOMMYです。#どうやら遠近がおかしい 今回は心理学にも関わる,人の"行動変容"に関する話です。 「社会的証明」とは皆様,今回のタイトルにもある「社会的証明」というワードを聞いたことはあるでしょうか。社会的証明とは, 伝統的な考え方で,自分の考え方よりも周囲の人たちの判断を頼りにしてしまう心理原則 のことです。「赤信号みんなで渡ればこわくない」の心理ですね。 つまり多数の判

          相手の価値観を否定せずに行動を変えるためには-社会的証明の話

          相手のリテラシーに合わせて話すということ

          皆様,リテラシーという言葉に聞き覚えがありますでしょうか。今回のテーマにもある,この"リテラシー"とは 「物事を正確に理解して活用できること」 と定義されています。 平たく言うと,「識字率」みたいなのがリテラシーにあたるみたいです。読み書きがしっかりできて,それを活用できる能力のことです。 例えば,インターネットを使って情報を得て,適切な場面で適切に発信する,とかできる人は,"情報リテラシーが高い"や"ネットリテラシーが高い"という言い方をします。 医療リテラシーと

          相手のリテラシーに合わせて話すということ

          医療現場では,スタッフ間で知識を共有しておくことが重要

          長い間当直をしていないと,"枕が変わるだけで寝にくい"とか思うようになっているDR.TOMMYです.人ってよくも悪くも,環境に慣れていくものですよね.笑 医療現場は,"チーム医療"と唄われているように,ドクターだけでなく,看護師さんや,臨床工学技士さん,栄養士さんや薬剤師さんなど,たくさんの職種で成り立っています. 今回はその"様々な職種間で,医療知識を共有しておくことが,結果的には患者さんのためになるよね",という話をさせていただきます. 例えばどんな場面で例えば,「

          医療現場では,スタッフ間で知識を共有しておくことが重要

          患者さんのことを,自分ごとで考える

          2日前に800段越えの階段を上りましたが,筋肉痛がきていないことに不安しか覚えない,本厄男のTOMMYです. 今日はドクターとして,患者さんの治療方針を決める上で大事にしていることを書きたいと思います. 松下幸之助さんは,社員に一人一人に「自分がこの会社の社長と思いながら行動するように」と伝えていたそうです.変化の激しいこの時代だと特に,与えられたことをこなすだけでは不十分で,"自分ごと"に落とし込んで考えて行動していく必要があると思います. 医療における"自分ごと"と

          患者さんのことを,自分ごとで考える

          音声メディアをはじめて2ヶ月

          4月から久しぶりの当直がはじまり,久しぶり過ぎて"枕が違うだけで寝にくい体質に変わっている"TOMMYです.良くも悪くも,人は適応していくんですね. いきなりですが,2月から音声メディア"stand.fm"で,「ドクターズカフェチャンネル」というチャンネルを開設させてもらいました. このラジオでの,冒頭の謳い文句にもなりますが,"医療や健康,子育てに関する内容を,僕なりに感じたことを織り交ぜながら配信しているチャンネル"となっています. 毎日10分前後の内容を,とりとめ

          音声メディアをはじめて2ヶ月

          ついにドクターズカフェ開催!!

          昨日,ついに初めてのドクターズカフェを開催することができました."ドクターズカフェ"とは,白衣を脱いだドクターとざっくばらんに雑談したり,医療相談ができる場所です.詳しくはこちら↓ #すぐに会える内科医 #今年のキーワード 僕が数年前から夢見ていた,このドクターズカフェですが,コワーキングスペース"みんなのハナレ"さんのご好意で開催させていただくことができました. 長屋をリノベーションした,めっちゃ素敵な場所!ゆったりした時間が流れて,何時間でもいれる快適な空間です.15

          ついにドクターズカフェ開催!!

          5年間の研究生活もこれで終わり

          先日,無事に卒業式が終わり,これで晴れて「医学博士」となったTOMMYです.「医学博士」ってなんか説得力が増しそうで嬉しい限りですが,その名に恥じないように日々頑張っていきたいところです! さてさて,5年間の研究生活が終わりにさしかかり,これまで使った実験のサンプルや器具の整理をしています. それぞれのサンプル(マウスから取り出した臓器から作り出したスライドや組織など)を見返していくと,"引越しの時に出てくる卒業アルバム"のようにその整理の手が止められてしまいます. な

          5年間の研究生活もこれで終わり

          質問は相手へのプレゼント

          研究会や学会などで,発表に際して「この会をもり上げるために活発な議論をお願いします」と言われたり,先輩や上司から「積極的に質問しろよ」と言われるのが苦手というか,嫌いです. これは自戒の意味もこめて,あえて書きます. 発表した後に質疑応答が盛り上がるかどうかの責任は, 「もちろん聴衆にもあるが,大半は発表者にある」 と思っています.質問がたくさん出るということは,それだけ聴いている人の興味を惹きつける内容だったということ. 自分の発表に関しては,なるべく質問がたくさ

          質問は相手へのプレゼント

          文系大学出身者が医学部合格のために,3年をかけてたどりついた方法

          どこぞの"合格体験記本"にありそうなタイトルだなぁーとは思いつつ,僕が医学部受験の時に使っていた勉強法について書きたいと思います. 今回紹介する勉強法は,たくさんの医学部受験に失敗してきた僕が(#えらそうに言うことじゃない),最後の最後に"わらにもすがる思い"でたどりついた方法です.大学受験だけではなく,資格試験などにも使えるやり方かなぁと思います.これから試験にのぞむ方など,読んでいるみなさまの参考になれば幸いでございます. 受験勉強で最初に準備するもの前置きはこれくら

          文系大学出身者が医学部合格のために,3年をかけてたどりついた方法

          僕が患者さんに、ポジティブな言葉かけをする理由

          天気のいい日は嬉しいけど,花粉症にとっては辛くもあり,喜んでいいものやら悩ましい日々を過ごすTOMMYです. 皆さんは日頃から,目の前の人にポジティブな言葉かけとネガティブな言葉かけのどちらをするでしょうか. アメリカのある医療機関では,ドクターが全ての患者さんに「顔色が悪いですね」と伝えたところ,本当に体調を悪くした人が多かった,という結果が出たそうです. この話を聴いてからは,患者さんにはなるべく「元気そうですね」とか「いつもより顔色いいですね」とか,ポジティブな言

          僕が患者さんに、ポジティブな言葉かけをする理由

          発表する時にいつも意識していること

          昨夜は花粉症の薬を飲み忘れてしまい,朝はひどい花粉症だったために,「昨日の自分を心の底からうらんでいる」TOMMYです. さて今回のテーマは,「発表する時にいつも意識していること」です.発表前の"準備編と"本番編"に分けて書きます. 結論から言うとズバリ,「誰か一人を意識しながら作る」ということですが,順番に説明していきますね. 前回は"発表前の緊張にどのように向き合うか"というテーマで,海外学会での僕のへっぽこぶりも赤裸々に語りつつ,"緊張を味方につける方法"みたいな

          発表する時にいつも意識していること