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患者さんにはドクターを選ぶ権利がある

話題のスイーツパン「マリトッツォ」がなかなか覚えられない,アラフォーのTOMMYです。

今回は患者さんの立場に立って書いてみたいと思います。ドクターは患者さんを選べないけど,患者さんはドクターをもっと選んでもいいんじゃない,といった話です。

絶対的な医師患者関係という呪縛

一般的には,主治医と患者さんの関係において,"絶対的な医師患者関係"という見えない壁があるように感じる場面にたくさん出くわします。つまり,患者さんは「こんなしょうもないことを言ったら先生は気を悪くするんじゃないか」と忖度し,遠慮してなかなか本音や訴え,意見を主治医に言えない状態です。

伝わりやすいように,少し極端な表現になりますが,逆にドクター側も「忙しい中で見てやってるんだから,ややこしいことを言わないでよ」という空気感を出していたり。

僕自身も患者として病院に行ったときに,ドクターが当然のように横柄な態度を取ることがあり,「あっちゃーやっちゃってるな」と思うことがありますし,患者として意見が言いにくい空気感を何度も体験したことがあります。

では,患者さんは,このまま何も言わずに従うしかないのでしょうか。また,意見や考え方や治療方針が合わないドクターとは,「運が悪かった」と自分の不運を憂いながら付き合っていくしかないのでしょうか。

患者さんはドクターを選んでいいんです

ここで改めて強調しておきたいことは,"患者さんはドクターを選ぶ権利がある"ということです。例えば,セカンドオピニオンを求めたり,主治医を変えたりしてもいいと思います。

ストレートに「先生のこと前から気に入らないし,治療方針も合わないから主治医を変えますね」と言う必要はありません。「曜日の都合で通えなくなった」とか「仕事先が変わって通うのが大変になった」などの理由をつけて紹介状を書いてもらえば済む話です。

セカンドオピニオンはなんとなくハードルがあるかもしれませんが,曜日毎に担当医が違う病院なら,曜日を変えることは簡単かもしれません。それなら通う病院を変える必要はないですし。

イタリアの医療制度

欧米諸国では,自分専属の"かかりつけ医"がいる国が多いようです。いわゆる"ホームドクター"ですね。

先日イタリア在住の日本人の方からお話を伺う機会がありました。イタリアでは,自分の体に何かあった時には,"かかりつけ医"→専門医へ紹介状を書く,というのが一般的な病院受診の流れみたいです。

そこで「どんなドクターが人気があるのか」を聞いてみたら,意外にも千差万別みたいです。例えばこんな感じで人によって好みが違うみたいです。

・あっさりとサバサバしたドクターがいい
・話を親身に聞いてくれるドクターがいい

「あの人合わないからこの人がいい」みたいな感覚ですよね。ドクターと患者さんが対等な関係性が見え隠れし,人間らしくてすごくいいなぁと思いました。

患者として「合う合わない」はあると認識しておくこと

ここから学んだことは,ドクターも人間なので,患者として向き合った時に,「合う合わない」ということがあると認識しておくことがいいと思いました。「話し方が横柄」「なんか偉そう」「親身すぎて私には合わないかも」など,思ったことを素直に認識しておくことは悪くない,と声を大にして言いたいです。

そう言いながらも常日頃から,僕自身は患者さんから選ばれるような治療や向き合い方をしていきたいと思っています。

選ばれるクリニックを目指したい

一般的には,受診する病院やクリニックを選ぶ基準は,「近いから」が多いと感じます。しかし,「あの先生がいるから」という理由で選ばれるクリニックにしていきたいと思っています。

もちろんコメディカルスタッフの方々の力なしには,クリニックの運営は成り立ちませんが,僕個人としてはそのように強く思います。

そのためには,新しい医療知識をアップデートしながら,ベストな治療ができるように日々精進していきたいと思います。

そう,「マリトッツォ」のような新しい知識を入れることを拒まずに。早速,今週末に「マリトッツォ」を食べてみたいと思います。

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